オジサマにのせられた夫は、私に話してきた。
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オジサマからの又聞きなのに、「僕を理不尽に解雇した社長が、君の事を侮辱していたらしい。あまりにひどい事を言っていたらしいから、訴えて慰謝料をとればいい」と言う。

その内容は?と聞くと「君が傷つくから言いたくないんだけど…」とはっきりしない。


私が傷つくから言えないなんて嘘だ。

そう思うなら、妻を自分のトラブルに巻き込んで利用し、相手からお金をとろうなんてしない。

素人が勝てるわけがない。弁護士費用は?証拠は?どんな損害があった?そんな無茶な事を妻に全て負わせる?

おそらく、考えの甘い夫は、社長の話をして怒らせ、あおれば、私が言いなりに動くと考えただろう。

自分は応援する立場を装い、費用は妻が自腹で。負けても妻の責任。自分は慰めるだけで良しとする予定だったろう。

結局、こんな事を言ったらしいよと、深刻ぶって話してきた。さぞ私が怒ると期待して、大げさな言い方で。

どこが悪口?私には褒め言葉に聞こえた。というレベルの話だった。本当に嬉しくなる様な言葉だった。「男勝りだ」みたいな意味の言葉で、なぜこれが名誉棄損になるのかもさっぱりわからない。
これは、ドッキリか、つまらぬ冗談?まさか本当の話?


「どこが悪口なの?褒め言葉に聞こえて嬉しい位よ。なぜ名誉棄損?おかしいよ。」
と言った。期待外れの反応に戸惑う夫。

「極秘だけどと言って情報をくれた人がいる。奥さんは、名誉棄損で訴えるべきだと言われた。」と深刻そうに話す夫。


「仮に社長が私を悪く言ったのが本当だとして、誰かが吹き込まないとそう思わないよね。何の接触も企みも私には無いし、そんな馬鹿げた話を信じたの?私は毎日生活する事で精一杯でそれどころじゃない事位、わかっているよね?」

「そんな事を言うのは、あのオジサマでしょう?オジサマがあっちにもこっちにも、作り話を言って、喧嘩させて、面白がっている可能性はないの?」

「人と人をもめさせて、楽しむ人がいるからね。あの人がこう言っていたよと言いつける人を私は信用しない。」

そこまで言うと、夫は黙ってしまった。図星だったか。


裏で操るオジサマは、どういう結果になっても、面白いわけだ。誰も幸せにはならない。

一瞬でこの話は終わった。さぞオジサマもがっかりした事だろう。そして私の事を憎たらしく思っただろう。


夫は、何の反省も無く自分は悪くない、社長が悪い、復讐したいという考えはそのまま持っていた様だった。


こういった事が続いた結果、夫によっていつどんなトラブルに巻き込まれるかわからないという不安を持たされ続けている。

とにかく、「馬〇だなあ」と思わされる事が多くて疲れる。

本人にこれをもし言ったら、冗談でも顔を真っ赤にして怒る。これはコンプレックスの表れだろうか?