母から暗い声で電話があった。
体温が36度8分なのに「熱がある」というのだ。そして勝手に市販の薬を飲み、36度6分になったら「熱が下がった」と言う。
最初は、36度と言わずに「8度熱があったから薬で6度に下げた」と言っていた。
8度と聞けば、38度の熱があったと誰でも思う。
電話で何度もそう話すので、「熱がでたの?」と驚いたが、母は平然としているのでおかしいと思い、何度も聞き直して、母の言い方が間違っている事に気が付いたのだ。
そもそも、36度8分を熱があるという言い方も、抗がん剤治療をしているのに勝手に風邪薬を平熱で飲んでいる事も、おかしいと思ったので、注意した。
「それは平熱でしょう。しかも8度とかいうのもやめて。言うなら36度8分と正確に言って。熱もないのに、あったとか言って薬をのむなんてだめでしょう。」と。
そうしたら、「病院に血圧の薬を貰いにいったら、嫌な目にあったわ。」と言い出した。
もしかして、母のその言動に原因があるのではと思い、詳しく聞いた。
やはりそうだった。

受付で、体調をきかれ「熱が8度ありましたが、薬で6度に下がりました。今は元気です。熱があった時も異常は感じませんでした。」と話したというのだ。
「熱が8度あったと言ったら、看護師さんの顔付きが変わって、慌てて私を別室に連れて行ったの。嫌な顔をして感じ悪いの。熱を測ったら、平熱ですねと言われて、はい薬を飲みましたから。と説明したのよ。」
「あの病院は、ただの風邪でも熱があれば見てくれないかも。どうしたらいいのかしらね」と愚痴る。
母は、コロナかもと思われたのかもしれない。エレベーターも感染防止で止められて、ピリピリしていたらしいから、「コロナがでた病院」にはなりたくないという事なのだろう。
風評被害があちこちでひどいらしいから。
実際熱があったとしたら、それは確かに不安な思いがする扱いだ。
母の場合は、発熱したらリンパ腫を治療している別の病院に連絡することになっているから心配はないと思うが。かかりつけの近所の医院に血圧の薬を貰いに行っただけだ。
そこで、どうしてそんな事を言ったのだろう。
母は嘘をついたことになり、病院に迷惑をかけてしまった。
平熱を熱があると思い、すぐ薬を飲む行為。人にそれを普通に話す行為。
しかも、正確に言わず、8度と言う行為。
この件は高齢者だから、という事で許されたことだろう。「あのお婆さん、少しぼけているわね」と思われたかもしれない。
母はそうじゃないのだ。若い時からそうだった。おそらく私は母から聞いた情報のほとんどがいい加減で、全く違う事を聞かされてきたのだろうと思っている。
知らないことなら調べたり、人に聞き直すとかして、正確に伝えるべきだ。
でも、母はそんな事はしない。努力はしない。人にわからないからもう一度教えてとは絶対言わない。
適当に出鱈目を話す。
無知なことはばれているのに、わかったふりをする。
「わかってるわよ。馬鹿にしないで」と怒りだす。
私がこれまで、出鱈目を言わないでと注意した時も、私を馬鹿にして聞かなかった。
父も、良く怒っていたらしいが、内容よりも、父が怒ったことだけを問題にして誤魔化してきた母。
弟は、そんな事どうでもいいと言って関わらないし、母とあまり話さない。
いざ弟が注意すれば聞くだろう。が、弟は母の悪い面をあまり知らない。
今回、「これまで私がいくら注意しても聞かなかったくせに、今頃何を私に愚痴ってくるの、あなたが原因でしょ。」と内心腹が立った。愚痴だけを私に聞かせ、良い話は弟に。
娘には嫌われてもいいが、息子には嫌われたくないという。
で、細かく、母の間違いを指摘し、「平熱を熱があると思うことも、それを人に言うことも、薬を簡単に飲む事も禁止。しかも36度8分を8度という言い方も禁止。」と強く言った。
もしこれが、父や父の兄弟のした事だったら、母は「ぼけてる。馬鹿だ、迷惑かけて本当にいやだ。恥ずかしい」とぼろかすに、ずーっと言い続ける事だろう。私だけに。
今回「自分も人の事を言えないね」と嫌味をはっきり言った。
母の反応は、聞いていないふりだった。いつもそうだ。
おそらく弟に「りんごから意地悪された。私のことをぼけてると言った、怒ってた。」とでも言うのだろう。
その前に弟へメールしておいた。
母が病院に迷惑かけたことと、その理由。勝手に薬を飲むので注意しておいたこと。イブプロフェインを飲むとコロナは重症化すると聞いたばかりだし、気をつけといてねと。
後から弟から返信がきた。
予想通りだった。
弟が実家に入った途端、すぐ母が、(私から)怒鳴られた、機嫌が悪かった。と泣きついたらしい。
前もって連絡しておいてよかったが、弟はふーんと言っただけで相手にしなかった様子。
うちの掛かりつけの病院はそこまでじゃなく、普通に診療している。呼吸器内科の専門で名医だ。
普段からとても良い先生で、何かあれば患者さんの立場になってくれそうで今のところ不安はない。
もしコロナかなと思ったり、熱がでたらまずは電話をしてから通院しようと思う。
高齢者で持病のある人は、命取りになるコロナ、母の恐怖は予想もできないほどなのだろうが、それとこれは別だと思っている。もしかすると母より娘や息子の方がいつ先に逝ってしまうかわからないのだから。
体温が36度8分なのに「熱がある」というのだ。そして勝手に市販の薬を飲み、36度6分になったら「熱が下がった」と言う。
最初は、36度と言わずに「8度熱があったから薬で6度に下げた」と言っていた。
8度と聞けば、38度の熱があったと誰でも思う。
電話で何度もそう話すので、「熱がでたの?」と驚いたが、母は平然としているのでおかしいと思い、何度も聞き直して、母の言い方が間違っている事に気が付いたのだ。
そもそも、36度8分を熱があるという言い方も、抗がん剤治療をしているのに勝手に風邪薬を平熱で飲んでいる事も、おかしいと思ったので、注意した。
「それは平熱でしょう。しかも8度とかいうのもやめて。言うなら36度8分と正確に言って。熱もないのに、あったとか言って薬をのむなんてだめでしょう。」と。
そうしたら、「病院に血圧の薬を貰いにいったら、嫌な目にあったわ。」と言い出した。
もしかして、母のその言動に原因があるのではと思い、詳しく聞いた。
やはりそうだった。

受付で、体調をきかれ「熱が8度ありましたが、薬で6度に下がりました。今は元気です。熱があった時も異常は感じませんでした。」と話したというのだ。
「熱が8度あったと言ったら、看護師さんの顔付きが変わって、慌てて私を別室に連れて行ったの。嫌な顔をして感じ悪いの。熱を測ったら、平熱ですねと言われて、はい薬を飲みましたから。と説明したのよ。」
「あの病院は、ただの風邪でも熱があれば見てくれないかも。どうしたらいいのかしらね」と愚痴る。
母は、コロナかもと思われたのかもしれない。エレベーターも感染防止で止められて、ピリピリしていたらしいから、「コロナがでた病院」にはなりたくないという事なのだろう。
風評被害があちこちでひどいらしいから。
実際熱があったとしたら、それは確かに不安な思いがする扱いだ。
母の場合は、発熱したらリンパ腫を治療している別の病院に連絡することになっているから心配はないと思うが。かかりつけの近所の医院に血圧の薬を貰いに行っただけだ。
そこで、どうしてそんな事を言ったのだろう。
母は嘘をついたことになり、病院に迷惑をかけてしまった。
平熱を熱があると思い、すぐ薬を飲む行為。人にそれを普通に話す行為。
しかも、正確に言わず、8度と言う行為。
この件は高齢者だから、という事で許されたことだろう。「あのお婆さん、少しぼけているわね」と思われたかもしれない。
母はそうじゃないのだ。若い時からそうだった。おそらく私は母から聞いた情報のほとんどがいい加減で、全く違う事を聞かされてきたのだろうと思っている。
知らないことなら調べたり、人に聞き直すとかして、正確に伝えるべきだ。
でも、母はそんな事はしない。努力はしない。人にわからないからもう一度教えてとは絶対言わない。
適当に出鱈目を話す。
無知なことはばれているのに、わかったふりをする。
「わかってるわよ。馬鹿にしないで」と怒りだす。
私がこれまで、出鱈目を言わないでと注意した時も、私を馬鹿にして聞かなかった。
父も、良く怒っていたらしいが、内容よりも、父が怒ったことだけを問題にして誤魔化してきた母。
弟は、そんな事どうでもいいと言って関わらないし、母とあまり話さない。
いざ弟が注意すれば聞くだろう。が、弟は母の悪い面をあまり知らない。
今回、「これまで私がいくら注意しても聞かなかったくせに、今頃何を私に愚痴ってくるの、あなたが原因でしょ。」と内心腹が立った。愚痴だけを私に聞かせ、良い話は弟に。
娘には嫌われてもいいが、息子には嫌われたくないという。
で、細かく、母の間違いを指摘し、「平熱を熱があると思うことも、それを人に言うことも、薬を簡単に飲む事も禁止。しかも36度8分を8度という言い方も禁止。」と強く言った。
もしこれが、父や父の兄弟のした事だったら、母は「ぼけてる。馬鹿だ、迷惑かけて本当にいやだ。恥ずかしい」とぼろかすに、ずーっと言い続ける事だろう。私だけに。
今回「自分も人の事を言えないね」と嫌味をはっきり言った。
母の反応は、聞いていないふりだった。いつもそうだ。
おそらく弟に「りんごから意地悪された。私のことをぼけてると言った、怒ってた。」とでも言うのだろう。
その前に弟へメールしておいた。
母が病院に迷惑かけたことと、その理由。勝手に薬を飲むので注意しておいたこと。イブプロフェインを飲むとコロナは重症化すると聞いたばかりだし、気をつけといてねと。
後から弟から返信がきた。
予想通りだった。
弟が実家に入った途端、すぐ母が、(私から)怒鳴られた、機嫌が悪かった。と泣きついたらしい。
前もって連絡しておいてよかったが、弟はふーんと言っただけで相手にしなかった様子。
うちの掛かりつけの病院はそこまでじゃなく、普通に診療している。呼吸器内科の専門で名医だ。
普段からとても良い先生で、何かあれば患者さんの立場になってくれそうで今のところ不安はない。
もしコロナかなと思ったり、熱がでたらまずは電話をしてから通院しようと思う。
高齢者で持病のある人は、命取りになるコロナ、母の恐怖は予想もできないほどなのだろうが、それとこれは別だと思っている。もしかすると母より娘や息子の方がいつ先に逝ってしまうかわからないのだから。