父の手術が来月初めにある。
出来物の大きさよりも広く深く切除するらしい。
癌なので、そうなるのだろう。
背中なので、
寝る時はどうすのだろう。
しばらくは痛いだろうな。
順調に回復してくれたら良いが、
年齢が超高齢者だけに、免疫力も弱いし心配だ。
これをきっかけに、寝たきりになる可能性もある。
歳相応の認知はあるが、
身体は本人が意識して良く動いているので
杖も使わずにいる。
でも、この傷が完全に治癒するまで
安静にするとなると
一機に体力も衰え、認知も進みそうだ。
今でさえ、世話をしたがらない弟夫婦はどうするのだろう。
父がこうなったので、
両親が介護認定されたら
介護サービス受けられる様になるので
少しは助かるよと勧めている。
これまで、母の病気にばかり意識がいっていた。
父も、急な高熱で救急車のお世話になったりしたが
その度、母は父を責め、文句を言うだけで
父を大切にする意識を周りから奪っていた。
弟夫婦も、元来冷たく、
何回かの母の入院中、
父の世話はいっさいやろうとしなかった。
だから、私が何回か父の世話に帰省した。

手術の日だけでも、帰省したい。
母の世話じゃなく、父に顔をみせて
声をかけたい。家の中では孤独な父。
でも、コロナで行けない。
親の手術という理由なら
帰省する理由になるかもしれない。
でも、もし自分が帰省の途中に感染したら?
無症状で誰かにうつしてしまったら?
高齢の親に感染させたら?
母なんて血液の病気だから命取りだ。
大騒ぎになるだろうし
近所の噂も怖いし、
ただ迷惑をかけてしまうだけの話だ。
一生後悔するだろう。
その覚悟で行けるか?
都市圏と地方を移動した人の感染が増えている。
地元の人が「何で県外に行ったんだ(帰省したんだ)コロナを持ち込むな」
と怒るのは理解できる。
自分だけは大丈夫、気を付ければいいと
思うのは間違いで、常に最悪の事を予想して行動する位がいい。
緊急の大事な用事の場合は仕方がないが。
理由なんて関係なくコロナは感染する。
私には、まだそんな勇気も覚悟もない。
離れた土地で、ただ親の回復を祈るしかない。