新卒で最初に就職した会社時代の先輩からロールケーキが届いた。
遠く離れた県外におられ、普段はあまり連絡のやり取りはしていない。
年賀状や何かあった時だけ、メールやラインでやりとりする程度。
10年位前からパーキンソン病を患われ、
尚更こちらから連絡するのを遠慮する様になった。
子ども無しで離婚後1人暮らしを長年されていて、
闘病しながらも、運転もするし、仕事もされている。
すぐ近くに姉妹がいるから大丈夫とのこと。
職場も義兄さんの経営する会社だそうで、融通もきくとのこと。
この人から、たまにおかしなラインが送られてくる。
「手が震えて打ち間違えた」と後から謝ってくる。
いくらでも間違えていいから、いつでも連絡してと返事している。
当時の先輩は、仕事ができる人で、
教え方も上手で、この人のお陰で仕事がし易かった。
でも、何故今頃お菓子を贈ってくれたのだろうと不思議だったけど、素直に頂いた。

若い時は溌剌としていて素敵だったけど、今はどうなのだろう。
頭は真っ白で染める気もしないとだいぶ前に聞いたけど。
病気になったら、もっと構えないしやつれているのだろうか。
(パーキンソン病は、脳のドーパミンが不足する為に
身体を動かす指令に障害がおこり、震えなどで行動がしにくくなる。)
何十年も会っていない。
古いアルバムを見ていると、
「この人もこの人ももういないんだなあ」
「この時、こんなに元気だったのに」
などと、悲しくなる年齢になってきた。
少し前までは、アルバムを見ると、ただ懐かしさで笑顔になっていたのに、
いつのまにこうなったのだろう、と時の流れが恨めしくなってくる。