また母方の伯母が亡くなったと連絡がきた。
今年に入り、母方の親族が母も含めて4人亡くなってしまった。

昨年は、私より若い従兄の突然死もあり、
コロナ禍なのは偶然なのか、悲しい事が続く。

去年の今頃はまだ母は家で生活していた。
定期健診でも異常は無く、このまま再発なく、なんとかいけそうだなと思っていた。
まさか半年後に、こんな事になるなんて誰も想像していなかった。

親族だけではなく、知りあいのミュージシャンの方、SNSでお友達だった方まで
今年亡くなった。

何故、私が好きな人から先にいなくなっていくのか。
しかも、1年のうちに何人も!
もういやだ!と何回叫んだことか。

母は、自分が亡くなる瞬間はこうあってほしいと、私に話していた。
「病院のベッドに意識なく、静かに寝ている自分がいて、
横には家族が自分の手を握り、声をかけている。
その中で、眠る様に息を引き取りたい。」
そう言っていた。

ほとんど実現できたと思う。
家族で看取れたのは、私だけだったが。
あえて私が居る時にと、選んでくれたのだと思っているし、思いたい。
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最後に母から電話が来た時、
母は「自分のことはわかるのよ」と言った。
確かに、医師の言葉より母の言葉の方が当たっていた。
母は、自分でこの世を去る時間も状況も選んだし、わかっていたと思う。

医師も、言っていた。
「昨日、私や看護師さん全員に、お礼とお別れをきちんと言って下さったのですよ。
まだ、お別れは早いですよと私は言ってたのですが、ご自分で全てわかっておられたんですね。」

医師からは「あと3~4日か、長くて1週間ですね」と言われていた。
が、母の予言通り、翌日に旅立った。

医師の行動まで母は予告していた。

あの時はもだえ苦しみ、モルヒネを打たれ、意識朦朧としていたはずなのに
力を振り絞って、何とか伝えねばと思ったのだろう。

その電話と同時刻に、
弟に病院から
「苦しんでおられますから、薬を強くしました。明日、医師から説明しますので来てください。
今すぐどうという事は(亡くなること)ありませんので。」
と連絡が行っていた。

いよいよ、苦しみだしたのかと思った弟は、、すぐに私に電話をかけたが
「今、母から電話がきた」と聞いて、びっくりしていた。
とてもそんな事ができる状況ではないと聞いたばかりだったからだ。

しかも、同時にかけていたなんて。偶然?

母の魂が肉体とは別のところにいて、何もかも先が見えて、
私に別れを言う為、心の準備をするようにと電話をかけて来たと思う。
最後まで、病院に迷惑をかけないで、綺麗に逝きたいという母の凄さを感じた。

これまでは、霊感とかあの世とか、
強い関心を持っていなかったが、
母との別れを通じて、死後の世界、魂の世界を知りたくなった。

あるのか、ないのか、まだ解明されていないので
もしかしたらあるのかもしれないと
そのつもりでいた方がいいのではないかと思って、
毎日、母の写真に話しかけている。

亡くなる前に、自分の葬儀のことを弟にあれこれ話した母に向かって
弟は冷たい言葉を返した。
母は、魂になって残るつもりでいたのかもしれないが、
弟は、それを突き放すような事を言った。

それから、母は弟に電話をしなくなった。
最期に、私と二人きりになれた場面を
母が選んでくれたと思う理由は、それもある。

あの世で母は楽しくしているだろう。
仲良しの姉妹に会えて、この世にいるよりずっと幸せかもしれない。

霊感、死後の世界については、インチキ商売する人が多すぎる。
きちんと検証、研究している機関の資料を選んで調べてみたい。