母は、私が前の様に電話にでて
話をするようになったからか
退屈なこともあって、何度も電話をかけて来る。
こうなったら、少しでも何でも母と話しておこうと思う。

電話ができる、自分でお風呂に入れる、
今のところは、自分のことは普通にできている。

声は力が無いが、
話し方はテンポよく、とてもしっかりしており、
同じ年齢の人から受ける年寄りのイメージとは
かけ離れている。

それだけに、自分のこれからについて敏感になっている。
私が何か知っているのではないか、聞いてくる。
脳がしっかりしたまま重い病気になるというのは
不安や恐怖、苦しさも鮮明になるので残酷だ。
若い人の病気との戦いが壮絶になるのは
そう言う事なんだろう。

脳と身体の老化のバランスは大事だなあと思う。

父の脳と母の脳の状態が逆だったら良かったのかもしれない。

母が、実は…と色々吐き出した。

父の元来の性格に加え、認知症が入り、
母に対する暴言が最近酷くなっていたようだ。

認知症と言っても、ほとんどちゃんと生活はしていけるので
一緒にいると、わかりにくい。

病気だとわりきれるものでは無いだろう。
ストレスは相当なものだったと思う。

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たいしたことなく、すぐ帰宅できると思って
家の事を、そのままにしてきたのを気にしていた。

「入院に必要な荷物を弟が持ってきたが、
下着も父の物を持って来たり、
捨てようとおいて置いた古い物だったり
男だから、気が付かないのかなあ、こんな時に奥さんが
手伝ってくれたら、女性の衣類なら気が付くと思うけど
何も手伝う気はないみたいだし。
それにしても、下着が無くて困った。」

と言うので、
私が買って送る事にした。

すぐに、近所のお店に買いに行き、
上下の下着数枚づつと薄手のセーターを買って(退院の時に着る服を気にしていたので)
他にも、希望された物をまとめて送ることにした。

買物を終えた時は、外は暗く、冷え切っていた。
帰ろうとすると弟から電話がきた。

主治医から、母についての説明を聞いた報告だった。
店の駐車場で話を聞いた。