10歳の女の子が、父親に虐待されて命を落とした事件。

次々と辛い内容のニュースが流れ、辛すぎて目をそらしてしまう。

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この父親の行動は虐待とかDVとかのレベルを超えている。

鬼畜、人格障害であり、逮捕された今でも悪い事をしたと思っていないとか躾けだったと自分を正当化している。


どんな理由があろうと、我が手で子の命を奪ったというだけで、ショックを受け、後悔の念にさいなまれそうなものだ。まさかこうなるとは思わなかったと言うなら、尚更だ。

躾けとは子を思う愛情の上に成り立つもの。
これが躾けの結果だと言うなら、間違っていたと自分を責めるはずだ。

この父親は、親として子どもに愛情があったとは到底思えない。
いや、子どもにだけではなく、自分より弱い立場のものに対して、守るのではなく、暴力で支配する事が自分にとって無くてはならない生きる術だった。

こういう人格障害者が、見えないところで人を踏みつけながらどれだけ世の中で堂々と生きていて、社会で評価されていることか。

精神バランスを崩して、生活に支障がでれば病院で治療はできるし、周囲の人も対処はできる。


病気とも言えない、診断も難しい、外では良い人、仕事も有能であれば、こんな危険人物だとは誰もわからないし信じてもらえない。


家庭内DV,虐待を家族が訴えた場合、公の機関がどう動くかが問題だ。

以前に比べればきちんと対応をするようになり、相談機関も増えている。

DV加害者の人格について、もっと分析、研究してもらいたいと思う。


この事件は、父親の異常性を知りながら、各機関が家族を守る事を怠り、それどころか父親に女児のSOSまで教えてしまい、それがきっかけで事件になったともいえる。これに対しては、怒りがおさまらない。


実は、我が子も虐めに会った時、学校のアンケートにSOSを書いたことがあった。「秘密は守ります」と言う言葉を信じて。
だが、担任教師は、その紙をクラス全員の前で見せ、我が子の名前まで晒した。そして虐めをしたのは誰ですかと大声で聞いた。当然、全員沈黙だ。

その為、虐めは陰湿になり更に悪化、ターゲットも次々と増えて行った。他の子が、虐めグループの主犯の名前を担任に教えた。

教師は、虐めっ子の言い分だけを信じ、虐められる方に原因ありと結論をだした。

担任の間違った対処により、どんどん裏で虐めは広がっていた。秘密は守られないと知った子どもたちは誰も教師に相談もせず、黙った。不登校になった子もいた。担任は、「虐めは解決し、いいクラスになった」と自慢していた。

私も子も、学校に裏切られた。もう過去の話だが、一生忘れない。

この時、子を守れるのは親だけだと実感し転校させた。この学校は荒れ、授業妨害する子、火をつける子まででた。それでも、校長は問題の無い学校と「事なかれ主義」を貫いた。勿論、私が校長に実態を訴えても、意見は潰された。「その問題は解決ずみ」としか返事が無かった。


この時、学校からも虐めを受けている様な感覚だった。転校先の学校がとても良く、学校全体で虐め撲滅に取り組み、相談にも熱心に乗ってくれ、救われた。こんなに学校で、教師で違うものかと驚いた。


一概に全てが悪いと決めつける事はできない。

でも、この女児のいた環境は悪かった。

せっかく訴えたのに。助けてもらえなかった。悔しい。腹立たしい。

お母さんも、もっともがいてほしかった。子どもさんと一緒に安全な場所に逃げてほしかった。恐怖で動けないなら、誰かに連れ出してほしかった。

国をあげて、DVがあるとわかった時点で、母子を守るしっかりした制度をもっと強化すべきだ。

これは虐めでも同じだと思う。

この父親に、女児が味わった同じ思いを味わわせてやりたい。どんなに辛かったか、怖かったかを思いしらせたい。辛すぎて仕方がない。