新卒で入社した時の会社の上司だった人から
メールがきた。
何十年も会っていない。
ずっと律儀に年賀状などをくださる方だったので
古い知り合いでは、連絡をとれる貴重な存在の1人。
上司と言っても、当時はお互い若く
その人は新婚だった。
仕事ができる人というのは
こういう人を言うのだなと色んな事を教えてもらった。
当時の会社には優秀な人を見抜く目がなく
嫉妬や足の引っ張りあいがあって
結局この人は辞めてしまった。

私が下の子を産んだ頃だったか
退職の挨拶の葉書が届いた。
その後は親族の経営する会社に勤め
現在に至っておられる様だ。
遠く離れているし
お互い引っ越しをして
細かく近況を語ることもなかった。
その人が、突然メールをくれた。
内容を見て、驚いた。
まず、仕事を辞めた後、離婚したこと。
子どもはいないそう。
現在、難病と闘っておられること。
1人暮らしで、孤独死の不安を抱えながら
何とか過ごしているとのこと。
若い時のあの溌剌とした上司とは
想像もできない今の状況だった。