母から着信履歴があった。

疲れた声で「またこんな事になってしまって。 あ~あ」みたいな
ため息まじりのメッセージが入っていた。

お昼の時間なら、電話できるかなと思いかけてみた。

「お昼ご飯の時間は終わった?」と聞いてしまい、
アッと気が付き、「食べられないんだったね」とすぐ訂正した。

点滴だけの入院生活。面会も禁じられているので、
退屈らしい。
せっかく体重が戻って、髪もふさふさに戻ったのに。
また、一気に10キロ位落ちるのかなあ。
抗がん剤でまた髪が無くなるのか。

高齢だから
もう苦しむことなく
好きに過ごせるようにしてあげたい。

あれこれ弄り回して、管ばかりになって
寝込む生活にはしたくない。

弟が言うには
腫瘍がリンパ腫なら手術はできないから薬を使う。
ガンだったら、切除する。
と医師から言われたそうだが
その理由まではわからない。

医師の言い方では、以前もそうだったが
高齢だから、いつ何があってもおかしくないと。

前回、そう言われて、1年半が経ち、日常生活をどうにか
過ごせる様になっていた。

このまま再発もなく、どうにかいけるかなと思っていたところだった。
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母が言うには
「ここんところ、また食欲が失せて、だるくて
胃が張っていたけど
歳のせいなのか、病気のせいなのか
よくわからなくなってた。」と言う。

食欲が全くなくなる期間が長く続く時は
何か病気が隠れているかもしれないと
思った方がよさそうだ。

「もう、死にたいと思う、前から思っていたのよ。どうでもいいわ。」
と投げやりな事を言っていた。


母から聞いて呆れた事に、

年末年始は、接待できないから来ないでねと言ったのに、
大晦日の夜遅くに突然弟夫婦が来て、
ずっと座って動かず、母にお茶やお菓子をださせて
疲れて、眠たい母の気持ちも考えず、
夜があけるまでいたそうだ。

母が体調悪くなったのは、それから数時間後だったと聞いた。

「あの人(弟嫁)に会ったのは、1年間で2回目よ。助けてほしいと
頼んでも来ない。来ても、元気じゃないですか、と言うだけ。
来てほしい時に来ないで、こんな時だけお客様で来る。
本人は、来てあげたと良い嫁をしているつもりなんだろうね。
もう何もしなくていいから、黙っててほしいわ。」

と言うような事を、無気力な感じで言っていた。

そんな愚痴をこぼせるほどの会話ができているので、
母の状態が切迫している感じはせず、安心した。

それにしても、ストレスを与え、寿命を縮めてるのはいったい誰?