りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

2022年07月


アマゾンプライムで、「ムーンフォール」の配信が始まり、
早速観てみた。

宇宙の広大な映像や、月の軌道が狂って、地球に大災害をもたらす映像など
丁寧で迫力ある映像。

大スクリーンで観たい!

ストーリー、登場人物の設定がシンプルで疲れない。
何て言うか、押しつけがましくないというか、
好感が持てる創り方というか。

「インデペンデンスデイ」の監督が作ったと言えば、なるほどと言う感じ。
 専門家にはいまいち評価が高くなさそうだが、
私はこれ位の作品がちょうどいい。



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登場人物の濃いキャラやストーリーを強調したり、
いかにも肉体系の熱いヒーローを活躍させるよりも、
映像を楽しませることを重視している感じがいい。

好きな俳優で選ぶ映画やドラマもいいが、
映像で選ぶ作品も良いなと思う。

こういう話題は、子ども達と盛り上がるから嬉しい。
素直に何も考えなくていい。
会話って、それが当たり前だと思うのに、
NPDが相手だと、嫌味言われたり、嫌がらせされたり
楽しい話もぶちこわされる。

友人や配偶者には、素直に何でも話せて、
楽しいことは一緒に楽しんでくれ、お互いに共感できる人を選ぶのが良い。

が、それを見抜くのが難しいのだ。
NPDは、ターゲットを信用させるまでは、
演技がうまいから、本当に良い人、自分の理解者のふりをする。

NPDの人を自分の世界に入り込ませてしまった不幸を
つくづく後悔する。


先月だったか、夫が変な事をメールしてきた。
僕の相続したお金をあてにしても無いよと。
??相続は、1円ももらえなかった。と言っていたはず。
あてにするどころか、内緒で全部夫が使うに決まっている。
夫がお金を大事にするわけがないから、
どうでもいいし、人んちの財産とか考えた事も無い。

それと、自分に貯金が無いのは、家族が全部使ったからだと言う。
は?どこに貯金があった?いつ家族に使った?
そもそも、家族に使って何が悪いの。
家族の生活費まで自分が使っといて、何を言ってるのか。
おそらく、世間にはそういう事にしているのだろう。
使ったのは夫の方。子どもの貯金まで。
自分の嘘を自分で信じてしまう。

他人のお金も搾取してきた奴に言われたくない。

悪い事は、投影して人のせいにする。
それで、夫の本音がわかる。
自分が人に寄生し、搾取する生き方をしてきたのに、
自分が搾取された、利用されたと言っている。

夫は私が自分を頼り、絶対離れず、
老後もしがみついてくると自惚れているのかもしれない。
でも、ケチだから、少ない年金を妻との生活費に使うのは嫌なはずだ。
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現実は反対。
夫の方が、家族をあてにしている。
今後、いずれ私が親から相続する財産があるはずと思い込み、
あてにしているのを、結婚当初から感じて来た。
妻子だけでなく、妻の実家からも搾取する人。

その手には乗らないが、夫のやり方は姑息。
演技をして近づいてくるのが目に浮かぶ。
もう騙されないのに。

私がもし今「大金が入った」と夫に言ったら
すりよってくるに違いない。
ばればれな演技をして、すぐに帰宅するだろう。
そして、毎日遊んで暮らすはずだ。

私が拒否して、縁を切ると言えば、
「金の亡者か。金さえあればいいのか。これまでの俺様の恩を忘れたか」
と罵倒するだろう。そして、慰謝料だの何だのと、請求し
泣いてみせたりして、罪悪感を持たせる作戦を使ったり、
みっともない姿を見せるだろうなあ。

実は以前、夫が誤解して、上の様な言葉を吐いたことがあったのだ。
NPDは、欲をむき出しにする。



NPDの特徴の一つ。
家族にお金を使わないで(経済的DV)、自分は沢山お金を持っている場合。
家族=困った、辛い、ひどい夫で父親だ。と感じる。
夫=俺様はお金がある。楽しい。

なのだが、ここで夫は
家族=夫はお金を持っている。凄い。幸せ。
と思っている。
自他の境界が無いので、
自分=自分以外の人、と思っている。

だから、どんなDVをしても、
自分が幸せなら、家族も幸せなはずだと思い込む。
家族から抗議されると
「幸せなのに、文句を言うとはとんでもない贅沢な奴だ」
と怒る。

夫のおかしさを指摘しても、
こちらがおかしいと、突き放されるだけ。

相手の気持ちを想像できない。

いざ離婚調停になったとして、
あまりに訴えたい事が多すぎて、うんざりする。
調停委員は、すぐに理解してくれて
夫に説教してくれそうな気もする。
が、夫は私の被害妄想だとか、自分がいかに努力してきたか、
を熱弁し、全否定するだろう。

そんな事を考えたら、調停は無駄に終わりそう。
うやむやになり、裁判にするしかなくなる。

そこまでエネルギーを使う価値はない。
若いなら、もっと頑張れそうだが、
もうこの年齢では消耗したくない。
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私の意志表示に対して、相手がどう態度を変えるかだ。
ストーカーみたいになったり、
嫌がらせや、子どもに執着してきたり(すりよる)
悪化するのは困る。

クールに「自業自得よ」と言ってさよならしたい。

そのうち、病気になっても、お金に困っても
誰も頼る人がいないことに気が付けばいい。
失ったものの大きさを知ればいい。
それでも、自分は被害者だと家族を責めるだろうが、
もうどうでもいい。

どうでもいいと思えたら、洗脳がとけているそうな。
怒りが沸いたら、どうでもいい、と思う事にしている。
自分の周囲にいない方がいい、記憶から消え去りたい、
そんな人、いたっけ。どうでもいいわと思うことにする。

縁がきれて、本当にどうでも良くなる日がきますように。


少しづつ夫と縁を切る心構えをしようと思う。
チャンスがいつ突然来ても良いように
慌てず、スムーズにいくように。

まずは、年金分割の準備。
簡単かと思っていたら、結構面倒。

まずは「年金分割のための情報通知書」が必要。
離婚前でも、1人でこっそり請求できるようだ。
50歳以上で、老齢基礎年金の受給資格が認められる人は、
見込み金額を教えて貰える。
この申請は、郵送でできるし、
書類はダウンロードできる。
離婚が延びた場合は再請求できる。


情報通知書を前もって手にしておくと、
分割の内容がわかりやすくなる。
調停になったらこの書類が必要。

離婚届けを出したら、2年以内に分割の手続きが必要。
標準報酬改定請求書を提出する必要がある。

合意が必要な期間がある場合は、合意書を作り、二人一緒に年金事務所で
手続きしないといけないそうだ。
代理人でもよいので、自分なら夫の代理人を誰かに頼むつもり。
その前に、ケチな夫が合意するかどうか。
離婚もごねるか、嫌がらせで変な条件をつけてきそうだ。

平成20年4月以降に3号被保険者期間があれば
その部分は合意なしでOK.。

ざっくりな書き方で、わかりにくい内容だが、
これだけでも、うんざりしてくる。

早速、情報提供請求書をダウンロードして、
4枚の用紙に記入してみたが、
記入内容は、たいした事は無かった。
が、面倒だったのは
年金加入の記録を全て細かく書く作業だ。

若い人や、転職していない人、転職の少ない人なら簡単。
うちの夫の記録を書いていると(年金ネットを見ながら)
凄い量になった。とにかく転職、失業が多く、
記入用紙が足りず、2枚になった。

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これを夫に書かせたかった。
書くわけないが。自分の年金が減る書類なのだから。

記入する作業が、結婚生活を振り返る事になり、
嫌なことばかりだったのを思い出して悲しくなった。

夫は、未納期間も多く、一般の人より受給額は少ない。
その少ない年金から
僅かな金額であっても、分割させるのだ。

人格が歪んでいる夫は、
何を言っても開き直り、人のせいにする。
年金記録は、夫の人格を表す記録。

夫は、認めたくないことから目をそらす。
思いたい様に思い込む、自分に嘘をつく。

いざ、現実を突きつけられると
これはおかしい、政治が悪いの何だのと
自分のことは棚に上げ、世間のせいにする。

こんな奴だから、縁を切るのも厄介なのだ。

それでも、できる範囲での準備はしておこう。
まさか、私がこんな事を考えて居るとは思っていないだろう。
ざまーみろだ。





前から、実家には帰らなくても、
墓参りには行きたいと思っていた。
何度か予定を立てては、変更の繰り返しだった。

コロナを気にしていたら、この調子ではいつまでたっても何もできないと、
思いつつ、そんな時に子どもが協力してくれた。
「じゃあ、行こうかな」
と私が言葉を発した瞬間、バサッと音がした。
壁に下げていたカレンダーが落ちた。

タイミングがぴったりで、まるで「賛成!」と言う掛け声みたいだった。
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またもや、面白いハプニング。
父ともめた後、初めて実家に帰ると決めた時も
タイミングよくライトが点滅した。

母が合図してくれているのかな。
と勝手に思っている。

私には、どうでもいいおかしな偶然がよく起きる。
笑い話にすると楽しいので、その偶然を大切にしている。

母が賛成した?墓参り。
そこで、またまた凄い偶然があり、父と弟に会えた。
お互いに何かを感じたのか、引き寄せられた様な父と我が子と私が急に決めた墓参り。
コロナ禍だったので、気にはなったが
マスクしたまま会話し、自分も感染せず、父にも感染させずに済んだ様だ。

やっぱり、母が集合させたのかなと思ってしまう。

ホテルに1泊したことで、
旅行気分も味わえ、父にも会え、気分転換できて、良かった。

帰宅すると、相変わらずの夫の嫌がらせがあった。

もうどうでもいい。あなたなんかどうでもいい存在と
心の中で繰り返した。



一昨日の朝、子どもが声をかけてきた。
「夏休みを取ったから、お墓参りに行こうよ。旅費は気にしなくていいから」

 私が「コロナがまた凄い事になってるし~」と躊躇っていると
「山の中お墓にいくだけなら、誰もいないし、大丈夫でしょう」
と説得してきた。

49日も初盆も、今みたいにコロナが増えてきて行けなかった。
年末年始には、感染数が減っていたので、
父が1人で正月を迎えると聞き、急遽帰省した。
あの日は、偶然父もお墓参りに来ていて、
一緒に実家に帰った。
その事、父は覚えていないだろう。
弟夫婦が冷たいということも、
今の父の頭にはないと思う。

今回、行く前に、父はお墓参りに行く予定はあるのか、と弟に聞いたら
何そんな話は無いから、月末だろうと返事が来た。

なら、本当に誰にも会わずにすむし、お墓参りだけして帰ろうと
ぎりぎりで決心し、あれこれ調整して少しの荷物で出発した。

私も、ストレスが溜まりがちで、
どこかに出かけたかった。良い機会だった。
途中、人混みを避けながら、
緊張しながら移動した。

近くの市街地のホテルに1泊して帰ることに。

ホテルにチェックインしてから
墓の近くまでバスで向かった。
夏は夕方でも明るいので助かる。

母のお骨が無ければ、ここまでして通わない。
母の為に行く墓参り。
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父の実家の敷地にも入ったが、
誰も住んでおらず、過疎地なので
周囲も荒れ果てている。

ただ、自然の香りが強く、風は心地よく、小さな池には、珍しい生き物もいた。
久し振りに元気なツクツクボウシを聞いた。

子どもの頃、祖父と祖母に会いに、
毎年この土地に来ていた。
夏休みの思い出そのもの。

心が病んだ時、ここにきて過ごせば
人間らしさを取り戻せそうな場所。

周囲が荒れておらず、家の補修費がかからず、
もっと近ければ、間違いなく私が別荘的に使っていただろうな。
父も定期的に掃除に来ているが、
手入れが楽になって喜んだだろう。

が、母にとっては辛く嫌な思いでしかない場所で、
早くこの場所と縁を切りたいと言っていた。

そのうち、お骨は、ここから両親の分だけ、弟の家の近くに移すだろう。
それまで、母には我慢してもらうことになる。
で、また私の勝手な妄想なのだが、
出発を迷っていた時、ちょっとした合図があった。






続き

夫からの手紙には、御詫びの言葉がずらりと並んでいた。
”あれは、本当の自分じゃない、色々うまくいっていない自分に比べて
君が充実した生活をしているのが羨ましかった。
つい、子どもっぽい意地悪をしたくなってしまった。
自分が恥ずかしい。
本心は、全く違うし、これからも仲良くしてほしいので許してほしい。”
みたいな内容だった。

今となれば「こんな素直な俺、カッコイイ」と自己陶酔しているような文だった。
当時はあまり夫の事を知らず、私も若くて未熟だった。
世間知らずで、人格障害という言葉も知らなかった私は、
素直にその内容を信じてしまった。
素直に自己分析をし、すぐに謝れる人なんだと。

今の私なら、「これは、NPDの特徴で、ターゲットが離れようとすると、
急に優しくなったり、泣いて見せたりして、引き留めに入る作戦だ。
騙されたら、また同じことの繰り返しになる。」
と、用心して騙されないぞとなる。

そう思っても、演技に誤魔化されてしまい
結果共依存になっていく人が多いと思う。
相手を信じた方が楽、という現実もある。
人を疑い、抵抗するのはかなり疲れるのだ。
流されて当然だと思う。

手紙が到着して数日後から
夫は積極的に連絡をしてきた。
きっと、あの時私をターゲットにしようと決めたのだろう。

不思議なのは、何故強い抵抗にあったのに私をターゲットにしたのか、ということ。
たまたま、あの時、別のターゲットを失っていて
追い詰められていたのかも。
落ち込んでいたという事は、そうなのだろう。
ちょうどそこへ、現実逃避先となる私が現れたわけだ。

仕事が好きそうに見えた私をうまくコントロールして働かせ、
一生搾取して、楽ができそうだと勝手に想像していたことも考えられる。
まずは、手紙で様子を見て、
うまくいけば捕まえよう、という作戦だったのだろう。
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まんまと騙された私は、ちらほらと現れるNPDの本質に違和感は感じたが、
その都度、抵抗したり、離れるしぐさをすると
必死で言い訳していた。
酷い時は、嘘泣きもしていた。それがまさしくNPD.

当時、人は変われると思っていた。
結婚したら、子どもがうまれたら、とその都度期待した。

結婚したら、子どもができたら~人格がまともな人なら
責任感が出てきて、失敗に学びながら成長していく。
仕事も同じ。経験や失敗が人を成長させていく。

人格障害者は、逆に悪化する。
結婚すれば「もう逃げられないぞ、こっちのものだ」
と、本性を出す。
子どもが生まれると「子育てで動けないから益々逃げられないぞ、いう事をきけ」
となる。
口で宣言しないで、そうなるようにずる賢く、追い詰めていく。

抵抗しようとすると
「ああ、お前もそんな人間だったか。残念だ。僕がこんなに苦労しているのに」
みたいに、罪悪感を持たせたり、
「そんな事を言うと、~なるけど、それでもいいの?」
と脅して、不安にさせていく。
ガスライティングだ。



昨日の続きはまた明日にでも書くことにして…
昨日、えーっ!と思わず叫んだという話を。

高校1年生の娘さんがいるママさんと
お昼に雑談をしていて、こんな事を聞いた。

「最近、色んな事件が多いから、下校時には必ず、私にラインするように言ってあるの」
という心配事の話から
「カルト宗教に知らずに巻き込まれたり、甘い言葉で闇バイトに誘われたり、
事件に巻き込まれる若い人も多いし、どこに悪い誘惑があるかわからないよね」
「性犯罪も心配だね」
という話題になった。

 すると、ママさんは、
「実は、娘から聞いたんだけど、同じクラスの仲良しの子が、大変なことをしているらしいの」
「その子は、楽に大金を稼げるから、平気、と言って、仕事にいくといって、隣の県まで出かけているし、得たお金で高価な物を買ったり、旅行に行ってるみたい。他の子も知っていて、やばくない?と心配しているらしいの。」
「親は何も言わないの?と聞くと、両親は仕事でほとんど家におらず、会わないし、何も気が付いていない。旅行に行っても、黙ってるのだそうよ。ありえないわよね。」
と、話が続く。

●楽にお金が入る。
●県外に行ってやる仕事。
●やばいかもと友人に心配される。

16歳の女の子が、やばいバイトをしている?
どんな内容かは、すぐわかった。

県外での仕事場とは、特定の男性専用のお店。
もっと詳しく話を聞いたのだが、これ以上は書けない。
未成年を目的に来店する中年の男たちの気持ち悪さよ。

自分に同じ位の娘がいる客も多いと思う。
それでも、平気で店にやってくるわけだ。
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「その子から店の情報をうまく聞きだし、
警察に情報提供したら、摘発されるのでは」と、当然の話になった。
やめさせたいと思う私たち、でもどうしようもできない。

そのママさんは「怖い人が経営しているかもしれないし、
もし、情報流したとばれたら、何をされるかわからないから怖い」
と、関わりたくないと言っていた。

もし、店が摘発されても、
自分の意志でやっている女の子は、また他の店で働くかもしれない。
一番は、家庭環境に問題があると思う。
親が知ったら、どんな反応をするのだろう。

高校1年の娘が定期的に家をあけてるのに、お金を沢山持っているのに
親は気が付かず、何も言わないらしいが、
自分の子どもを信じて居るからか、
まさか、そんな事をするはずがないと思い込んでいるのだろう。
親の前では、しっかりした良い娘さんなのだろう。
それとも、もっと何か事情のある家庭なのかも。

まだ身体的、肉体的にも成長期で未熟な時期の女の子を
食い物にする大人たちが存在するのは確かだ。

もしかすると、その店をすでに警察は目をつけていて
摘発するチャンスを待っているかもと期待したい。

あと、娘さんからの又聞きの情報なので、
信憑性に欠けるし、その話が真実かどうか証明できない。
嘘かもしれないという可能性も頭に入れなくては。

当事者が警察に自分で証言し、捜査員が現場に潜入して
(よくテレビでみるやつ?)現行犯で一斉に逮捕、みたいな感じでないと
そう簡単にはいかないのかも。
その辺は無知なので、よくわからないが。

てっとり早い小遣い稼ぎの為に、そんなバイトをしている子達は、
自分を大事にするという意味がわからないのだろうなあ。
もし、この話が真実だったら、話題の女の子が不憫で仕方がない。
最近、心が痛む情報が多くて、憂鬱になってくる。



もうかなり昔の話。
夫との出会いというか正しくは再会なのだけど、
久し振りに会ったのに、最悪だった。喧嘩別れをした。

今思えばあの時の夫の行動に夫の本質が露呈していた。
当時は、人格障害の研究も、モラハラ、DVという言葉も
世間には知られておらず、私は若くて無知だった。

お互い遊び仲間の一人で、顔を知っている程度だったし、
共通の友人の事を聞きたくて連絡したら、
久し振りだから会って話そうと誘われたのだ。

その時の夫は、共通の友人の話題になると、批判ばかりしていた。
「あいつは俺に相談しないからだめなんだ」
が口癖だった。
まだ人生経験も未熟な年齢だったし、相談するほど信頼関係が無いかもしれないのに
どんな人でも、自分の指導を聞くべきだ、みたいな
それこそ、何様?と言いたくなる、当時から自惚れた奴だった。

夫は、当時から悪徳商法に騙されている風で、
自分がいかに勉強熱心か、優れているか、努力家かを話していた。

悪徳商法であることは、当時すでに有名な会社であり、
それ位の情報は知っているはずと思ったが、
当時の夫は、信じ切っており、
そういう事にお金をかけるのは立派な事だと自慢した。
私は、黙って聞いてはいたが、賞賛や同意できる話題は無かった。

嫌な話ばかりしてくるので、話題を変えようと、
当時、都会の真ん中で忙しく働いていた私は上司に恵まれ、仕事を覚えるのが楽しいと話した。

すると、夫は、それまで笑顔で穏やかな態度だったのに、
目を吊り上げ、口をとがらせて言った。
「ふん、君は社会をわかってないね。何様なの?どうせ何もできないんだろう。」
と不機嫌というか、必死でマウントとろうとしてきた。
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で、あの頃、おそらく私は、弱くて、自信が無くて、
思い通りになるタイプだと思われていたのだろう。
友人の批判をしたり、(悪徳商法に騙されてるとも知らず)お金をだして
勉強していると自慢をすれば
私が「わあ凄い!尊敬するわ」
と一目置くとでも思ったのか.,
うまくいけば、そのまま洗脳、支配できると期待していたかもしれない。

一言も称賛せず、自分の仕事の話を活き活きと話してきたのが
予想外で、気に入らなかったのだ。
どうにかして平伏させよとうと、むきになったわけだ。

その時の、夫の顔つきが本当に酷かった。

あの時、私は何がなんだかわからず、腹が立ってきて、
「今のあなたの態度はとっても失礼よ。意味がわからない。
せっかく楽しくすごそうと思ったのに不愉快よ。そんなに私が嫌いなら帰る。
さようなら、もう二度と会う事は無いでしょう。」
と捨てセリフを吐いて、私は席をたち、お金を払い、さっさと帰った。

タクシーを待っていると、慌てて追いかけて来た夫が
あたふたして、意味不明なことをぶつぶつ言っていた。
タクシ―に乗り込む時に、
夫が寄って来たので、再度「もう二度と会う事はないから安心して。」と嫌味を言った。

当時の私は、夫に関心も無く、
どうでもよい人だったので、本当にもう会わないつもりだった。

ただ、大事な時間を無駄にさせられた怒りは引きずっていた。

その後しばらくして、夫が電話をしてきたが、でなかった。
すると手紙が届いた。





何となく知られてはいたものの、宗教と政治の関係、
カルトの問題が再びマスコミに取り上げられている。
この機会に膿をだしてほしいが、簡単ではないだろう。

事件とは関係なく、カルト信者2世の苦脳についての記事を読むと
心が苦しくなってくる。
表には出ていない多くのカルト2世が、どれだけ犠牲になってきたことか。

ネグレクトの問題が一番胸が痛む。
家庭より、活動を優先した母親、
山岸容疑者は幼児期に「ママがいない!」と裸足で外を泣き叫びながら探していたそうだ。
食べる物も無いまま、子どもが放置され、家庭は破たんし、
家族の命まで奪われる結果になるなんて
何のための信心なのだろうか。

大きな宗教団体でなくても、
偽占い師にのめり込み、お金をつぎ込み、
結果、家族を失ったり、家を全焼させたりと
救いを求めたはずが、不幸ばかりが続いた義実家。

それでも、夫の母は、活き活きとして、
自分の買い物と、占い師にお金を使い続けた。
「私の言う通りにすれば救われる」と
霊感商法に利用されたが、何も良い事はなかった。
それでも、目は覚めず、自分は正しいと信じたのが夫の母。


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子や孫にお金を使うのは嫌がり、
自分の欲しい物と占い師に使う事を優先していた。

夫は、カルト2世とは言えない。
そんな母親に同調して良い息子に思われようとし、
止める事も無く、賛成していた。
何でも母親が言うことは正しいと信じて。

山上容疑者の母親も、自分の(宗教の)せいではないと言っているようだ。
実際詳しい情報が無いので正確なことはわからないが、
自分の信仰は正しい、絶対に悪くないと信じて居るのだから
我が子の苦しみも理解できず、人間らしさを奪われる、洗脳と言う罪は
本当に恐ろしい。

ある意味、夫が容疑者の母親と重なった。
自分が原因で我が子が苦しんでいても、
他人事の様に、自分は何もしていない、悪くないというだろう。

自分の為なら、我が子の人生まで奪い尽くす、そんな悪魔に思える。



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