知人から「引っ越しを考えているけど、紹介してもらった家がお宅の近くらしい。明日、家の中を見せてもらいにいく予定なんだけど、環境がどんなかなと聞きたくて~」と相談があった。

場所を聞くと、近くは近くだが、町内も違い、行った事の無い地区だった。

「散歩がてら、外観だけでも見て来ましょうか」と答えて、夕方ブラブラと見に行く事にした。

地図を思い出しながら歩くと、すぐに見つかった。

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知人は、賃貸マンション住まいだが、一戸建てに住みたいらしい。家賃は同じ位で、中古の家を探している。知り合いの不動産屋からその家を勧められたそうだ。


娘さんもいる事も配慮して考えると、私はその家の雰囲気や環境が引っ掛かった。

もし自分なら絶対住みたくないと思った。まだ中も見ていないが、直感的に無理だった。

他人が決める事なので、口を出す事もないが、もし、相談されたらここが気になるけどと言う位は話すかもしれない。


不動産からやけに押されているというのも気になった。焦らず娘さんの安全も考えて色々見てから決めた方がいいのではと内心思う。

私は子どもの時から親の転勤も多く、大人になった後も引っ越しが多かったせいか、住居探しには独特のこだわりができている。身体で感じる直感も大事にする。


中には、前に住んでいた人の残像を感じる時もある。その印象が良いか悪いかでも変わる。

家探しに失敗すると、精神的にかなり影響を与え、運まで変える。家賃が安いとか外見だけで不動産の宣伝を信じて選ぶのは危険だ。

賃貸であろうが、どんな事情であろうが、住居は人生も換えてしまうと大げさに考える位がいいと思う。

それ位慎重に選んで良いと思う。急がなければ、何十件と見て回り、納得いく物件に出会うまで焦らない方がいい。

私は何回か失敗した。

遠方にいて、自分で見ずに人に任せて決めた家は、どれも問題ありだった。

探してくれた人の責任ではない。任せた自分の責任だ。

一軒は、大家さんが覗き魔で、留守中に勝手に家に侵入している疑惑まであった。

たまたま平日具合悪くて仕事を休み、家で寝ていたら、誰かがいきなり玄関のドアノブをガチャガチャと開けようとしていた。

泥棒かと思い、玄関に行きドアを開けると、大家の爺さんが目の前の塀の下にしゃがんで隠れていた。丸見えなのに。慌てたのだろう。

昼間は留守と知り、そうやって侵入していたのかと気持ち悪くなった。

盗聴器があるのではないかと感じる事もあり、1年で出た。

もう一軒は、夫が勝手に探して決めた家だった。学校との距離や評判をよく調べてから決めてほしいと言った時には、相談も無く、何も調べないまま決めてしまっていた。

引越すと学校は荒れている事で有名な学校だった。

近所の人から「よりによってわざわざこんな環境の悪いところにどうしてきたの」と言われた。

事件の多い町で、我が家も泥棒や覗きの被害にあい、夫に良く調べたのかと聞くと、「安かったからいいじゃないか。文句あるなら家賃を自分でだせ」と開き直った。

その後、また夫が勝手に転職し引越す事になった。

私は次からは自分で探すと宣言し、何軒も見て回り、校区の評判も調べて決めた。


家賃は同じで、条件にあう家があった。

夫は安心する事もなく、(転職して引っ越しや転校させた自分の事は頭になく)不機嫌になった。
給料はほとんど自分で使うようになり、次第に経済的DVが始まっていった。

話がそれたので、戻します(笑)