かなり前の話。
仕事で出会った年配の女性がある日、
「息子が今日、手術を受けたのよ」と話された。
息子さんは40代の働き盛りで、会社を経営されていた。
検診で腸にポリープが見つかり、レーザーで切除する手術を受けたとのこと。
簡単な手術なので、日帰りだったか?すぐに帰宅できると聞いた。
翌々日に、再びその女性に会うと「あれから大変だったのよ」と
暗い顔をされていた。
術後、帰宅した息子さんは、寝るまでは元気に過ごされていた。
が、深夜に突然、のたうち回るほどのお腹の激痛を訴えられ、
救急車で手術を受けた病院に運ばれたそうだ。

なんと、医療ミスが原因だったそうで、
レーザーで、腸に穴をあけられていたそうだ。
目に見えないほどの切り目が入っていたらしく、
手術した医師もミスに気が付いていなかったそうだ。
穴から食べ物が漏れだし、とんでもないことに。
一歩間違うと、命の危険もあったそうだ。
簡単な手術だったと喜んだのに、
まさか、こんな目にあうとは。とがっくりされていた。
息子さんも女性も、精神的ショックが大きかったとのこと。
「いずれ、息子は病院を訴えるだろう」と話されていた。
その女性は
「私のせいかもしれない」
と落ち込まれていた。
続く