かけてみようかと何度も思ったが
夜、また苦しんで、疲れて、そして強い薬で
眠っているのかもしれないし
電話が負担になってはいけないと思い、
かけられない。
弟にもかけていない様子。
日に日に悪化している。
神様どうか、母を苦しませないでほしい。
一昨日、電話を切る時に
「あさってね(面会)」と言ってきったので
ひょっとすると今日 会えるから
体力を温存しようとか、
面会の時に話そうと思っているのかも?
と良い方向に考えようとするが
気になって仕方がない。
自分の親なのに
まるで我が子の心配をしている様な気持ちになっている。
私は、今日の午後、やっと病院に足を踏み入れられ、
面会ができる。
コロナのせいで、
病人も家族も、本当に辛い目にあっている。

母は、弱り、痩せて痛みに耐える自分の姿を
見せたくないだろう。
心配かけさせたくないと思うだろう。
もう、そんな気は使わなくていいから
本当は、父の世話じゃなく母の世話をしたいのに。
ずっと付き添って
孤独な時間を無くしてあげたい。
ついこの前まで、「いつか家に帰った時に使うから」などと
まだ、帰宅する気力は口にしていた。
抗がん剤治療の時は、
患部の痛みや肉体的な副作用はでなかったようだが
身体機能の衰えにショックを受け
精神的に参っていっていた。
それでも、緩和ケアに移って
何とか少しでも生きようとしていた。
痛みが襲い始めるまでは。
どうか、面会の時に会話ができます様に。