母が私に言う下品な言葉を聞いて
父が「言葉使いが悪い」とよく怒鳴っていた。
父は、昔の典型的な父親タイプで
その分、自分が家族を守るという責任感が強かった。

昔ながらの男尊女卑な考えはあるが
態度自体は差別する事なく
私に対しては優しかった。

父が怒鳴る度、母は私に
「自分は悪くない。
あんたのせいで私が怒られる。
自分は被害者だから、父を怒らせるな。」
と言った。

父の悪口を今も言い続ける母。
話の最後に
「お父さんを悪く言ったらだめでしょ、
お父さんは本当はいい人。」
と言い出し、父の悪口は私が言った事になり
それを自分が注意したことにして
話を終わらせる。

今でもその傾向がある。
他人の事でも、母の一方的な
悪口を聞かされた後、
それは私が言った事にされ
母が注意して終わるというのは
今もよくある。

長年、ストレスが溜まると私に電話をしてきて
「悪いのは全て娘」ということに
して、自分はすっきりするという
ストレス発散のやり方。

これまでは、母が鬱にならないようにと
自分も夫のことで迷惑かけたので
我慢して相手をしていた。

今私が抵抗しているので、
母は、唯一の毒の吐き出し相手が無くなり
「イライラするのは、娘のせいだ」
と思っているのだろう。

それが、今の電話の態度に表れている。

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幸せな友人は、最近「お母さんの介護を始めた」と言う。

「実家で洗濯をしたことがないから、慣れないの。大変。」
「実家で料理を作った事がないから大変」
「買物に行ったことがないから大変」と言っている。


「介護大変よ、母の世話も大変」と言っている。

お母さんは長く元気に1人で暮らしておられ、
今はまだ寝込んでいる訳でもなく、
人の助けが必要な訳でも無いらしい。

老化により、足が弱くなり、
物忘れもひどくなったので
心配で、様子を見に行っているという事だ。

私なら、帰省するたび当たり前にやっていることが
友人にとっては、
初体験で、大変で、介護になるらしい。
一緒に台所に立って、
食事の準備をする事が
当たり前じゃなく、介護だと。

大好きなお母さんの為に
頑張ると言っている。
介護というにはまだ早いだろうが。
でも、頑張ると思えるだけで羨ましい。
私は、そんな気持ちになれない。

「たまには実家で、家事やった方がいいよ」
とアドバイスを受けた。

(たまにはどころか子どもの時からやっています。)
と思ったが、
自分の事を、あまり親しくない人に
いちいち言いたくもなく
とぼけて素直に聞いていた。

私は、別の意味で恵まれていると思う。

こうやって親から離れてても大丈夫なわけだから。
一人っ子だったら
嫌でもそばにいないといけなかっただろう。
というか、もっと大事に育てられただろうから
こんな事も考えてはいなかったかな。