デルタ株の恐怖の為、マスクをKF94に変えた。
東京は人が相変わらず多い。
気が滅入るだけなので、父の話題に戻そう。
あれから弟から電話がきて
止めたのに、父は業者に断りの電話をいれてなかった様だ。
お弟がたまたま業者と鉢合わせし、
玄関でお断りしたという。
当然「わざわざ来たのに、断りの電話をしてくれないと困る」と
文句言われたらしい。
そりゃそうだろう。
父が言うには、がらくたの売れる訳のない食器や鍋など
ゴミまで売れると思っていたから呼んだとのこと、
「こんな物、今時買い取りしませんよ」と言われて終わり。
弟が代わりに文句言われ、頭を下げた。
とにかく、母の物を家から全て消したい様だ。
だから、着物と台所の物に異常にこだわる。
我々家族が実家で食器を使うということは頭に無い。
もしかしたら、父は母の事を全く悲しんでもいなく、
やっといなくなった、と喜んでいるのかと疑いたくなる。
全て俺の物になった、邪魔な物は目の前から無くそうと思っているのか。
生前、全く無関心で、母が「この着物を見て」と声をかけても知らん顔だったくせに、
今頃になり「黙って勝手に買っていた。俺の金で無駄使いしやがって」
と言い出している。
私の嫁入り道具の着物も、無駄使いだと母の悪口ばかり言っているらしい。
もう以前の父とは別人だ。

元来そういう人ではあったが
表むきは、理性や世間の目を気にして
自分を抑え、温厚なふりをしていたのだろう。
それが、高齢になり、認知症も入り、
脳の老化で理性もきかなくなり、おかしくなった。
弟のメンタルも心配になる。
もっと強い性格だったらなあ。
コロナで私が行き来出来ない事もあり、
尚更、良くない方向にいきそうだ。
母の親族が知ったら、どう思うだろうか。
法事や納骨など心配して手紙が来るのだが
素直に父の事を書いてしまおうか、迷う。
父がいつか、失礼な事をする前に、
父の様子を情報として伝えた方がいいのかなとか
考えて居る。
生前、母から父のおかしさは聞いていた人達だから、
分かってくれる気もする。
でも、まさかここまで冷酷だなんて、
母方の叔父らは、きっとショックだろうなあ。
弟がぽつりと言った。
「父がいなくならないと、母の本当の供養はできないね。
いなくなってから、きちんとやってあげよう」
「こんな事を言うのは、異常なことだとわかっているけど」
そう、この異常な親に育てられたのだ。我々は。