Mさんは、自分が夫の会社で働くのが一番効果的だと考えた。


しかし、それは無理な話だ。

自宅を空ける訳にはいかないし、両親の世話もある。


まずは夫が許可しないだろう。社員だって気を使うことになり嫌だろう。


自分はこれまで通り、繁忙期だけ手伝うという形でたまに顔をだすしかない。

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そんな時、就職していた娘さんが、仕事を辞めて帰ってきた。

地元で再就職先を探すところだったが、Mさんはこの娘さんをご主人の会社に入らせる事を思いついた。

ご主人のマンションに一緒に生活させる事も、二人の行動も少しは制限する事に繋がるかもしれないと考えた。

広いマンションだし、親子で生活する事は当たり前。娘さんがご主人の身の周りの世話などができれば、ご主人も喜ぶはずだ。何もしなくても普通の親なら嬉しいだろう。


おそらく副社長は、妻の様な態度で夫の部屋に入りびたり、好きにしているのだろうが、娘が行くとなるとそうはいかない。

ただし、娘を親の汚い世界に巻き込みたくはない。何も言わずに、もしお父さんの仕事を手伝う気があればどう?と聞いてみて、本人がその気になったら行かせようと思った。


うまくいけば、娘を後継者にして、副社長の野心に歯止めをかける事もできるかも。夫はいざとなれば愛人より家族を選ぶ。という自信がMさんを支えていた。


事情を何も知らないまま、娘さんはご主人の所へ行った。


娘さんに、頻繁に連絡をする事で、会社の様子が聞ける。先日電話をくれた社員にも説明し、協力をお願いした。