夫が勝手に出て行った時のこと。

結婚する前は、「会社では自分は一目おかれている。」「皆片づけができないから自分がお手本を見せている。机の上や引き出しの整理をきちんとしている」「皆、整理が下手で、だから仕事もできないんだよなあ」みたいなことを話していた。


ところが、実は夫はとんでもなく整理整頓ができない人だった。

電気、水道、何でもつけっぱなしは当たり前、それに加え、自分の部屋で食べた物をそのまま片付けず、床に投げる。どこかで買って着たお弁当を生ごみが入ったまま置きっぱなし、割りばしはそのへんにポイ。窓も開けず、埃ぽい。よくテレビでみるゴミ屋敷みたいになる。

部屋は足の踏み場が無くなる。臭い。
今も、夫からの郵便物や宅配が送ってくると箱をあけた途端、臭いがする。部屋の臭いが郵便物や段ボールの中にしみこむほどなのだ。
車の中もゴミ箱状態。
聞くと、職場の机もそんな状態らしい。

だから大事なメモや書類を無くし、仕事どころじゃなくなる。
基本中の基本、仕事以前の問題だ。

それで、本人は偉そうに人に説教ばかりするから、ドン引きされる。しかもそれにも気が付かない。

以前私が指摘して、部屋や車を掃除した時、子どもが散かしたと子どものせいにした。

私は「子どもなんかめったに乗せないし、汚すほど乗ってないのに?」と言い返し、タバコの吸い殻、灰、雑誌、食べ物のゴミ、すべて夫が汚した物を指さして反論した。

子どものせいにするとは情けない。他人にも、子どものせいにして自分を守る。
我が子がしつけのなっていない行儀の悪い子と思われても構わないようだ。
自分さえ守れれば。
CSK_burokkunokabetogaitou


全てがそうだ。
夫は、出ていく前日に、部屋からベランダに本やカバンなど沢山の物を出して置いていた。
また部屋に戻すんだろうと思っていたら、そのまま出て行き、それっきり。

部屋の中もゴミ屋敷で、泥棒が入ったあとのよう。

わざとそうしていったのだ。後はお前が片付けろという事だ。

私が黙って片付けるのは良いが、それはそれで、「勝手にどこかにやっただろう」と因縁をつけてくるのだ。なぜか、それは、「片付けないまま放置していったから、私が片付けたよ」と苦情を言わせない為だ。文句を言わせず、自分の自由に相手を使う。
文句を言おうものなら、「頼んでいない」とか「大事な物があったのに無くされている」とか嘘を言って、怒り、話をそらすのだ。
常に相手が悪いという方向に持っていく。

それが通じなかったら、最後はいつも脅し。
「誰のせいで、遠くに出て行ったと思ってんの。」とこれも嘘で誤魔化す。
「嫌ならいいんだよ。生活できなくなってもいいんだね」と言えば何でも言いなりになると思っているようだ。

最初から扶養する気もなく、逃げる為に出て行ったのにそう言うことにしてしまう。

そんな事を、ふと思い出す。夫はそんな事は無かった、きちんとして出て行ったと記憶から消している。

私は忘れない。絶対に。忘れたら永遠と騙され、人生の最後にどんな目に合うかわからない。

嫌な事は考えたくないから、普段は楽しいことを考え好きな事をしている。

でも、たまにふっと甦る。