りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

2020年10月



いつも母の事ばかり書いているが
最近は、父の若かった頃を思い出す。
朝ドラ「エール」を見ていて
懐かしい?歌が次々と出て来るからだ。


父は、終戦の時はまだ子供だった。

が、戦争体験の記憶ははっきりしていて
私が幼かった頃から戦時中やその後の話を聞かせてくれた。

軍歌や、当時の流行歌をよく口ずさんでいた。

歌う事が大好きだった父は
歌わない日は無い位、家に居る時はいつも歌っていた。
近所に聞こえるからやめてほしいと思う時もあった。

それだけ毎日聞かされていたら
覚えてしまう。

当時は貴重だったレコードも実家にいけば
どこかにあると思う。
きちんとした木のレコードケースに入っていた。
今となっては、骨董品?

古関裕而は、元々好きな作曲家だったが
ドラマを見て
これも、あれも、古関裕而の作品だったのかと驚いた。
そして、父が歌っていた曲も
ほとんど彼の曲だとドラマで知った。


脚色があるにしても、
作品ができるまでのドラマティックな展開と
歌を聴いた時の感動は
自分が幼かった頃に良く聴いた父の歌声と重なり
涙がでてくる。

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父は、このドラマを見ているのだろうか。

最近、年齢的な認知症もでてきて
ずっと好きで見ていたテレビも
興味を示さなくなったと母から聞いた。

朝ドラ「エール」を見ている父と年齢の近い方々は
当時を懐かしみ、歌と共に自分の青春時代と
戦争の悲惨さを、あらためて思い出し
何を思うのだろうか。

あの数々の名曲の意味が、今ようやくわかった。

そして戦後の作品に込められた意味も。

絶対に同じ失敗を繰り返してはいけないと言う事。

気がついたら、手遅れだったとならない様にしなくては。


”自由は、突然なくなるのではない。だんだんなくなっていくんです。
気が付いた時には酸欠でどうにもできなくなっている。
はじめの時を気を付けるしかないのです。自由がおかされそうになるあらゆる兆しに
厳しく監視の目を向けなければならないのです。”(宮澤喜一、21世紀への委任状より)



「あの人はオーラがある。」
とか、オーラに色があるとか、
見える人もいるようだが
私には見えた事はない。
でも、何となくどういう事かはわかる。

目を引く、何か魅かれる。
魅力的。この場合は、良いオーラ。

悪いオーラもあるのだろうか。

どうやったら良いオーラがでるのだろう。
先天的なものもあるだろうし
その人の人格や生きざまから来るものもあるだろう。

私にはわからない。

ただ、何となくその人から発生する気というものを
(エーテル体というのはあるらしい)
感じる人は多いだろう。
良いものも、悪いものも。

ある人の顔が暗く曇って見えたり
自分の身体が重くなったり
気持ちが暗くなる時がある。

そういう人とは、距離を置くようにする。

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信じる信じないという問題ではなく
勝手に身体が反応してしまう。

ならば、何故夫みたいな人に
嫌な感覚を覚えなかったのか。
と自問自答する。

思い出すと、自分が弱っていた時で
気持ちが他の事に向いていた。
無防備だった。
夫も、ターゲットを探していた。
逃げ場に利用する相手を。

それでも、時々夫にとても嫌な感じがしていた。
何故かわからず、でも、本人にそれをぶつけても
相手は巧妙に誤魔化してしまうのだ。

自分の本性がばれそうになると
必死で嘘をつき
演技をしていた。

それを見ぬけず、流されたことが
全ての失敗。

結婚を迷う時、
「もう、戻れない、ここまできてしまったら。」
と思う事があっても、
何か違和感やイライラが消えない時は、
一旦、保留にして
待ってみる勇気が必要だと今更どうしようもないのに、思う。






続き
これまで、帰省するたび
母は、私の行動を縛ってばかりだった。

友人ともなかなか会えないし
どこかふらっと1人で外出するにも、母がついてきた。

そのくせ、ばったり母の知り合いに会うと
知らん顔をさせられる。
世間体の悪い娘だからという理由で
他人のふりをさせられた。

内緒で帰省し、ホテルに泊まろうかと思う時がある。

何で、私だけがそんなに神経もお金も使って
こそこそホテルに泊まらなきゃいけないのか。
と腹が立つ。
今では、私の寝る部屋もなく
母がいるとくつろぐ場所も時間も無い。

母が入院中は、父の世話は手もかからず
居心地が良かった。

今は、後どれ位会えるかわからないし、
母もこれまでの様には無理は言わないと思う。
私も強くなり、言いなりにはならないから。

でも、高い所の荷物を降ろせなんて、
きっと他にも次々と作業をやらせると思う。
何故、弟に頼まないのか。

私は、自分の家ですら
今はそんな事はしない。

転倒が怖いから
椅子に乗ったりしての高い所への作業はやめた。

私も若くない。
危ないのは同じ。

簡単な軽い箱をさっと取る位ならやるかもしれない。

母がやらせたいのは
重い大きな荷物類らしい。

「近所の人は、お金をだして業者に頼んでるけど
うちは、あんたにさせようと思ってるから。」と言う。
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昨年だったか、
母が退院してすぐ、私がいるうちにやらせたいと
言って、次々と物を出しては、散かし
掃除機を5回、かけるはめになった。

弟にはいっさいさせないし、見ていても弟夫婦は
何も感じないらしい。
家事やきつい作業は、私がするものと思い込んでいる。
自分達は、別格と思い込まされているのかも。
母にずっと尽くされてきたから。

掃除している私の横で、
ゆっくりお客様で、お茶を飲んでいる。
嫁さんは、いつも座ったまま動かない。
お茶もいれない、台所に立ったことがない。
自分は、接待される側だと思っている。
単純に、うちの両親と弟が馬鹿にされているだけだ。

こんな歳になっても
まだ、差別をうけるのはもう嫌だ。

「コロナがあるから、帰る予定は無いよ」
と言って、電話を切った。

すぐに、弟にラインをし
母の希望を伝え、手伝う様に言った。

私は自分のやりたい事だけを自分の意志で行う。
そうする。

何故、もっと早くにそうしなかったのだろう。






母から電話がきた。

以前に比べれば、かかってくる回数がかなり減った。

会話は、いつもの様に母の一方通行で、
私が話す間「うんうん」と言うけれど、
何も聞いていないのがわかる。

私も数回同じ事を繰り返す事になるが、とんちんかんな返事。
年齢的に仕方ないのかもしれないが
元々そんな人で、昔から変わらない。

とにかく自分の言いたいこと、
愚痴を言いたいだけの電話。

「家事がきつい。したくない」
「(父が)いなければ楽なのに。」と言う。

「誰も、家事を手伝ってくれない」と言いたいらしい。
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父も手術をしたし、介護認定の申請をして認定されれば
訪問介護サービスを受けられるのではないかと勧めた。

2人共、おそらく要支援、
週1~2回のわずかな時間しか
サービスは受けられないだろうが
それでも助かると思う。

週2回の訪問で、買物と掃除。
弟夫婦がその位のことは
簡単にできる事なのだが。

つまり、弟夫婦には遠慮して
言わず、頼まず、
私に家事をやりに来いと言いたいのだろう。


「高い所の不要な荷物を降ろして、片付けたい」
と言う。
「それを(私に)やらせたいから
次、帰ってきた時はそのつもりで」
と当然のように言われた。




会社でのやりとりの内容は、
会社の人に聞いた話と
夫の細かい言い訳の両方を聞いて、
知る事ができた。

転職するたび、いつもこのパターン。
同じ言い訳はもう通じない。

夫は約束を守ったことは殆どないし、
最近は「認知症かもしれない」と言えば誤魔化せると思っている。

世の中を馬鹿にしていると言うしかないのだが
現実には、夫が馬鹿にされるだけだ。

嘘つきで、誠実さのかけらも無いのに
自分の事を「できる人間だ」とアピールする夫の神経には
多くの人が驚いたことだろう。


別居しているからいいものの、
「こんなおかしな男と結婚する奥さんも同類なのだろう」
と思われるのが困る。

以前、夫の電話の声が聞こえて
「家族?ああ、呼び寄せたいのですが
妻が嫌がるんですよ」

と、毎回大嘘で誤魔化している。
呼び寄せる?な、訳ない。
自分から逃げて行った人が。

一度も自分の所に来させないし、
引越しても住所も教えなかった。
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家族にお金使う位なら捨てる方がましみたいで、
多額のお金を
霊感商法や知らない他人に騙され寄付していた奴だ。
子どもの学費は絶対払わず、

捨てたお金は「自分への投資」と言う。
その前に、我が子に投資すべきだろう。
自分に投資してどうなった?
成果も何も無い。

自分の格好つけの為ならお金をどぶに捨ててもいいらしい。

失敗する度
「自分の机の位置のせい」
「社長の嫉妬のせい」
「相手の学歴のせい」
「名前のせい」
「お金のせい」
「女のせい」
「家の場所のせい」
「学校のせい」
「兄嫁のせい」
他、キリが無い言い訳。

自分を「努力の人」
「苦労人」「人の為世の為に頑張る人」
「家族思いの人」
と思い込んでいるし、自分でいいふらす。

世の中を幸せにする良い人が早くに亡くなり、
こういう人の方が、しぶとく長生きするのは何故なのだろう。

今となれば、
出て行ってくれたおかげで
子ども達に悪影響がなく、
(全く無かった訳ではないが
直接的な被害が無く、洗脳されずにすんだ)
本当に良かった。

もし、一緒にいたら
病んでいたかもしれないと思う。

そばにいるだけで、
人を病にさせる人は存在する。
記憶から消えてほしい。




夫と長い間、離れたことによって
夫がどういう人間なのか、はっきり知る事ができた。

本人が目の前にいると
おかしいな?と思う事でも
誤魔化されてしまう。

論点をずらし、常に私が悪いという事にされてしまう。

それでも私が納得いかずに気持ちを訴え続けても、
話は通じず、再び私が悪いという事にされる。
真剣に話すほど、こっちが病んでしまう。

夫はそんな喧嘩みたいな言い争いの後、
すぐに能面だった顔は、がらっと変化し
笑顔で明るく振る舞い、
何も無かったことにしてしまう。

ヘラヘラと笑って
「今回は許してやる」と言われてしまう。

「僕は何て、心の広い夫なんだ」と自己陶酔しているのが
気持ち悪くて吐きそうになるし
ただただ、情けない。

子育てや生活苦でよく考える余裕も無かった頃
そんな辛い現実を認めたくないので
夫の性質を分析する事を後回しにしていた。

モラハラ、DVの事は知っていたが
夫は、笑いながら裏でつねってくるような陰湿さで、
行動的にはわかりにくいタイプだ。
DV以前に、ただのクズな大人なのかもしれない。

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夫は転職するたび、同じ様なトラブルで解雇されている。

ある会社では、解雇の前に、社長さんが最後にチャンスを与えようと
夫と話し合いをしてくれた。
「企画書をだし、成果をだせば解雇は考え直そう」
と言って下さった。

夫は、軽く返事をし、「〇日までに提出します」と約束した。
が、その日が来ても、約束は果たさず放置した。
せっかくチャンスを貰ったのに
何の努力もせず、約束を破る事も平気で
平然と出社していた様だ。

せめてまだ約束の日までに
出来なかった理由を言うなり、
御詫びするなりすれば良いものの、
偉そうな態度で何もせず。

社長が再び夫を呼び出し、その失礼な態度に
怒り、問い正すと
「あれ?そんな約束しましたっけ?記憶にないんですよね~。
最近、物忘れが多くて、若年性認知症かもしれませんね」
などと、平然と言ってのけた。
社会人として、の前に人間として最低だ。

これで、人には「教育がなってない」だの「指導してやる」だのと
偉そうに話すのが信じられない。普通じゃない。

                          続く







最近、弟から頻繁にラインがくる。

実家の様子を教えてくれるので助かる。
もし、近くに誰もいなかったら
コロナ禍であろうが関係なく、私が全ての負担を担っていた事だろう。


弟は、やりたくないことはしないので
無理をしない。

でも、私は要領が悪く、結局母の言いなりに使われたことだろう。

その点、弟が近くにいてくれたことに感謝している。
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これまで、弟が全く知らなかった母の裏の顔。

私は、さんざん母の相手をさせられてきたので
もう卒業して、弟に交代したつもりだ。
その気持ちも弟には話している。

なのに、弟はそんな事は忘れて
何かにつけて
「もっと優しくしてあげたら」
とか、
「たまには声をきかせたら。」
と、しつこく言ってくる。

たまには?
じゃないでしょ。さんざん相手をしてきたよ。

これ以上、もう無理。

結局、こんな風に、優しい良い子になるのが弟。
いつも私は、親を困らせる劣等生。

いざとなると、夫婦で何もしない
冷たい子なのにねえ。




先日の夫とのやりとりの後、
夫が何だかの嫌がらせをして来るに違いないと予想していたら
やっぱりしてきた。

いくつになってもやる事が変わらず、幼稚。

体験を通して学習した事の積み上げや
自分の信念や考えが夫には無い。

何でも人の真似。

自分がされて嫌だった事を、
必ず、誰かにやり返しストレスを発散する。

どんどん嫌な人間になっていく。

口では
どこかの偉人の言葉を真似して
自分が偉人かのように話す。

妻子にお金を使われるのが嫌な人、
子育ても嫌で逃げた人が
「立派な父親とはこうあるべき。」
「仕事で成功する人間はこうあるべき」と説教をする。
自分を見習えと。

転職ばかりして、お金を握るとすぐ浪費して
貯金する気も無し。
家族も養わず、年金もわずかな男。
だらしないだけの負け組なのに
まだ、自分は凄いと自惚れている。

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以前から、夫が「嫌がらせしてやろう」と呟いて、
くだらぬ意地悪を色んな人にやってきたのを見ている。
ばれたら、言い訳をし相手の被害妄想だと言って責める。
ずっとその繰り返し。

夫の考えや行動は、簡単に予想がつく。

自分の支払うべきお金を
わざと払わず、私に請求がいくようにしむける。
いつもそれ。

少額なので、払えないはずがない。
言い訳はいつも同じ。「今月は苦しくて節約の日々で…」
といかにも苦労している演技。

こんなケチな事やったところで
結果は自分に返ってくるだけ。

何度、私がその手に乗らないことを
言っても、まだわかっていない。


相手にしちゃいけない。

怒りが沸いたら、
「これまで夫がしてきた意地悪の数だけ罰が当たって
孤独に泣く日が早く来ること」をただ願う。
元々、本人が望んだことなのだからね(笑)







母の検査結果が出た。

特に異常なし。

甘い物の食べ過ぎ?太り過ぎ?
運動不足からくるものだろうと言われたらしい。


コロナの影響もあり、
近所の人と一緒に歩いて外出する事も無くなり
買物もいつも弟と一緒に車で。

母だけじゃなく、誰でも今は似た様なものかもしれない。

少し便秘気味になっただけの様だ。

腸閉塞がトラウマになっているから
気にするのだろうが
これからこういう訴えは増えて来て
弟は振り回される事が多くなるだろう。

そう言えば、私が母からの電話にうんざりし
弟が注意してから
ぱたっと電話は来なくなったが
あの時の母も大変だった。
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昔から、自分は全く病気のことを調べることも
勉強することも無く
ただ、騒いで、すぐに人に頼る。

知識を身に着けようとしない。

それは、こうだからこうしないと。と教えても
私が言う事は、馬鹿にして聞かない、
なのに、愚痴は全て私に朝から夜まで言ってくる。

弟夫婦には、迷惑かけたくないからと言わない。

そして私から弟に、母の世話をするよう、言わせる。

「私は、頼む気はなかったけど
あの子(私)が言うから」
と娘のせいにする。

そういう嘘に私をずーっと利用してきた人。

子どもの時から、私が「嫌だ」と言ったことも
「そんな我儘が通じると思ってんの」と怒り
裏で、娘(私)がどうしてもというから
と嘘を言い、人に自分のやりたい事をやらせてきた人だ。

母にとって、私は、利用するのに便利だったに過ぎない。

今となっては、予想外の展開になり
不安になっているのかもしれない。

弟には
相変わらず、私が冷たいと、心配だと
声を聞きたいと、娘を案じる母にうつるらしい。

何度となく、
母に言わされている。
「可哀想だから、一言でも声を聞かせてあげたら」

DVを受けている被害者、虐待を受けている子どもが
周囲にいくら訴えても
「そんな人には見えないよ。あなたの事を愛しているからよ」
と信じて貰えない状況ってこんな?

「用があればかけるし、電話する時は自分の意志でかける。」

と返事した。とりあえず、弟は了解してくれた。
 




弟から連絡があり
母のお腹の具合がまた良くないらしく
急遽、病院で検査を受けているとのこと。

元々、あまり良くないタイプのリンパ腫だったので
再発も早く、予後も良くないだろうと聞いていた。
あの頃は、医師も、ここまで回復するとは思っていなかったと思う。

母は、腸閉塞を起こした時のトラウマはあるだろうし
お腹には敏感になって当然だ。

閉塞を起こしやすい物は気を付ける方がいいと
私がいくら言っても、結局聞かなかった。

それが原因じゃないかもしれないが
もう年齢的に、仕方が無い。
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以前なら毎日私に電話をしてきて
色々と愚痴っていたのだろうが
今は弟しか話す相手がいないので
しばらく我慢した後に言い出したのかもしれない。
最初からそうすれば良かったのだ。

これまでは私にばかり毒をはいて、
弟にはいい格好ばかりしていた母。
言いにくい事は、私から弟に言わせていた。

私の忠告も馬鹿にして聞かない。

今が当たり前なのだ。
弟に気を使ってばかりいたから
嫁さんもあんな風になった。
母は、もう息子に気を使ってはいられない。

コロナもあり、私は、以前みたいに気楽に新幹線に乗る気になれない。

結果は再発かもしれないが
今は行かない。

弟が来てほしいと言うまで。
暇を持て余している奥さんがいるのだし
人手は足りている。

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