自分も拉致されていたかもしれない~拉致問題
拉致問題についても、具体的な話の内容がわからずやきもきしている。
拉致と言えば、私の実家の近所のお宅のご長男、高校の先輩の親族の女性も拉致されたまま帰ってきておられない。
ご家族は長い間解決に向けて必死の活動をしておられる。
身近に2人も拉致された方がいると、当時の我が家だって被害にあっていたかもしれないと思えてくる。
思い出せば幼い頃、噂があった。
「新婚旅行中に花嫁さんが突然いなくなった。朝鮮に連れ去られたらしい。」
「海岸で遊んでいた人が、朝鮮に連れていかれたらしいよ。海に行くときは気を付けろ」
と言われた事を覚えている。
当時の自分は幼かったし、まさかそんな事あるわけない、ただの噂だろう、と聞き流していた。
でも、「さらわれる」という事そのものに、かなりの恐怖心を感じた。
今思えば、それは正しい情報だったわけで、子どもの私にさえ耳にする程、真実が知れ渡っていたという事になる。
拉致が行われていた最中のかなり前の情報なのに、当時の国は何をしていたんだろう。
当時、母親が毎朝見ていたワイドショーでは、「行方不明になった子どもを探すコーナー」みたいなのがあって 「 この人を探してください!」「○○ちゃん、帰って来て! 」と毎日次々と必死で訴える親族の姿を流していた。
こんなに家出人、行方不明の人が多いのかと、子どもなりに驚いていた。
その頃、テレビで訴えていた方の中に、後に拉致されていたとわかった親族が結構おられたように聞いた。
拉致されるなんてどれだけ恐怖だろう。絶望を味わった事だろう。
探された家族のお気持ちも想像を絶する。
それにしても、時間がかかりすぎる。ご家族も高齢になられ、本当に一日も早く解決してほしい。