↑その知人は 、結婚して数年後に離婚した。
子どもさんがまだ1歳の時で、
お父さんの事は、全く記憶にない。
再婚した父親を本当の父と思って育ったとのこと。
その子どもさんも成人した。
その辺りの事情を子どもさんにはまだ話していないそう。
近いうち、戸籍謄本を見る機会もあるだろうし
話すつもりだと言っていた。
元旦那さんが、どうしているかも全くわからず、
情報をくれる知り合いもおらず、
離婚後、お互いに全く情報の行き来はなかったそうだが
その方が新しい生活のスタートの為には
良かったと感じていたそうだ。
再婚して20年以上の月日が経ち
最初の結婚の事など遠い過去となり
思い出すのも嫌だった事が
懐かしくさえ思えるように
時の流れが嫌な記憶を忘れさせてくれていた。

そんなある日、
突然、知らない土地の警察署から電話が来た。
「もしもし、○○さんですか?」
「△△さんは、あなたの元ご主人だった人ですね。
数日前、元ご主人がお1人で亡くなっていまして、
独居生活をされており、引き取り先を探していましたら
そちらにたどり着きました。そちらの交番に登録された
電話番号にかけました。」
(そういえば、我が家も交番からの巡回で、
緊急連絡先として
家族の携帯番号を聞かれ、教えた。
こういう時にも、それが使われる訳か…。)
突然の警察からの電話と
その内容に、知人は動揺したという。
自分に電話がきたということは
元夫は、独身のままだったのだと知った。
戸籍謄本から、親族を探している様子だったが
不審死とも言える為、身体は警察に安置してあった。
警察とのやりとりが
まるで取り調べみたいに感じて
「私たち親子が、何か疑われてる?」
と不安になったそうだ。