弟は、手術室前で父を見送り
駐車場の車の中で終わるのを待っている。
付き添い、面会は1人だけということで
常に弟1人で送迎したり
許可を得て部屋まで付き添っていたらしい。
1人と決まっていなくても
母は病気持ちだし
奥さんは全く無関心なので
弟1人が行動するのは予想していた。
コロナでこうなった今、
近くに弟がいてくれたのは
本当に助かった。

実家の近くに誰か親族がいるかと言えば
病気持ちのおひとり様の高齢者ばかり。
とても協力をお願いできるような方々ではない。
弟に何かあったら
弟の奥さんしか頼める人はいない。
おそらく手伝ってはくれないだろう。
これまで母が家事ができない時も無関心で
コロナ禍でも長期旅行に行こうとしたくらいだから。
弟が健康でいてくれる事を祈るしかない。
「ちょっとした怪我の治療程度だよ」と父の事を言うのだが
本当にそうなのだろうか。
高齢であろうが、
寿命であろうが
本人はまだまだ若い時のつもりでいるし
いつまでも生きていたいと思っている。
私たちと何も変わらない。
死ぬのは怖い。
勝手に、命の選別が行われる世の中はおかしい。
色々、怖い話が入ってくるのだが
人の寿命について
他人があれこれ決めるべきじゃない。
無事に手術は終わる事だろう。
弟へ。お疲れさま、ありがとう。