続き
お金と時間をかけて、わざわざ姑に会いに行った若いお母さんとお婆ちゃん。

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その後、夫に姑から電話がきたらしい。

「どうだった?」
「それがね、変な人達なのよ。あんたの自閉症を治したことを話したら、不機嫌になってすぐに帰ったわよ。失礼な人達ね。」

と言っていたらしい。
夫は「ふーん、おかしな人だね。」ときょとんとしていた。

予想通りだ。当然だ。夫と姑だけがわかっていない。

そのお母さんは、夫の話は出鱈目だったと気が付いた。
姑まで紹介され、治す力があると言われたのにその話も全くの嘘だった。

自閉症の知識も全く無く、ただの子育ての思い出話をされただけで、しかも教えてやるという上から目線で話されて、思い詰めている自分の気持ちなんて全くわかっていない人だった。

自分達を馬鹿にしてからかったのかと思われたかもしれない。さぞ落胆された事だろう。

「せっかく紹介したのに。そんな人だから子どもに悪影響しているんだよ。育て方をお袋に教えて貰えば良かったのにさ」と言う夫。


その言葉を聞いて、私はワナワナとなった。


(何てことをしたの!)と腹がたった。(そんな話を後から言わないでよ。もっと早くに教えてよ。相手を傷つける前に止めたのに!)と言いたかった。
これは、夫にきちんと言わなくてはと思った。