続き
 

上司の話に納得がいかないまま、帰宅した翌日のこと。

ミスをした同僚が私の所に来てこう言った。
「上司から、責任をあなたにとらせるからと言われたけど、おかしいと思う。私は辞める覚悟ができてる。あなたを巻き込まない様、今から交渉してくるわ。任せといてね。」

「まだ私は承諾していないから私が言うわ。あなたは辞めるなんて考えないで。」と言うと

「いや、もう決定したと言っていたわよ。あなたが抵抗しても無駄だと思う。そもそも私のミスなのにおかしいでしょ。大丈夫、私が抵抗するから」と言ってくれて、彼女が交渉することになった。
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すると、あっさりと彼女の意見は受け入れられた。
女性上司がフォローすることになったというか、それが当然。

簡単に解決したので、気が抜けた。
そもそも私はとばっちり。私の意見は聞き入れないのに、ミスをした本人の意見はすぐに受け入れられて、おかしいよな。と腹がたった。

その理由はすぐにわかった。

ミスした同僚は、「聞き入れてくれないなら辞めます」と言ったらしい。
女性上司は、どうしてもそれを阻止したかったようだ。

何故か、それは同僚がお偉方のコネ入社だったから。
女性上司は、同僚の教育を任され、彼女の評価が上がれば、上司の評価が上がり、給与も上がり出世も約束されていたという。

だから、同僚のミスは私のミスということにし、上司は何の責任もないふりをするつもりだったらしい。あまりにあからさまで驚いた。

私が休職したのも、上司の評価に影響するらしく、私は迷惑な存在だったわけだ。コネ入社でもない私は、邪魔だったのだろう。