就活の時期だ。ニュースなどで目にする事が多くなった。


古い自分の時を思い出しても、内定が取れるまでの精神的な苦労は想像できるし、必死で就活している学生さんを見る度、応援したくなる。


電通の事件の様に、せっかく希望の企業に入ってもパワハラを受けたり、過労死されたらたまったものじゃない。

教師の労働環境にしてもそうだ。
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知り合いの息子さんが、財務省に入って、良かったね、凄いねと言っていたら、時期はちょうどあの森友事件の真っただ中。


翌年辞めて帰って来たそうだ。疲労困憊して。

内定貰うまでのあの必死な努力と気持ちを考えると、内定を貰っても結果がこうなるなんて。と空しくなる。そういう早期退職する新入社員は多い。


やり直すなら早くが良い。そう思ってのことだろう。それで良いと思う。

命を守る事が一番だから。

我慢できることと、できない事の見極めは難しいと思う。

自分ではまだいける、もう少しだけ頑張ろうと無理しているうちに、心を病み体調を崩し、気がついたら取返しのつかないところまで来ていたとならない様に、誰かが見守ってあげないといけない。


誰かにSOSをだせるなら、どんどん出して、守ってもらえたらいいと思う。そこでストップをかけてあげる人がいれば良いと思う。

反対に~採用する企業側の立場で考えて見よう。

最近は、成績よりも人物重視で採用する傾向が強い様だ。

書類審査で、最近は成績証明書をださなくてよくなったとか(自分が知らなかっただけ?)、良い傾向だなと思った。

面接重視になっている。演技や嘘でかためても、すぐに見抜かれるはずだ。
成績や学歴より人物重視というのは納得できる。

知り合いの娘さんで、入社してから、過労やパワハラではなく、自分の起こしたトラブルで辞めてしまった人がいた。

どんなトラブルかというと……

有名な大学卒の成績優秀な娘さんは、地元の県庁の採用試験に合格した。

新入社員として研修中の出来事だ。

(誰でも通る道の)裏方の仕事をやらされた。雑用だ。誰かがやらなきゃいけないこと。それも大事な仕事。

それをやらされた娘さんは、怒りを覚え、親に愚痴ったそうだ。

「この優秀な私が何であんなくだらない仕事をしないといけないのだ!」と。

母親は職場に行き、上司を呼び出し文句を言ったという。

「なぜ雑用をうちの娘にやらせるんですか!娘はそんな仕事をやる為に大学に行ったのではありません!多額の学費を払ったのにこんな目にあうなんて、納得いきません。娘にはもっとレベルの高い仕事をさせてください!」
と、上司に説教をしたらしいのだ。


普通の子どもなら、家で愚痴った話をそのまま親が上司に文句言ったりしたら、「そんな事しないで!会社に居づらくなってしまう」と恥ずかしくて止めるだろう。


ところが、娘さんは勝ち誇った様子で、そのまま職場で偉そうな態度をしていたそうだ。

結局はその後しばらくして辞めてしまったらしいが。この子を採用した人事担当者は、自分を責めたのだろうか。

おそらくこの頃は、まだ成績や学歴重視だったと思う。
書類上は、一流大学卒、成績優秀、親は公務員(最近は家庭の事も調べない)という文句のつけようのない条件であった為、面接も普通に真面目に話しただろうし、見抜くのは困難だったろう。


成績さえ良ければ全て良し。人より偉いのだ。という間違った価値観の親はまだまだ多い。


「受験科目じゃないから、家庭科、美術、音楽などはどうでもいいのよ」と言うママさんもいた。

そういう考えで育てられた子どもさんは気の毒だ。何の為に学ぶのか。生きる為だろう。心豊かに。

この話はまだ続きます。