それから何年かして
また夫の転職で引っ越しをし、そこで下の子を保育園に入れた。

近所に公立の保育園があり、
数か月待たされた後、やっと入園できたが、
初日から、不快な思いをした。

担任の先生に挨拶をしても、顔を歪めて無視されたり、
説明が手抜きで、後から慌てさせられた。
子にヒステリックに当たられたら困るので、
「それは説明を受けていませんでしたよ」
と言うと
「言わなくても、それ位予測すればいいでしょう」
と言い返す担任だった。
(謝ったら負ける病?と思う位)独特な上から目線で話す人だった。

保育士さんが沢山おられ、それぞれの先生を観察していると
能力のレベル?人間性の違いにより、
かなりの差があるということを感じた。

言葉使いが酷かったり、社会人としてのマナーすらない様な
ベテラン風な保育士さんが多くて気になった。

そういう人が担任になると、
学級崩壊状態で、先生を信頼するどころか、
いつも怒鳴るだけなので子ども達が落ち着かない。
で、担任は、親に文句ばかり言う。
顔がいつも怒っている。悪循環。

この人は、何故この職業を選んだのだろう、
子どもが嫌いなら、この仕事は向いてないよね、
でも、公務員だし、やめないよね。などと勝手に
心の中で思いながら、親としてモヤモヤしていた。

かと思えば、素晴らしい保育士さんもおられ、
存在感があり、人を引き付ける人間的魅力を感じた。
園内で怒鳴るところを見たことが無い。
子ども達がいつも落ち着いており
注意する時は、目を見て小声でつぶやくだけ。
それで、子どもはハッとし、集中する。
資質の問題なのか、こんなに人によって違うのだと驚いた。
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話を戻し、この園で最初に驚いたのは
朝の登園時、子どもが「先生、おはようございます」と
挨拶をしても、返事をしない先生がいることだった。
そんなのいいから、さっさと中に入ってよという顔をするのだ。

何日も無視が続くと、子どもは先生に挨拶をしなくなった。

お迎えの時も、担任の先生が当番の時は、本当に酷かった。

親の姿を部屋の窓から見つけて、
「○○ちゃん。おむかえよ!」と子に言うだけで、
子どもに荷物を持たせ「1人で行きなさい、バイバイ」と言って
部屋から追い出していた。

週末は、大きな布団セットや着替えのバッグを
小さい子どもに持たせて部屋から放り出していた。
自分より大きな荷物をぞろぞろと引きずりながら
廊下を歩いてくる子を見て、驚いた。

外から先生たちを見ると、2人いたが
部屋に座ったまま、お喋りしている。
子どもが無事に親と帰るかどうかを気にもしていない。

親に無事引き渡す確認をせず、
これが誘拐だったらどうするのかと思う。
「先生さようなら」の挨拶も無い訳で、
これが公立のレベル?とショックを受けた。

もっと驚いたのは、
(知事さん?)お偉方のお孫さんと登園時間が一緒になった時、
早く子を渡して仕事に行きたいのに、
他の子どもと親を何人も外に待たせたまま
全員の保育士が駐車場まで走って行って、車の前でお迎えをしていた。
お偉方の孫と親に向かっては
直立不動で「オハヨウゴザイマス!」
と挨拶していた。

まさか、今はこんな突っ込み所のある、滑稽な風景は無いと思う。
あの頃は、SNSも進んでいなく、苦情窓口もなく、緊張感も無かったのだろう。
その後、公な苦情窓口ができたし、
流石に今はまともになったと思いたい。

最初の担任は苦情が多かったのか、転勤になった。
帰りは親にきちんと子を渡すということも徹底され、
挨拶も全員の先生がするようになった。
(こんな事を言う事自体がおかしいのだが)

が、他にも最初の担任と似た様なタイプの保育士さんはいた。
当番の先生次第で、お迎えの子どもの様子が違っていた。

                    続く