姑が亡くなった後、
舅の認知症は歳相応に悪化していたと思われる。

その傾向は以前からあり、会話の内容がおかしかったり、
物忘れも酷かった。
たいした接点も無かった私が感じるのだから、
義兄や夫が気が付かないのが不思議だった。
というか、認めなかった。

姑が亡くなった後に夫から聞いた話。

「親父が嘆くんだ。近所の奥さんたちが、お袋の着ていた服や着物を着ているそうだ。
声をかけると、お袋が近所に配っていたと言われたらしい。
そんなはずはない、盗まれたんだ。と親父が言う。
ヘルパーさんが、お袋の物を盗んだりしたこともあったらしい。泥棒が頻繁に入ってると。」
と真剣な顔をして言っていた。

「証拠はあるの?警察に届けたの?」
と聞くと、首を横に振り、黙り込む。

証拠もないのに、義父の想像だけで、近所の人やヘルパーさんを簡単に泥棒と決めつけ、
他の人に言いふらす夫。

認知症の典型例、盗られ妄想の様な気がした私。

夫は、何故、父親の事を認知症じゃないかと心配しないのか。
義兄に相談すれば良いのに。現実から目をそらし、世間を敵にして父親は被害者だと騒ぐのか。

警察に言わないのは、現実に根拠となるものが何も無かったからだろう。

本当に、近所の人が、何人も義母の服や着物を着て歩いていたのか、
義母が配ったのかもしれないし、義父の妄想かもしれない。
夫は、近所に聞いて回って聞くこともしていない。
「親父がそこまでしなくていい、くれてやる。許してやると言っている。うちはそういう家風だから」
と上から目線で言って、誤魔化した。

いざ、突き詰めて聞くと、義父の話は曖昧になる。
なのに、絶対、盗まれたことにしたい夫。

ヘルパーさんに対しても失礼な話だ。
認知症の老人のお宅にいくと、
そういう事は良くあり、泥棒扱いされてストレスの多い仕事だと思う。

そんな時は、家族が謝ってくれ、カバーするのだろうが
夫の場合は、一緒になって怒っている。
姑が義兄嫁いびりをしていた時も、同じだった。
母親に注意するどころか、一緒になって夫は義兄嫁を虐めていた。

私が、やんわりと認知症の話をしたのだが、
夫は聞こえないふりをして逃げた。
そんなだった舅ももういない。
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夫は、親の言う事が絶対正しいと思い込んだまま大人になった。
自分の考えが無く、普段言うことは
親や兄に言われたことの受け売り。
父親が認知症だともし認定されていたら
夫も自分は若年性認知症だと言いかねなかった。
認知症のせいにして全てから逃げたかもしれない。

若い時から、だらしなく、無計画、現実逃避人間。
だから大事な約束も簡単に忘れるか必ず遅刻する。

これからは、認知症かも?とか言って、誤魔化しそうな気がする。

DV,モラハラ体質の人に、「あなたは○○よ」と言っても、
反省や改善するはずもなく、
逆に「自分はそういう病気だから仕方ない」と開き直る事もあるらしい。

要するに、どうしようもないという事。

若い時は、
結婚したら変わるかも、
子どもが出来たら変わるかも、
自分が努力すればかわるかも、
など色々、相手への違和感を感じても、人は変えられると期待してしまうが
それが間違いだと何人が気が付くだろう。

そして、変わらないことに気が付いて、
その人から逃げようとした時はすでに、
逃げられない様に、蜘蛛の糸の様に
がんじがらめに縛りつけているのが自己愛性人格の人。


でも、出会ってしまえば、本当に印象が良い人で、騙すのが上手いので、
わかっていても、難しい…