あの後、不安で眠れなかった。

結婚してからずっとこんな事の繰り返しだ。いつになったら安心して暮せるのだろうと思いながら人生終わりそうだ。


この人は、変わっているのだ。おかしな方に行きたい人なのだ。

常に誰かともめたり、何かに困っている事が生きている証とでも思っているのだろうか。

N112_baranikakomarerushirobench_TP_V1


よくわからないけど、多分だけど、変人なのは、親の影響ではないかと思う。

異常に夫自身が、人の粗を探しては、「親の顔が見たい」だの「育ち方の問題だ」だのと批判する癖があるのは、自分の育ち方にトラウマがあるからではないか。

自分が子どもの時から抱いていた「友達のお母さんと違う」と思った母親への違和感。
自分がされて悲しかった事を、人にする事で自分を慰めている様だ。
「自分がされて嫌だった事は人にはしないものだ」と人には指導するから、自分では自覚していないのだろう。


いずれ家族からも誰からも助けてもらえない日が来るかもしれないが、そうなっても「なぜこんな目にあうのかわからない」と嘆くはずだ。可哀想な人だが、自業自得な老後になるのかな。


夫は、家の話の詳しい情報はまだ話そうとしない。

私からは、「勝手に決めないで。お金無いのに買える訳がないし、ローンも組めないと思うけどどうするつもり?私は反対です。」とだけ言っておいた。

「それがさ、ローンは大丈夫だと言われたんだよ。それに家を買うのと引き換えに僕を管理職で雇ってくれるという良い話なんだよ。」と言う。


ほら、やっぱり!でたでた。そんな事だろうと思っていた。

頭ごなしに否定しても、プライドだけは高い夫。聞き入れないだろうから、余計な事はまだ言わずにいた。他の話なら、内緒でこっそりやってしまうのだろうが、こればかりは大金だし、家族の生活も自分の生活も変化する事なので、迷ったのだろう。


家を買うと言えば、妻というものは単純に喜ぶと思っていたのか。
その気にさせて、いざとなったらお金は妻に用意させる作戦。
そして「家が欲しかったのだろう?今買わないと一生買えないよ。こんな良い話はもうないよ。家族の為に買おうと言っているのに。」と言って、欲しけりゃ自分で何とかするのが当然、僕はいらなかったんだと、話をすりかえていく。


いつもその論法でやってきたので、もうその手には乗らない。


夫の目的は、家ではない。家は買いたくないはず。
せっかく家族から逃げたのに一緒に住まないといけなくなる。夫は、役職が欲しいだけ。良く知らない会社なのに。家を買えば、役職がついてお金も入って、楽になる、ふんぞり返って、いばりちらせる。夫が一番欲しくてたまらないものだ。



でも、家を買うお金は出したくない、だから妻に出させよう、ということ。


おそらく、この話が実現しても、夫は家族からまた逃げるだろう。適当に理由を作って単身赴任だとかいって、また同じ事をするはずだ。そして家のローンも払わなくなる。そんな未来は目に見えている。