父の若い頃を思い出すと
流石に今ほどひどくは無かった。
特に子ども、孫に対しては優しくて良いお爺ちゃんだった。
以前は、いつもにこやかで穏やかな顔をしていた。
今は、しかめ面で怖く、別人のよう。

母の人生を思い出すと、常に父と一緒で、頼り切っていた。
そうなる様に父に仕向けられていたというべきか。
父をたてて、尽くしてきた。

定年退職してからは、日本中をあちこち2人で旅行していた。
実家で親のアルバムを見ると、
色んな観光地で 夫婦並んだ写真が沢山ある。

私の人生とは正反対。

父も母無しではいられなかったはずだ。

旅行に行くのも、母の方がもう飽きた、と嫌がり
父が1人で行く事もあったらしい。

それだけでも、母は幸せだったんじゃなかろうか。
あの頃の父も、我儘だったが、今ほどでは無かった。
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父には、母と過ごした結婚生活をもっと思い出してほしい。
私たち子どもとの思い出も。
どうして、妻子との思い出を捨てるみたいな事をしているのか。
「母の苦労も労って。二人で頑張ったんでしょう」と言いたい。

父は、給料を全て家族に使っていたし、
うちの夫に比べるとずっとまともな責任感の強い父親だった。
父の頑張りに応えようと、母も努力していた。

生活費や、物事の決定を全て父に頼れたという点では、
母は安心して生活できた訳で、私に比べれば幸せだった。
母が幸せだった事を探していくと
少しほっとする。