義両親と同居し、DVやモラハラ、男尊女卑的差別を受けて
30歳で離婚した人がいる。
結婚生活は地獄で、姑や舅にも旦那さんにも意地悪をされ
奴隷の様な扱いを受けたと言う。
それでも、別れようとは思わず、
じっと耐えて頑張っていた。
彼女が離婚した理由は、逃げる為ではなく
旦那さんが浮気して、追い出されたからだそう。
しっかりした人で
気が強く、はっきり意見を言う人だから
DVにあっていたなんて信じられないほど。
今はもう50代になり
離婚後の人生は充実している様だ。
恋人はいたりいなかったりで、
自由な独身生活を謳歌している。

意外なことに
彼女は、人からDV相談を受けると
解決策を考えたり、逃げる様には言わない。
「私も我慢したのだから頑張って」と言う。
彼女にとって、自己犠牲が
自己実現を果たす事なのかなと感じるときがある。
自分の方から、理不尽な人間関係を選び、
文句を言いながらも、付き合いをやめようとしない。
被害にあっても、どこか嬉しそうなのだ。
「ここで縁を切ったら可哀想だから」
「私がいないとだめだから」
と言いながら。
仲間で集まった時、誰かが結婚生活の愚痴をこぼすと
彼女は過去の自分の壮絶な体験を話し始める。
内容が壮絶すぎて
他の人の愚痴なんて、ちっぽけに聞こえてくる。
結果、「あなたは恵まれている方。
もっと酷い目にあった人もいる。」
という結論で話が終わる。
後味の悪い会話となることがある。
続く