わけのわからないM子さんの言動が、馬鹿馬鹿しくて相手にしたくなかったのだが、つきまとわれるのが本当に苦痛だった。

家ではやっと夫が就活を始めていた。
この頃、夫が豹変したというか、素を出し始めており、実は就活はしているふりで、嘘ばかりついていた。
そんな時期でもあり、不眠が続いた。脳に水がかかっている様な感覚はまだあった。
ある日、出勤中のバスの中で、「さて、今日の仕事の段取りはどうしようかな」と考えて居たその時、頭の中で、ブチッと音が聞こえた。(感じがした)
目の前が急にぼやけてきた。身体の感覚がおかしくなった。何かおかしい、異常が起きた、と思って、バスを降りる事にした。
椅子から立ち上がって、降り口までまともに歩けないので、揺れているふりをしてあちこち掴みながら何とか降りた。
