夫は、一時期、良く帰宅する時期があった。
今思えば、その時だけの実家への「家族思いの立派な息子と思わせる」パフォーマンスだった。
今その必要が無くなり、自宅に帰る気配も無くなり、本来の状態に戻った。
以前、長い期間帰宅せず、生活費も子の進入学も無視した最低な時期があった。(それがほとんど)
その時に、実家には真逆の嘘をついていたらしく、私からの話で嘘がばれた。
夫の親は、”自分たちが息子に騙されていた事”を嫁から知らされたこと、”自分が息子の嘘を嫁にばらしてしまった事”が嫌だった。
息子を指導するというよりも、自分達の立場を守る為に夫に注意したようだ。
「きちんと父親の責任感をもて」ではなく、「嫁に苦情を言わせるな」みたいに。そういう義実家だ。
夫は親に言われて、急に自宅に帰ってくるようになった。

突然帰ってきて、すぐに帰る。
周囲には「妻子が心配」と言いながら、実は仕事や実家に帰るついでに経由するだけだ。
純粋に自宅に帰ろうという目的で帰ってくることはない。
そんなお金があるなら欲しい物を買う人。
その癖、自分が弱ったら面倒を見させるつもりだ。自分の事は棚にあげて、妻子には義務を果たすべきと言っている。
「いい父親とはこうあるべき」なんて人に説教するんだから。笑われてるよきっと。
帰ってくるたび、「仕事があったから」「ここを経由する便しかなかったから」と言うので「帰りたくて帰ってきたんじゃない」と遠まわしに言う。
「お金が無くて大変なのに、帰ってやったぞ、これが当たり前と思うな」と威張りたいだけ。
(はいはい、1人で勝手に言い訳お疲れさん。)と私は内心思っている。
こっちだって、帰ってきてほしくはないし、お願いしていない。かといって帰ってくるなともそう思っている事も態度にはださない。子ども達は会いたいだろうから。
夫は、”家族は自分を必要としている”と思わせたいし、思っている。その為にモラハラをしている。我慢させたり、苦しめるほど自分を評価すると思い違いをしている。
もし、家族を放置して、なかなか帰ってこないと言われたら「お金が無いから」「帰ってあげてもよいが、送金できなくなるぞ」と言うだろう。
今では「なら別居やめたら?」と私は言い返す。ギャフンだ。
最初に言い訳(脅し)を用意してから、好き放題する人だ。
同じ言葉を何回も何年も使う。通用しないのに、おかしな癖。
子どもの時に着いた嘘を今でも使えると思っている。
先日も、支払いを私に押し付けようとして、いつもの言い訳、嘘をついてきた。その手には乗らないぞと、反撃をしてみた。
すると、想定外の反撃に戸惑ったらしく、結果素直に夫が払うことになった。
最初から自分の義務を黙って果たせばよいだけのこと。
わざわざ嘘ついて人に迷惑をかけようとする。無駄なエネルギーばかり使っている。
最初の頃、私はかなり夫に騙されてきていたんだなと情けなくなる。もっと強くなるべきだった。
気が付くのが遅いし、反撃も遅い。
子どもを育てながら働き、夫のモラハラで弱っていたからできなかった。
夫の様な人たちは、まず相手を弱らせて抵抗できなくする事から始めるんだなというのもわかった。