これまで、仲良くなった友人達は、皆尊敬できるところがあり、
大人で素敵な人ばかり。


今になるまで残った友人は、学校の同級生と独身時の職場の人、ママ友、最近の職場の人など。

いつのまにか、縁が切れた人も多数。

その中で、今思えば、(自然と縁が切れて良かったのかも)と思えるママ友、ミカさんがいる。

当時、ミカさんから毎日の様に電話が来ていた。
子ども同士が仲良しで、学校の情報を教えて貰ったり、
お喋りの相手として、その当時は楽しかった。

彼女は自分の育った環境がいかに過酷だったかを何回も話した。
苦労したが、頑張って生きてきて、今は一流企業の高収入の人と結婚して幸せだと話していた。

かと思えば、故郷の親や親族から、結婚以来ずっとお金の無心をされ続けていると悩んでいた。
彼女と親族が共依存関係のように思えた。

そんな悩みを隠し、普段は社交的で、
第一印象は、大人しそうで聡明な感じがした。

つきあってみると、人の好き嫌いがはっきりしており、
虫の好かない相手には、理不尽に喧嘩をふっかける癖があった。
言葉使いまで、がらっと変わった。
「恐い人だから気を付けて」と噂も流れ、周囲の人は彼女を避けていた。

私は何故かミカさんに懐かれてしまった。

時間が経ち、気が付くと自分が振り回されている事に気が付いた。
例えば~
電話で「大変よ!緊急事態が起きたの。でも、内緒なの」と言ってくる。
内緒と言いながら、勝手に話し始める。

内容は、緊急事態でも無いどうでもいい、人の噂話。
口の軽い面があるし、物事を大袈裟に話す癖もあるなあと感じ始めた。

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ある日、学校で、自由参加のイベントがあり、
参加する人は説明会があったが
我が子は参加しないので、欠席する予定だった。

するとその数日前、彼女から電話がきて
「説明会には全員出席しないといけないみたいよ。
ここだけの話だけど、イベントの説明の他に、深刻な話を先生がするらしいわ。
だから私は出席することにしたわ。あなたも出た方がいいわよ。大事な話らしいから」
と教えてくれた。

どんな話があるのだろうと、説明会に参加した。

「イベントに参加しない人は、教室の外で待っててください」と言われ
廊下で終わるのを待った。
説明会が終わり、さて、どんな大事な話かと思ったら、
特に何も無かったのだ。

え?と思い、他のお母さんに聞いたが、誰もそんな話があるとは聞いていないと言う。
何故来たの?と言われてしまった。

で、ミカさんが来ていなかった。
あんなに、出るように言っていたのに、自分は欠席?
何かあったのかと思い、帰宅してから、彼女に電話をした。

                                続く