小学生になってから、子どもが当時の記憶を一気に話し始めた。
「あの時、○○先生にされた事は忘れたくても記憶から消えないと思う」
と言っていた。
聞くとやっぱりそうだったのかと思える様な事をされていた。
給食のおかずをわざと取り上げて、
食べさせないで、ゴミ箱に捨てられたり、
ある子だけ椅子を隠して座らせない、
その日の気分で無視する子を決めたりなどの事をされていたと言う。
これを2歳児にしていたのだ。鬼畜。
子どもが泣けば「あなたが悪い子だからよ!」
と言うだけ。
補助の先生もいたはずだが
何も言えない力関係や理由があったとしても許せない。
日常的になりすぎて、それが当たり前になっていたのかもしれない。
子の心の傷として残っていた。おそらく他のお子さんも。
我が子は、心の中に溜めていた悔しさを吐き出したことで、
今は成仏させたようだ。
今では先生より力は強いし、自信もある。
当時、大きくて、怖くてかなわないと思っていた先生は
今は中年の弱々しい小柄な女性にしか見えないことだろう。
「自分は絶対あんな人間になりたくないし、
あんな行動は絶対許さない、目にしたら絶対やめさせる」
とやたら正義感の強い大人になっている。
反面教師にしてくれただけでも(親としては心を痛めていたので)
少し救われたかなと思う。

保育士さん達は、子どもたちが幼くて
言葉がうまく出てこない時期でも、
嫌な事も良い事もしっかり記憶に残り、
一生、先生の名前も顔も覚えている子もいるという事を
頭に入れておいていてほしい。
大人に成長した後に、偶然、見かけた保育園の先生方の中で
むこうは「小さかったから覚えてないよね」と、黙って通り過ぎる事がある。
でも、子どもはしっかり記憶しており
挨拶をすると「覚えていたの?」と驚かれる。
良い思い出の先生のことは特に一生記憶に残る。
嫌な事をされた先生のことも、しっかり残る。
「そんなことあったかしら、幼児だったしもう忘れてるでしょ」
なんて甘く考えて、自分の行動を振り返ることもなく
同じやり方で仕事をしてきたあの先生達には、
「いつどこで、誰に話題にされているかわかりませんよ」と言いたい。
しかも、この酷い先生方は、公務員だった。
今頃、偉くなってどこかで園長とかになっているかも。
若い親たちに立派なご指導をされていることだろう。
子どもは成長する。
すぐに大人になり、先生より背も伸びるかもしれないし強くなる。
いつどこで出会っても
「あの時、先生にされたこと、今でも忘れてません」
なんて言われるかもしれない。
もしかすると
「私を悪い子だといつも言われていましたね。
それが原因で、自分に自信が持てず、人生狂いました」
なんて言われたら…。(ないとは思うけど)
その時に、自分の過去の行動の罪深さを知る事になって、
後悔しても時は戻せない。