母が一番仲良くしていた伯母が亡くなったと
弟から連絡がきた。
長い間、施設で寝たきり状態だった。
母はいつも気にかけて、お見舞いに行っていたし、
まさか、叔母より自分が先に逝くなんて、全く想像もしていなかった。
誰もが、まさかと思える結果になった。
実は、母が危篤の時に、叔母が緊急搬送されたと電話が入った。
姉妹仲良く天国に逝くのかなと思っていたら、
伯母は頑張り、なんと叔母の夫の方が、翌日に亡くなったのである。
だから、母と伯父の不幸が重なった。
親族はショックが大きかった事だろう。
これで、母方の親族が、今年前半だけで3人旅立った事になる。
今頃、あの世で皆で再会し、賑やかな事だろう。
母の事を思うと、あの世の方が楽しいに違いない。
父の顔色を伺わず、自由でのびのびと
先に逝っていた親兄弟達と、素の自分のままで
天真爛漫に過ごしている事だろう。
母の為に、あの世があってほしいと強く思う。
あの世があれば、また自分も会える。

若い頃、伯母と母は良く一緒に外出していた。
姉のいない自分には、何人も姉がいる母が羨ましかった。
伯母と母が楽しそうに過ごしていた姿を
思い出すとほっとする。
忘れかけていた子どもの頃の記憶。
気が付くと、涙が出ている。
母の人生は幸せだったのだろうかと
つい考えてしまう。
私に比べて、母は幸せな奥さんだと思っていた。
夫に比べて、頼りがいのある父。
安心して暮せる事が、一番の幸せだと思った。
事実そうだったに違いない。
が、亡くなる前までの、父の冷酷さが
母の幸せな過去の記憶を消してしまった。
父は、施設にいたこの伯母に対しても、
非人間的な酷い事を言っていた。
私のこれまでの父の良い印象は壊れてしまった。
人生の終わりに父は、大事に築き上げた自分の人生をぶち壊した。
最後が大事なのだなとつくづく思う。