
私にも良く怪しいメールがくる。慌てずに良く画面を見ると何か変で、気が付く事が多いのだが、一番無難なのは、メールのURLをさわらない事だろう。
調べたい時は、公式サイトからログインして、確認すればよい。
焦っていたり、雑にメールを読んで、簡単にクリックすると厄介な事になるのだろう。
メールは全て疑う。それが一番。
電話も同じ。
こんなに詐欺のメールや電話、悪徳商法が知られているのに、騙される人が多い。
それだけ巧妙なのだ。
以前、ご近所の高齢の一人暮らしの女性から聞いた話がある。
公共機関を名乗る電話がきて、実は詐欺だったのだが、騙されそうになったところにたまたま息子さんが立ち寄り、防ぐことができた。
警察にも連絡し、
「今後またこのような電話がきてもすぐに信用しない。」「かけ直すと言って、息子さんに相談する」「その場で即答しない」「留守電にしておく」
…などなど色んな注意をきき、「もう騙されないから!」と高齢女性は決心していた。
だが、すぐにまた別の詐欺の電話がかかってきて「詐欺かもしれない、でも一応聞いておこう」と相手の話に耳を傾けてしまった。
相手はプロだ。高齢者が乗ってきそうな甘い話をするのは当然だ。
「詐欺ではありません、安心してください。」と優しい女性の声で、お得な情報を語るのだ。
勿論、そんな話は嘘。
「私は騙されないわよ。でも、これはまともな相手に思えるわ。お得な話だし、ちょっと乗ってみようかしら」と女性は思ったという。
「私は騙されない」と気をつけているのを相手は承知の上でかけている。
プロ集団なのだから、そう簡単に見抜けないのだと思った方が良い。
自分を買い被るのは要注意だ。それで、女性は自宅訪問をOKしてしまった。
また運の良い事に、そこへヘルパーさんが訪問した。
その話を聞いて、ヘルパーさんはすぐにおかしいと感じた。
女性を説得し、私が相手をしますと機転を利かせた。
娘を装ったヘルパーさんが、うまく対処して追い返した。
暴言を吐き捨てて、詐欺師は帰って行った。
電話では優しい女性が話し、いかにもその人が訪問するかの様な口ぶりだったが、実際来たのは若い男だった。
一度中に入ると、居座ろうとする勢いを感じたという。
このお宅は、老人女性の一人暮らし、お金持ち、という情報が知られていたのか、その後も色んな怪しい電話が続いたという。
おそらくターゲットにしやすいリストが出回っているのかもしれない。
それにしても、「気をつけている、もう騙されない」と言っていた人が、すぐにまた騙されるわけだ。
それにしても、電話に簡単にでて、話を聞いてしまうという事自体がもうあぶない。