りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

2021年01月




母の入院の噂を聞いた親族から
母宛に手紙が届いた様だ。

昨日、あんな気持ちになったのは
その手紙の内容を母から聞いた事も原因かもしれない。

以前から違和感を感じていた事がある。

数年前の伯母の葬儀の時、
母方の親族ばかり集まったのだが
母の1部の兄弟の私に対する空気がおかしかった。

話しかけても、目をあわしてくれない、
私の目の前で、弟夫婦をほめちぎり、
私は会話に入れて貰えない。

遠方にいて
何も接触の無い親族。
嫌われる事なんか何もしていない。
子ども時代は、会う度可愛がってもらっていた。
なのに?何故?

弟の奥さんは「だるい、行きたくない」と嫌々来たのに
親族の前では、笑顔で良いお嫁さんアピール。

(誰か、私の悪いデマ流してない?)と思う私。

「親孝行な息子がいて良かったなあ」と
何度も母と弟夫婦に言うのだ。
私の前で。嫌味かと思うほど。
母も弟夫婦も笑顔で頷く。
誰も私の事は話題にしない。
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あの時、母の足の手術直後で
私は仕事も休み、まだ学生だった子どもに留守を頼んで帰省し、
実家の家事と母の世話をやっていた。
弟夫婦は、母を仮病扱いし
いっさい手伝うこともしなかった、今も同じ。

あの時、動いたのは私の方だった。
嫁は旅行に行って逃げた。

が、誰もそのことを言う人はいなかった。
弟夫婦も、褒められて当然な顔をしていた。
せめて弟が「姉がやってくれた」位言うかと思ったが
嫁さんに気を使ってか、黙っていた。
子として私は存在していない様な、透明人間の様だった。

そんな親族から今また手紙で、
「息子(弟)とお嫁さんだけが、親孝行をしていると思い込んでいる内容が
書いてあった」と母から聞いた。
お嫁さんを褒める内容が気に入らなかった母は
親族に電話をかけて
「娘はコロナで帰省できないだけ、やる気はあるのよとかばってあげたから」と
私に言って来た。

これまでデマを流し続けたのは母だ。
(あなたが今まで息子夫婦の世間体ばかりを気にして
私がした事は、嫁のした事にし、娘の話題を避けてきたからでしょ)
と内心腹がたっていた。

今頃、自分の嘘を誤解だと訂正したところで手遅れだよ。
もう、どうでもいい。

こんなつまらない事ばかり考えず、
母は、もっと自分の最期をどう過ごすか
潔く、考えてほしい。

私でさえ、終活を考えているのに
母はまだ認めない。
理由は、人に負けて悔しいからだそうだ。
世間体が悪いからだと。

自分はこういう終わり方はしないようにしようと思った。





検査結果は月曜に弟が病院で聞く予定だったが、
なんとあっさりと医師が母に伝えていて
母から電話がきた。

かなり落ち込んでいて
「腫瘍は小さくなってないと言われた。
来月からまた薬で治療だって。
点滴を首から入れるんだって。」
「もうこのままこの病院から出られないかもね。」
などなど暗かった。
またまた「私が病気になるのはおかしい」と言い出した。

聞いていると、病人への差別意識からくる悔しさに怒っている。

私は慰める気も失せて
また、病気になることを負けだ、恥かしい、
悔しい、世間体が悪いと言っているのかと呆れた。
自分は健康勝組だとでも思っていたのか。

これまで、色んな人の介護をし、看取って来た母。
心の中では、そういう優越感に浸っていたのか。

障がいを馬鹿にしたり、病人を馬鹿にしてきたわけか。

がっかりして
何度もその考えを否定し、老化なのだから
自然な事であり、他…話してみたが聞いていない。

父に差別されたと怒る母も差別主義者だ。

緩和ケア病棟の話や施設の話も
私のいい加減な妄想だと思っていたようだ。

認知症がでてきたのかと思ったが
そうではなかった。
母の為に良い方法をと考えた話は、
真剣に受け止められてはいなかった。

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今日は、我慢して母の意志だけは確認した。

”私の事は、医師が全て決めることだ。
見放すはずがない。永遠に治療をしてくれるはずだ。
医師と弟の話し合いで決まる話をきく。”と言っている。

「自分の気持ち、辛さや希望を医師に素直に話していいのよ。
いずれ、聞かれるかもしれないよ」
と言ったが、聞き入れてくれなかった。

これが、弟の言った言葉なら
真剣に受け止め、会話が成立し、
「息子がよく考えてくれてる」と
親族に電話で自慢することだろう。

こんな調子で、
最後の最後は
弟夫婦が、何もかも全て持っていくのだろう。

母と話すのも疲れ、
もう私は実家から離れてもいいかなと言いたくなった。

そんな私に再び弟から連絡がきた。

「月曜に医師から詳しい説明がある。
今後どうするか家族の希望を聞かれるかもしれない。
今の母の感じでは、治療をやめよう、
緩和ケアにしようなんて言うのはきつい。
明日電話するから話し合おう。」と言われた。

私が色々母の気持ちを考えて、
あれこれ良い方法を考えても無駄な気がしてきた。

そうやって、実家は私から離れて行き
最後は、存在しなかった子になるんじゃないかと
思ったりする。

誰も気が付かない差別意識が
じわじわと我が実家には染みついている。

検査結果をきいた父の反応は、クールだったそうだ。




いよいよ、今日は母の検査の日。
最終宣告を受けることになる。

今日の結果で、母の気持ちが大きく別れてしまう。
光に向かうか闇に向かうかという気分だろう。

身体が苦しいとか辛いなら
楽になり、静かに余命を過ごしたいと
緩和ケアを望むだろうが、
今の母は、自覚症状が無い。

このまま退院して家で生活できると思っている。

こんなにしっかりしているのに
緩和ケア病棟で
食事もできずに、最期を待てというのは残酷だろう。

母が、時々医師が来て、注射をしたり
何か処置をすると
「見捨てられてなかったと安心する」と呟いていた。

私たちも、そう思うのだから、
本人は尚更だろう。

弟が驚く発言をした。
「僕の家で引き取ってもいい」
と言ったのだ。

え?今までも、今でも、実家で家事すらしない、
親を手伝った事も、労わることも
する気の無い人達なのに?

あの奥さんが、母の世話をする訳が無い。
むしろ、母の前でさも嫌そうな顔をして
圧力をかけそうな気がする。
ある意味、無言の虐待になってしまう。
母の前で、弟を叱責する事だろう。
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そんな弟の家に母が行ったら
ストレスで弱ると思う。
行きたくない!と拒否するはずだ。

だから、弟には「それだけは絶対やめて。」
とお願いした。

そういう考えの甘いところが弟にはあって
まだ、奥さんの事がわかっていないんだな。
すっかり洗脳されているのだろうな。

母は、自分の人生を振り返っている様で
嫌な思い出ばかりが浮かぶらしい。

長年、私に毒を吐いて来た内容と同じだ。

一番は、父の実家で虐められて苦労したこと、
父の暴言、女性差別。
そして息子の嫁への失望。

父と嫁、この二人から受けた冷酷さが、
今のストレスになっている。

父の事は弟は理解しているが
自分の奥さんのことは、理解しない。
弟のプライドもあるだろうし
共依存になっているから仕方がない。
夫婦間のことはどうでも良いが
他の親族を巻き込む意地悪などは迷惑だ。

とにかく、今日はじっと検査結果を待とう。



今日はまだ母から電話がきていないが
弟には電話があったようだ。

明日検査があるそうだ。
今回の抗がん剤の効果があったかどうかがわかる。

もし、リンパ腫が消えてなかったり
転移していたら
このまま最期まで食事をとる事もなく
緩和ケアに入る事になる。
どうしても治療を継続してほしいと本人が望めば
再び抗がん剤を使うのだろうが
食事をとらないままで、どこまで体力が持つか。

母が不安で弟に電話したらしい。

不安だよなあ。まるで判決を受ける様なものだ。

残酷だ。本人の意識がしっかりしているから。
すぐにでも回復して退院する気でいる。

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見た感じでは、本当に回復している様な気もする。

最初に医師から言われた内容と現実の母とはかけ離れている。

「2週間ほどで急変する可能性がある。
抗がん剤を使っても、苦しむだけかもしれない。
いつ何があってもおかしくない」などと
酷い事しか言われていない。


置かれた立場が自分だったら、どんな気分だろう。
嫌だな、どうか、良い結果であります様に。



あるDV被害者のツイートを見て感じる事があった。

「俺が〇んでもいいんだな!」
「〇ねばいいのか!」
「〇にたいよ」と脅迫して相手をコントロールするDV人間が多いということ。

入院患者の中にも、看護師に対して
「〇んでもいいのか」と脅す人が多いそうだ。

そう言えば、夫は誰に対しても
窮地に陥ると、そんな事を言う。
夫の場合、弱ったふりをして被害者ぶる。

私も結婚するまでに、何度か脅された。
今思えば嘘ばかりだった。

今なら「どうぞどうぞ。ご自由に。」と笑って無視するのだが。

あの頃、まだDVという言葉も知らなかった。
「そこまで自分を必要としているのか」と
騙されてコントロールされた訳だ。
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今では、夫の嘘は私には通用しないと、
少しは感じている様だが、
油断して?脅す作戦に出る時がある。
「どうぞ」「またそれですか?」と返答すると
慌てて撤回してくる。

馬鹿じゃないかと余りの稚拙さに悲しくなる。

まだ、他人に対してもその手を使って、嫌われていることだろうなあ。

少し前の、母の私への口癖「私はいつ〇ぬかわからない年齢だからね」も
それと同じだったのか。
「いや、私の方が先かもしれない」と言い返してとぼけてきたが。

私にとっては、脅しに近かった。
皮肉なもので、いざ本当に先が無い状態になったら
真逆の事を言いだす。

DV人間の「自分はもうすぐ〇ぬ」という脅しは
その気も、状況でも無いからこそ言えるのだと思う。
騙されてはいけない。



本当につまらない話だと思うけれど
定期的に?いらっとする事がある。

スーパーなどのレジの人の能力?気使い?常識?に差があること。

そう思う瞬間には、カチンとくるのだが
まあいいか、といつの間にか忘れている。

すっかり忘れた頃にまた別の店で同じ思いをし、
こういう人は永遠にいなくならないのだろう。

いちいち怒ってクレームいれたら
暇なクレーマーみたいだし、我慢する。
自分はレジの仕事をした事もあるし
非常識な失礼な客もいて
レジの人にも言い分があるのもわかる。

が、私が不満に思うことは、プロとして初歩的なこと。

どういうことかというと
レジを打つ時、〇冷凍物、肉、魚の上に、ほかほかの惣菜を重ねる。 
〇ハイターや洗剤などと食品を別々のカゴに入れ、レジに置いたのに
同じカゴの中にくっつけて入れてしまう。などなど。
             
これは、言われなくても
常識として配慮できる事と思うが
気にしない人、お客がいるのだろうか。
「一緒に入れてもいいですか」
と聞いてくれる人はまとも。

どう考えても、冷凍の物の上に、
あつあつの惣菜なんて置かないだろう。

しかも、それをするのは何故か
4~50代の人。

自分が買い物をする時も、そんな風なのかな。
違うだろう。いくら何でも、アイスクリームの上に
あつあつの物を置かないだろう。
もし、自分がされたら、怒るだろう。
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なのに、何故、仕事になると気が付かない?

これは、店がわざわざ指導するような事じゃないと思うが。

仕事の能力というのは
いかに数字を上げるかだけではなく、
個人の人間性というか、物の見方というか
ちょっとした気の利かせ方、常識、
そこから始まると思う。

突き詰めていくと
思いやり、想像力があるかどうか。

自分も、若い時は無頓着で
どんだけ酷かったか、思い出すと恥ずかしい。

注意されてハッとしたり、
人間観察をしてきて
今頃やっと気が付く未熟な自分が
人の事を偉そうに言えないのだが。

何故、今こんな事を思い出したかというと

昨日、近所のスーパーでアイスを買ったら
暖房がガンガンきいていて
とけそうで、しかも氷も無いお店。

レジの人がのんびりしている。

レジをうったあと、アイスはそのままで
カードのセールスを始めた。

断わると、別の会員のセールス。

おいおい。アイスを今、レジで打ったよね。
それをレジ台に置いたまま、この暑い店内でひきとめるの?
溶けて来てるよ。どうするの、と言いたいのをこらえて
何を言われても、NOと言い急いで帰った。

セールスは上から言われて
必ず言わないといけないのだろうが
レジが混んでいて、しかもアイスだよ。
ゆっくりと引きとめに入る場合じゃないと
臨機応変でもいいんじゃない?

もうこの店には2度と来ない。と思った。





夫がいよいよ本質を露わにしてきたなと思う。

自分の失敗も誰かの陰謀にする人だから
世の中の事も、台風も地震も、コロナも
人口的に作られたものだと言う。

夫をみていると
自分を過大評価しすぎており
努力もしないくせに、上手くいかないことに
常に不満を持っている。

老いて来てもまだ自分には力があると思っている。

自分が負け組なのは、周りの人間の陰謀、
国のせいだという事にしたいのだ。
常に不満を持って生きているので
世の中全ての人が不幸になれば安心するのだろう。

「何者かが世界破滅を企んでいる」と思いたいのだ。
口では陰謀を非難しているようで、内心はそれを望んでいる。

本質的に人を幸せにしたいなんて思わない人。

付き合いが浅い間は、善人アピールが凄い。
私から見れば、わざとらしい演技に見える。
自分も騙されたので今ではお見通しだ。
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あちこちに夫の被害者がいて
恨みを持っている。

夫の知り合いには会いたくない。

夫が普通に真面目に生きて来た人なら
「ご主人にはお世話になりました」
とお世辞でも言ってもらえるだろう。

うちはそういう事が無い。
そう言う風に言われた事も無い。

同情されるか、家族も同類と思われて
避けられてしまうか、嫌な顔をされるか
とにかく、夫に関係すると
100%嫌な思いしかしない。

マスクも自粛も不要で悪影響などと言う
団体や、個人もいるようだが
夫も同じ類の様だ。
コロナは陰謀、そんなものは無い。
マスクは不要だと夫もSNSで訴えている。

おそらく「馬鹿な国民は騙されている、ふふん、俺様は賢いから騙されないぞ」
と思っているのだろう。

ワクチンも抗がん剤も陰謀と言っている。
癌になっても薬はいらないそうだ。
そうか、ならば夫が癌になっても
治療は不要と言うんだろうな。

おそらく、自分は神だから治るとか
お祈りしたら治るとか言い出すのかも。
カルトの信者そのものだ。

夫が近くにいなくてよかった。

母の治療のことも
馬鹿にして口をだされたかもしれない。

医師より自分の方が知識があるとか言いそうだ。

狂気に拍車がかかってきた気がする。


 




こちらの言葉は聞き流され、
一方的な母の攻撃を何度も聞かされると
電話が苦痛に感じる。
もっと、毅然と冷静に母親らしくいてほしい。

身体よりも脳がしっかりしていると
こういう不幸な事になるんだなあ。

母にすれば、自分は誰より長生きして
優越感に浸って暮らすつもりだったのだろう。

父への怨みも増している。
自分の人生を後悔しているような。
そんな終わり方はしないでほしい。

私も夫より先に逝く事になったら
母みたいに夫を憎んだままで
子に愚痴をこぼすのだろうか。
それは止めておかねば。

母が、珍しくこんな事を言った。
「お父さんとこうなったのは、私の実家の躾けのせいかもしれない。
夫のいう事に逆らってはいけない。どんな目にあっても
笑顔でいないといけない、といつも言われていたから
お父さんからどんな酷い目にあっても我慢してきた。
それがいけなかったのかも」


こういう、自己分析をするなんて
母には似合わない。
意外な母のその言葉を聞いただけでも気が晴れた。
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私は、”差別意識の強いDV父と、DVに耐えるのが良い妻と信じた母親"
に育てられた訳だ。

DV野郎にとっては、私たちは美味しいターゲットになる訳だ。
我が実家は、DV被害者養成所だったわけか。

2人部屋の病室、母の隣の人が似た様な年齢で食事制限のある人だったら
気分は全然違ったと思う。

母には、「帰宅しても父がいるし
嫁さんはいっさいあてにならないし、
家事もできないし、してはいけないし
このまま帰宅しない方がいい。

緩和ケア病院、施設などに入って
ゆっくり自分の事だけ考えて
ストレスの無い生活をした方がいい。」と勧めた。

母も、やっとその気になってきた様だった。

悲しそうだったけど。
私も悲しいよ。




母と毎日電話で話しているが
ここ2日ほどで、あっという間に鬱状態になってしまった。

声も力が無く、泣いている様な弱気な事ばかりを言うようになった。

環境のせいもあるし、退屈なこともある。
抗がん剤の副作用でもあるだろう。

隣の人が年配の人から若い人にかわった事も影響あるかもしれない。

食欲は全くないとはいえ、
入院するまでは「食べられるうちは大丈夫」
といつも口にしていた母。

すぐに食事もとれるだろうと
お箸を持って来させたり、退院の事も考えて居た。

あの頃の母と比べると、声が変わった。

元旦から全く食事をせず、抗がん剤治療なのだから
体力が無くなり、気力も無くなるのは当然。

今週から2週間の休息日に入った。
点滴だけで、誰とも会えず2週間も待つのか、
いつ食べる練習するのか、
退院できるのか、と
色んな事を考えて居るようだ。

夜にトイレに何度も行きたくなるそうで
眠れないという事もあるだろう。 
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食事の度に隣の若い人がむしゃむしゃと
食べる音が気になって仕方がないという。

自分は永遠に食べられなくなるのでは?
このまま、誰にも会えずに孤独にいなくなるのか、など
そして、こんな治療は自分だけだ、他の人はこんなきつい思いをしない、
と誤解している。
「自分だけが、自分だけが、何故!」としつこくて
聞いている方も、いらついてくる。

今まで何度も口にしていた「自分はもういついなくなるかわからないぞ」という
脅し?覚悟の言葉は何だったの。
父の事を「いつまでも元気で不老不死だと思っている、馬鹿だ」
と今もけなすが、母も同じじゃないか。
「自分が病気になるなんてありえない。おかしい」と言う。

これまで、色々病気の事を教えて、
アドバイスもしてきたが、都合の悪い事は無視してきた母なので
自分の病気のことも、未だにわかっていない。
わかろうとしない。

隣の若い人を、可哀想に、と言って優越感に浸るほどだ。

自分で自分を苦しめている。


自分の命の短さをいざ感じると
誰だってそうなるのだろうか。
自分もいざそうなると、今の母を思い出して
今の自分の対応を後悔するのだろうか。

本人にしかわからない辛さがあるという事はわかってあげたい。






母が入院するたび、
故意に1カ月以上も旅行で家を空けて逃げだすお嫁さんと
それを何とも思わない弟。
ごみだらけの実家で栄養失調になっている父を放置した弟夫婦。
あの時、私に注意された弟は私に言った。
「親父の世話なんて面倒臭い、したくない。
家にも上がりたくないからいつも家の前をスルーしてる」

自分の子育ては、ほとんど実家に任せていたのに
用が無くなるとこんなだ。
父は手はかからない、大人しい。
何が嫌なのかわからない。
自分の家もゴミ屋敷だからましてやなのか。

実家にきても、一度座ったら絶対動かず、
入院直前まで、母に接待をさせてた息子夫婦だなんて
まさか誰も想像もしていないだろう。
きちんとした親孝行息子夫婦のイメージを
母が作り上げた。

母は、全ては嫁と父が悪いと言う。
一番悪いのは、自己管理のできない父だと、
息子は可哀想だと言う。
最後はいつもそう言って私を黙らせる。

母が言うには、お嫁さんのことはR子さんに愚痴っているとのことだったが、
こんな細かい事は話していないだろう。
R子さんは、普通の嫁姑の関係だと思っていて
世話もしてくれてると思っていて、ここまで酷いとは思っていない。

返事に、真実を全て書いてしまおうかと思った。
書きかけて、やめた。
今はやめておこう。
弟しか頼る人はいないし、
感謝する事の方が多いのだから。

コロナでなかったら
間違いなく、弟の奥さんはまた長期の旅行に行ってるはずだ。
母が余命短い病気とわかり、手術することになった時も
面倒から避けるように旅行にいっていた。
見事に入院するたび、旅行にいって帰らないので
お嫁さんがどんな人なのか、確信した。

見舞にきても
優しい言葉はかけたこともない。
「何でも(弟に)やらせていいですから。私が許可します」
みたく言うだけ。

結婚する前の彼女はどこへ?
弟も私もよりによって似た様な相手を選んでしまった。
ターゲットになりやすい人間に育ったということか。

弟は奥さんの使用人であり、母は奥さんの奴隷みたいになっている。
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弟夫婦の仲人でもあり、良く世話になった伯母の葬儀にも
「だるいから行かないわ」と弟に言い、すっぽかそうとした。
それを当然のように伝える弟。
それは流石に良くないと父が注意し、参列させた。

その間、ばたばたと皆がお茶をだしたり手伝っていても
ぶすっとしたまま座っていた。
葬儀の翌日には

「昨日は無理やり葬儀に行かされたから疲れた、今日は寝てるわ」と
弟に家事をあれこれ指示した。
それを正直に実家で話す弟。
その家事をまた母が手伝う。
食材を買いに行き、ご飯を作ってやり、弟に持たせる、
当たり前に受け取る弟。

だが、母が渡した物はお嫁さんは食べないし、捨てている。
それを知っていても、母はやってあげる。
自分は一度も助けてもらえないというのに。

完全に奴隷化され、馬鹿にされている事に気が付いていない。
今頃、やっと病院で気が付いているかな。

弟は、何故離婚しないの?と私に聞く前に
自分が先にすればいいのにと思うのだが
弱いところがあるので
嫁さんの性格上、大変な抵抗がありそうで
考えない事にしている気がする。
面倒から逃げるタイプなのだ。
老後、1人になりたくないのだろう。

話がそれたが、
R子さんには無難な内容を書いて返信した。

一言だけ、意味深な事、書いたけど?
R子さんなら、ピンとくることだろう。

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