ちょっとしたトラブル?が起きた。
動けない、何もできない、弱っていくだけの母にすれば
色んな事を悪く考える傾向になり、心配ばかりする様になってきた。

母は、治療代やもろもろの支払いを弟に任せ、
自分の持っている通帳を全て預けている。

私にもその話をし「2人で管理してね」と言われていた。

そう言われても、私は、遠く離れていたし、
現実には、ずっと弟が管理してきた。
もともと、元気な時から、
弟に世話になっているといって
母は弟に頻繁にお金をあげていた。
何もしないお嫁さんにも。

親よりも裕福で豪邸に住み、不労所得もあり
娘も働かせず遊ばせている中年夫婦が
当たり前の様に、年金生活の親からお金を受け取って来たのだ。

どんなに母が疲れても
一切家事を手伝う事もなく
実家にお客様でやってきて
母に自分等の食事を作らせてきた人達。

むしろお金を払うのは弟の方だと思うが
長い旅行に行っても、お土産すら買って来ない。
完全に親に甘えて、馬鹿にしている状態。

で、母から私にSOSの電話がきた。

弟を信用できなくなった。と言う。
信じて預けたお金を弟が勝手に自分の生活費に
使おうとしている気がすると言うのだ。

預けたお金は、母のへそくりではなく
父の名義の物がほとんどで
父も把握しており、母に預けているもの。

母が節約して必死で貯めた、実家では、まだまだ必要な大事なお金。

それを、弟が勝手におろして使い果たすか
自分の名義に変えようとしている気がすると言うのだ。
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まさかと思ったが、
一応、「母に無断でお金をいじるな」と
注意しておいた。
頷いていたが、その後、
銀行から多額のお金をおろしていた。

どうしてそんな事をするのかと問い詰めると
「亡くなったら、凍結されておろせなくなるから、自分の名義にしようと思って」
と言う。
どうしてそんな事を今するのかと問いただすと
亡くなる事ばかり弟は口にする。

勝手に自分の名義にするのは泥棒だぞ。
母が勝手にそんな事をするなと言ってるぞと
注意したら、父の名義の通帳に入れると言って解決した。

そして、母がその事実を知り弟に聞くと、
弟は無神経にも、降ろした理由をそのまま言ったのだ。

「葬式の準備を早めにしとこうと思って」みたいなことを。

それを聞いた母は、
かなりのショックを受け
私に何度も電話で嘆いた。
「あの子は、今まで私がお金を気楽にあげていたから
親のお金は自分の物と思い込んだのかも。
信用していたのに、悲しい。あんな人間だったなんて。
しかも私が今にも亡くなるような事を言ってるし
私がどんな気持ちになるかわからないのか。
どうしてあんな人間になったのかね。
甘やかしすぎたね。お嫁さんと似た者同士だわ。」

と弟への失望で落ち込んでいた。

でも、弟には直接、何も怒らない。
私に愚痴るだけ。弟はかわらない。

母は、私に何とかしろと言う。
そんな風に甘やかすから、こうなったのだ、
「私を利用しないで、自分で息子に言いなさい」
と、弱った母に対してではあったが
母に自分で解決するように言った。

で、仕方なく弟に母が自分の気持ちを電話したはずだが
弟には伝わっていないと思う。
母は、弟には何も躾けられない。
私には鬼だったが、差別的な待遇は今でも続く。

母に「甘やかして育てて、私ばかりに厳しくした結果よ」
と言うしかなかった。
今になって、やっと母は客観的に考えられる様になっている。

認知症が進んでいるはずだが、
逆に、まともになっている気がする。

弟は、母がおかしくなっている、お金にうるさいと怒っている。

「あなたが帰省してくれて良かった。でないと1人で悩んでた」
と何度も言う。

私が帰省したことで
父の世話、母の愚痴や相談に乗る時間が増えたのも
弟には気に入らないのかもしれないが、
奥さんがあんなだから仕方ないだろう。

お金の管理に関しては、実家にいる間は
私が保管し、弟と二人で管理することにした。

それで、母は安心し、やっと落ち着いた。

が、翌日の朝、
苦しそうに、「朝目が覚めたら、だるさがひどくて」
「昨日の事が気になって。声を聞きたくて、不安で」と
電話をしてきた。

不安になると、電話をする。
そうだよな。孤独で怖いよね。

その上、心配事もでてきてエネルギーを使った。

携帯電話を手首にかけたまま話さない母。
電話がお守りであり、唯一家族とつながる手段であり、
唯一、心が落ち着く魔法の道具になる様だ。