この知人の場合、引き受けてくれる義兄弟がいたお陰で
「義兄弟にお任せします、こちらは一切関わりませんので。」
と警察に言って終わりにできたから
運が良かった、と言っていた。

もし、元夫に他に親族がいなかったら?
いても、引き取りを拒否されたら?

子も拒否はできるらしいが。
子をそういう事に関わらせたくないのは私も同じだ。

福祉関係の仕事をしている友人に聞くと、
親族に縁をきられた独居老人は多く存在するらしい。
その場合、最期は公の福祉機関で、お世話をすることになる。

「もし元夫が事業を成功させてたりして、
多くの財産を残していると私が知っていた場合、
我が子が葬儀はこちらでやる、財産も全て相続すると
言っていたら?絶対もめたと思う。
財産なんかある訳ないと思ってたけどさ。
今回、義兄も私たちに
連絡されたのは嫌だったと思う。」とも話していた。

そして、後日冷静になってから
もっと色々聞いて置けば良かったと後悔したらしい。
「警察の管轄名で、地域はわかったけど
元夫の住所も職業もどんな家に住んでいたのかなど、
何も聞いてなかった。
第一発見者は誰だったのかも聞いておけばよかった」と。
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そして、しばらくは不安な日を過ごしたそうだ。
何故かというと…
離婚理由は、元ご主人の酒癖、借金癖のひどさだった。
貯金どころか、借金を残す可能性はありそうだと。

もしそうなら
息子さんが相続することになる。

相続拒否すればよい話だが、
それ以前に、
何も知らない我が子が
実の父親の存在と死を知るだけでもショックなのに
それ以上、面倒な事に巻き込みたくないと。

義兄弟たちが、全て引き受けてくれた事が救いで、
全ての事をむこうで
処理してくれることを祈るしかなかったという。


何の連絡も無く1年が過ぎた頃、
やっと、もう大丈夫かなと安心したという。

何の連絡もこなかった事から、
相続人の署名、捺印がなければ名義変更できない様な
プラスの財産も無かったという事だろう。

プラス、マイナス、どっちであれ、
いつ突然、相続問題で連絡がくるかもしれないという
事まで離婚する時はあまり考えない。
夫婦間でもめた上、やっと縁を切れて解放されても、
知人の様に、忘れた頃に過去を蒸し返されたり、
縁を切った相手に振り回されるなんて
嫌なこった、だなあ。

考えたくはないが
その逆のパターンもあるわけか。
自分の方に、何か起きた時
場合によっては
元配偶者に連絡が行くこともありうるのだ。

この件は、今は考えたくないことなので
そのうちまた、調べてみたい。

有名芸能人が亡くなった後に
突然、見知らぬ相続人が登場し、
揉める話もこういうことなのだな。