りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

2019年06月

以前仕事先で、出会った高齢のご夫婦。

奥様は、長年持病と戦っておられた。
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若い時はバリバリ仕事で活躍された方で、地区ブロックでトップの営業成績で支社長もされていたキャリアウーマンだった方。ご主人は公務員。

奥様の方がかなりの高収入で、高級ブティックも経営。

ご主人は、家庭を顧みず、自分の給料も奥様の給料も遊びにつぎこんだという。

昔の方なので、我慢して別れなかった。親が決めた相手だったから。

でも、もうその親もいない、高齢になって病気になった自分を労わることもないご主人を見ていて、イライラすると言う。
「私の人生は何だったの?こんな人と結婚しなきゃ良かった!」と後悔する様になったらしい。

そのストレスが身体に影響し、心臓発作を起こした。医師に何でも相談する奥様は、ご主人がストレスだと話した。

「このままでは、あなたは寿命が縮まりますよ。旦那さんと別居した方がいい」と言われたそうだ。
この医師は古い知り合いで、別居できる裕福なお宅と知っており、よく事情をしっている人だったからここまで言えたのだろう。

奥様も、医師の言葉に背中を押されて、強引にご主人を施設に入れてしまった。

私が知る範囲では、この時もご主人は愛人を作っていた。奥様あてに愛人から嫌がらせの手紙や贈り物が来ていた。

能力があり、お金も稼ぎ、子育ても家庭の事も全部やってきた奥さんを大事にせず、奥さんのお金を使って他人や愛人と遊ぶ旦那さんだなんて、何てお馬鹿なんだ。

奥様も旦那さんより稼いでいたのだから、さっさと別れたらよかったのに。

私なら即さよならだ。


昔の人だったからかなあ。女は我慢して男に尽くせという差別意識の強い時代だったからだろうか。

旦那さんを施設に入れた時の奥様の迫力は凄かった。

長年我慢してきたものが一気に爆発していた。

こんな風に、歳をとってから人生を後悔したくないなあ。


最近の母を見ていると、この奥様みたいになってきている気がする。

老化と病気のせいで、全てのストレスが全て父に向っている。

でも、私から見れば、私より母はずっと旦那さんに恵まれていたと思う。

何もかも旦那さん(父)に押し付けて?大事な事は知らん顔だったし、責任というものは父に全て負わせていた人。

専業主婦で、節約は大変だったろうし、義親の介護や義姉の虐めにも耐えたのは凄いが、それも、父が頼りになったからこそだろう。

女性としては、幸せだったと思う。

それでも、醜く父を罵る事が増えて来た。こうなったのは、母自身のせいでもあるのに。

人生の終わりに近づいた時、醜い人間になりたくない。

そうならない為には、どうすれば良いのだろう。今のうちに考えておかねばと思う。


朝方、嫌な夢を見た。

母の骨髄検査結果を聞きに行った夢。

長い間待たされて、母が院内を子どもの様にウロウロしている。

夢の中では結構元気に歩き周り、可愛らしくも見えた。

医師がやっと登場し、結果を説明するのだが、なぜか私に深刻な顔をして話しかける。

私の検査結果に問題ありだと言う。夢の中では私も健康診断を受けたようだ。

「気をつけないと大変な事になりますよ」「食生活や日常生活に気を付けて」と注意された私。

戸惑っていると、横から母が心配そうにのぞき込む。「大丈夫だから」と誤魔化す私。

医師から、これからの治療をどうするかを説明受けるところで、目が覚めた。

とても嫌な気分だった。これは夢!と何回も言い聞かしたが生々しくて、気分がすっきりしない。

現実にありえる話だ。私も年齢的に病気になってもおかしくない。

最近運動不足だし、不安な気持ちはある。でも、今は絶対病気にはなれないと思っているからこんな夢を見たのだろうか。
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それとも、先日会った友人の影響?

私より若い友人だが、これまで乳がん、子宮がんの手術をし、今は糖尿病と戦っている。

「自分は寿命が短いとわかっている。孤独死かしらね」とあっけらかんと話す。

仕事も頑張るし、親の介護も献身的にやっていたし、色んな困難を乗り越えてきた人だ。

だから私なんて、彼女からみたら甘ったれのちっぽけな人間に見える事だろう。

彼女は、今年に入ってからも交通事故にあったり、胃の腫瘍をとったりしていた。彼女は病気以外にも次々とトラブルの多い人生の様だ。
一見いつも笑顔で、明るい人だが、その裏には闇もある気がする。

その人の人生は、自分自身がそうなる方向を選んできている気がする。自分の事は棚に上げて、人の事となるとえらそーに言う私。

先日は、彼女の友人が亡くなって、悲しくて、鬱な気分をはらしたくて私を誘ったという。

私にも、40歳の時に親友を亡くした体験があり、気持ちを共感できた。


彼女から「あなたは霊感がありそうね。怖いから私の事、何か感じても言わないでね」と言われた。

私自身は、霊感とか信じない方で、ましてや自分にあるとか考えた事も無かった。ふざけて対応した。

でも、あれから、何だか怖くなった。何がかはわからない。この夢を見てからもっと怖くなった。




最近年金の話題が何だかんだと話題になっているが、我が家はとうの昔から年金については不安材料である。

友人らは、旦那さんの愚痴を言いながらお互い「我慢すればいずれ遺族年金が入るわよ」と冗談で言ったりしている。

うちは、遺族年金どころかそれまでの年金もあてにならない。だからあてにする気も無いし夫が自分の年金を私に使わせるはずもない。私には老後を夫婦で一緒に暮すことは頭に無い。
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夫が転職を繰り返し、厚生年金に加入した期間が短いこと(無計画な自営業の繰り返しで)と、収入が少なくその納付金額も少なかったこと、国民年金もまともに払っていない時期が多かったから少ないのは当然だ。

当時からきちんと払うように言っていたのだが、夫は上から目線で年金制度を否定していた。
無計画、無責任な性格で、その場のお金が欲しかっただけ。困っても誰かに何とかしてもらえると思っていた様だ。義務は果たさず、扶助は受けようとする。

そんな事は本人はすっかり記憶から消している。

先日帰宅した時、生命保険の更新の話になり、夫は「無駄だから解約」と言い出した。


笑ったのは「保険なんかかけなくても、何も困らないだろう。僕の充分な年金があるだろう。」と言ったこと。何かあっても、遺族年金が沢山でると思っている。

え?

「死亡保険をかけなくてよくなる人は、きちんと退職金がでて、貯金もあって、年金がきちんとでる人でしょ。うちはどうなの。どれも無いよね。もし、あなたに何かあっても、お葬式代もそっちに行く旅費、滞在費も無いよ。」と言ってあげた(笑)。


それくらい、本人が一番わかっているだろうが。と腹がたった。

するとムキになり
「俺の年金が沢山あるはずだ。しかも3階建てでかけていたぞ。嘘つくな」と怒った。


自分は、払いたくないだの年金制度なんてあてにならないだのと言って、払わなかったのに、何を「他の人より多いはずだ。3階建てだからな」と威張って言うのだろう。


やっぱりこの人おかしい。

私が年金ネットで確認した夫のデータを教えた。
3階だてだと威張っていたが、転職しているのにずっとかけている訳がない。企業年金は、2年で退職していたから2年しかかけていない。

なのに自分は3階建てだ。と威張っている。

そもそも、収めた保険料と期間に応じているんだから、払ってなければまともに貰えるはずがないと説明してあげた(笑)


この年齢で、こんな事がわからない人っておかしい。それで人を教育するだの、指導するだの、自分を見習えだのと世間で威張っているのだから。

バツが悪くなると、話題をそらしたり、「そんなはずがない」とキレる。
「年金定期便で見た時は、もっと多かったぞ。おかしい。」と誤魔化す。

そして悪いのは、自分ではなく、政府だと言い出す。

それはあるとしても、夫は自業自得。自分の失敗まで国のせいにする(笑)
こんな言動を、世間でもやっているんだろうなあ。
周りは呆れているんだろうなあ。

しかも、最初は、私が嫌がらせで嘘を言っているとか、夫の年金をネコババするつもりで嘘を言っていると思っている様だった。
自分がそういう人間だから、人をそんな風に見るのだろう。

嘘の笑顔を作り、自分は心の大きい人間だと奇妙なパフォーマンスをする。

普通の顔、普通の話し方、普通の自然の夫ってどんな人なのかがわからない。全てが演技で仮面。
表情がくるくる変わる。それも醜く見えてしまう。

今は夫は働いていてまだ年金のお世話にはなっていないが、いざ年金しかあてがなくなればどうするのか。

その時こそ、大もめするだろう。
誰かに寄生する気だろう。
夫の生き方は「寄生」と「言い訳」だ。
それも相手を転々と変えていく。

私は今のうちにこつこつ貯金をしようと節約生活をしている。もちろん、1人で生きていくために。



母から電話。
声を聞くと安心するのだが、声に力が無い。

本人は「全くだるさを感じない」と言うが、動きはゆっくりになり、階段もあがる気力はなし。物置を整理するのもやめたようだ。

痩せて身軽になったと言いながら、どこか弱々しい。

当たり前だ。白血病と似た様な病気なんだから。

こんなに普通に生活してて大丈夫かな、早く治療開始してほしいと思うけれど、病気がたいしたことなくこのまま様子見なら最高だ。
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それならそれで安心して、母も動き出す気がする。わからないから、不安で気力が弱る。病は気からとは本当に当たっている。

声に力が無いのは、先日の父から怒鳴られた件を恨んでて、ご機嫌斜めだったからのようだった。

食事はと言うと、父の分は別に作り、自分の分は少しだけ簡単に作っている様子。


以前の様に食いしん坊では無くなり、食べ物の好みも変わっている。癌などの病気になると食べ物の好みが変わると聞いたことがある。

タンパク質をきちんととる様に、お肉も食べた方がいいよねと言う話をした。

貧血気味で、顔色が悪かった。急に痩せたので、病人ぽく見えてしまう。

私が先日、柔らかい赤身肉で生姜焼きを作ったが、「あれが美味しかったから作って食べようかな」と言っていた。

「あれを食べたい」とか「美味しかった」とかは、手術するまでは母から消えていた言葉だった。

やっと少しずつ食欲が戻って来た様だ。とりあえず悪い腫瘍を全部とったからだろう。

電話をきる頃には、声は元気になっていた。


その後、弟からメールがきて「顔色が悪く、表情が暗いんだけど」と言って来た。

(心配なら、奥さんを連れて来て料理して栄養のあるもの食べさせなさいよ)(掃除くらいはしなさいよ)とか、言いたかったが我慢。何回言っても、2人にする気が無いのはわかっているから。

しかし、退院の日も顔を見せず、2週間過ぎた今も顔も出さず、電話もないそうだ。すぐ近所の弟の奥様、何をされてお過ごしなのでしょう。

うちの両親も悪い、最初から気を使い、召使のように彼女に尽くしたから、義親は自分の家来だと勘違いされたのだ(笑)。
しかし、結婚してほしくて必死で演技していた彼女を思い出すと、結婚直後の豹変ぶりは驚いた。
うちの夫とよい勝負。

こういう人にひっかかる私と弟は、おそらく幼少期の家庭環境の影響もあるだろう。今更遅い。




友人からランチのお誘いがあった。

以前も誘いがあったが、母の事でバタバタしており行けなかった。

もしかしたら検査結果の連絡があれば、即実家に行かねばならない状況だったが、それを知った上で誘いがあるのは、何か理由がある気がして会いに行った。

色々、涙あり笑いありのランチとなった。

この友人は、波乱万丈、彼女の周りの人達もユニークで驚かされる。

1人暮らしなので「辛い事があって落ち込みそうだから」と言って誘いがくる。でも逆に彼女の方がいつも笑顔で笑わせてくれる。

馬鹿話をして笑ってお互いすっきりする。こちらも助けてもらっている。
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久し振りに買い物もできた。痩せて服が大きくなって困っていた母に、夏のブラウスを買った。

帰宅すると、弟から「検査結果がでたという連絡が病院からあった」というメールが入っていた。

それが、外来で6日後に説明するという。遅くないか?

最初弟は、医師から「進行の早い一番悪いリンパ腫で、週単位で進行する」と言われたのだ。

退院後、2週間以内に再発してまた入院になるかもとまで言われていた。

なのに、退院してから3週間後に検査結果を教えるなんて。それから治療を考えるということ。

最初の話が真実だとすると、治療を始める頃には手遅れだよね。

最初の医師の話し方は投げやりな感じで、「どうせ高齢だから」、「どうせ先は短いのだから」というニュアンスが感じられたという。

そもそも、最初に入院した時、「悪い腫瘍だろう。もうどうしようもないかもしれない」と言われてから検査結果の説明まで、約2か月近く過ぎている。

手術で生研して、悪性リンパ腫とわかってから1カ月だよ。


治療は何もしていない。たまたま自覚症状が無く、PET検査で再発が見られなかったから良かったが、本当にそんなに今日明日危険な状態なら、もっと早くしてくれても良いのではと感じる。

治療の必要も特にないのなら、さっさと教えてほしい。待たされる本人と家族はしんどい。

高齢と言っても、色んな人がいる。母を良く知らずに、ひとくくりにして「どうせ高齢だから」と投げやりにされているのなら、腹立たしい。


説明は本人も一緒にするという。

心配のいらない状態ならば良いが、まさかいきなり悪い話をしないだろうなと心配になる。

まあ、母は説明を聞いても、耳が遠くてさっぱりわからないと言っていた。

逆にそれが良かったかもしれない。先日の説明の時の母の顔を見ていたら、訳がわからずキョトンとして戸惑いまくりながら、格好だけは頷いていたのが、憐れだった。


今週末に、また帰省しようかと思う。



気分の悪いことに、夫が夢にでてきた。

だいたいいつも似た様な内容だが、夫がなぜか家にいて家族に執着している感じの夢。

とぼけて何も無かったかのように、自分はとても良い夫で父親だと威張っている。

だいたい私が夫の夢を見る時は、夫が何か内緒で企んでいる時が偶然にも多い。

いつも内緒で勝手な事をしている人だから今更だが、夢を見る時は家族に何等かの影響がある場合が多いのだ。

夫がこちらに対して、何か強く思う時に伝わってくるんじゃないかな。嫌だな。

自分の不安が夢に表れているのだとも思う。
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先日夫が突然帰宅した時、様子がいつもと違ったからかもしれない。

これまでは家の中の事を話題にしても「ふん」と知らん顔をして、勝手にやれと面倒から逃げていた。
今回はやたらと口を出し、文句を言い、自分のやり方を押し付けていた。
と言っても自分の好きな事だけに口をだす。

お金がかかる事や、面倒なことは相変わらず知らん顔だ。

まるで、この家のご主人様は俺様だ。家の中の物の扱いも、やり方も俺様に従えと言わんばかりだった。自分の存在をアピールしたかったのだろう。忘れるなと。

一番責任が重くてお金もかかる大変な時期、何年も帰宅せず、帰宅しても無関心で逃げて来たのに。
楽になってから、今更ご主人風をふかされてもねえ。

まともな神経の持ち主なら、そんな態度はとれないだろう。

全て都合の悪い事は記憶を塗りかえてしまったり、忘れる幸せな人。

真実を話す私の方が妄想をする異常な人間のように言われてしまう。

妻子が病気だろうが、怪我をしようが無関心だった人が、今更「最近調子が悪くて」とか弱いふりをしても「で?それがどうした?」と言うしかない。夫がこちらに言ってきた言葉をそのまま返したい。

さぞこれまでいかに自分が家族を想って苦労してきたか、孤独だったかなどと美談にして、向こうでは演じていることだろうなあ。なのに、一回も家族をよばないとは可笑しいよね。
そんなに家族想いなら、一回くらいは自分の所によぶだろう。


きっと周りの人は、気が付いている。この人、嘘つきだって。自宅に帰るふりをして旅行にいってんじゃないのって。

家族を捨てて来たんだろうって。家に帰っても歓迎されるわけない。よく家族は我慢してるなあ。奥さん、とっくに縁きっててもおかしくないのにって。

「馬鹿だよねえ。」としか言えない。

自分から「最高の幸せ」を捨てて、何が幸せなんだろう。

家族と過ごす時間より、子どもの成長を共に見ていく楽しみより、ただ「自由にお腹一杯好きな物を食べて、好きな事をしたい。誰にも邪魔されずに」というだけの人生を選んだ人。
結婚をして子どもを授かったという責任から逃げた。

きっと、「うまくいった。これでいい。自分は間違っていない」と思い込んでいる。

それも、自分が健康であればの話だろう。

「病気になったらその時だけ家族を使えば良い」と、利用するだけの為に家族をキープしていただけだ。

馬鹿だよなあ。そんな勝手な話、通用すると思っているの。

先日、病院の待合室で母が「馬鹿よねえ」とつぶやいていた。夫の事を言っていた。

「幸せが目の前にあるのに、自分から捨てるなんて、馬鹿よねえ。本当の幸せがわからないのかしらねえ」と同じ事を言っていた。

今、自分が子どもの世話になって、つくづく思うのだろう。家族のありがたみを。

だから夫は、いずれ自業自得な哀れな事になるのだろうと母もわかっているのかもしれない。


母から電話がきて、料理の仕方を聞かれる。

これまで自分でやっていた事なのに、難しくなったのか、忘れたのか、うまく作れないという。
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今年に入ってから、急に食欲というものが消えたと言っていた。買い物にいっても食べたいと思うものが無く、生きる為にしかたなく買い物をし、父の為に作っていた。

もし父がいなければ、母は何も食べないか、手抜きして衰弱していただろう。

そして3月頃には、お腹が張りだし、時々痛くなっていたらしい。

悪化してきたのは、10連休の前だった。
「昨夜遅くにお腹がものすごく痛くて、苦しかった。吐いたら楽になった。食中毒かと思って病院にいったら、異常なしで薬をもらった。」
と電話で話していた。

症状から、食中毒ではないのはわかったが、「腸がねじれているとか、腸に食べ物が詰まっているとそうなるよ。最近、何を食べた?」と私は聞いた。
「食欲も無いからうどんとか柔らかいものしか食べていない。」と母は答えていた。

翌日は何ともなくなった、便も少し出たと言っていたので、回復したものと思っていた。


10連休で、病院が休みの為、母は我慢していたが、毎晩深夜になると痛み、弟や父に夜間救急に一度は連れて行ってもらったが、そこでも便秘の薬をだされただけだったという。

おまけに、弟も父も病院が便秘というならそうなんだろうと軽くあしらい、毎晩母が苦しんでも、「そんなの胃炎だろう」と大きな病院に連れていく事はなく、胃腸薬を買って与えただけだったとか。

母は、自分でこれは普通ではない、大きな病院でみてもらいたいと考え、「救急車をよんで」と頼んだが、父が「たいした事ないんだから」と無視した。


10連休は母にとってろくでもないことになった。

腸閉塞だったので、へたすれば命を落としていたのですよと医師から言われ、父と弟は私に言い訳ばかりしていた。

しかも、大変な病気で、進行が早く、余命宣告までされた。連休中我慢させた間も進行していたと思う。

連休中そんな事があったなんて私は知らず、入院してから弟の連絡で知った。

肝心な時、連絡が来なかった。来ていたらすぐに救急車を呼ぶように私は強く勧めたと思う。


昨日の母の愚痴は、あいかわらずで、父が何もしない。母を動かしずっと座っているという。

「手伝ってと言わないからでは?言えばやってくれるはず。」と私は言った。

母はそういうところがあるからだ。しなくていいからと言いながら、裏で、してくれないと愚痴る。

言ってくれたらよかったのに、と言う事が多い。高齢者にはそういう人が多い。口と本音が違い、忖度してくれることを望む。
自分が頼んだことにしたくないみたいだ。「断ったけど、相手がしてくれたんだ」と言いたい傾向がある。

「家事がきついなら、寝ていればいいのよ。きついからやって。と言えば、父も弟もやってくれるよ。病気なんだから。」と私は何回も伝えている。

結局、母は、自分でないと駄目だからと勝手に動いている。

物置をかき回したり外でお喋りしているから、父も、大丈夫なんだなと判断するのだろう。

頼まなくても、黙って動く気の利いた性格の父と弟ではないのも問題だが。そういう風にさせてきた母にも原因がある。

それより文句を言う相手を間違えている。

手伝ってくれないと言う相手は、高齢の弱った父では無く、近所にいるお暇な息子夫婦に言うことだ。

言えないから父に全てのストレスを向けているだけだと思う。

それは弟にも伝えてある。が、とぼけている。「そんな父がダメ、母もダメ、だから厄介だ」と逆に逃げる言い訳にする。

いざとなったら、施設に入ればいいと父が言っていたが、聞いていると考えが甘い。そう簡単にはいかない。

それに、1人で入る事を考えて居る。それは酷い。

さて、骨髄検査結果の連絡がそろそろくる頃だが。




今頃気が付いた自分も鈍いと思うが、弟の発言と行動が矛盾していて不信感を持ち始めている。

先日、弟が「実家の権利書はどこにあるのだろうか。調べておかねば」と言っていた。

何の為にと思ったが「いざという時に無いと困るから」と言っていた。

普段ぼーっとして気の利かない弟からそういう事を聞くのは違和感があったが、その時は流していた。

弟は入院中母から通帳や現金を全て預かっていた。貴重品の場所は知っている。
家の権利書は、場所を聞いていないという。

しかし、それは父がきちんとわかりやすく保管していて、探せばすぐわかるように置いてあると聞いている。なのに、すぐにでも、持ち帰り自分で保管しておきたいみたいに言っていた。

そう言えば、先日帰省した時も「相続財産って、絶対法律通りにわけないといけないのか?」と父に聞いていた。

父の実家の相続問題が解決した時期だったので、単なる興味かなとは思ったが、今思えば奥さんと何か話しているのかもしれない。

親の世話よりそんな事を先に考えるのか。考えてもいいが、口にだすかなあ。無神経に喋るから弟夫婦の企みはいつもばれる。

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母は、弟夫婦がいざとなるとあてにならず、冷たい人間だと感じてはいるが、息子は可愛い。親なのだし、普段近くにいて車を出してもらえて、通院に付き添ってもらえていたらそうだろう。

しかし、遠慮なく使えるのは娘の私と私の子どもたち。と使い分けている。

口ではいつも
「この家は、娘たちの為にそのままにしとけばいい。誰もいなくなっても、墓参りなどで帰省した時にここに泊まれるようにしとけばいい」
と母が弟に言っているらしい。私にも何回も言う。「この家はあなたたちがもらえばいい」と。

「そんな事言ったって、遺言書なければ弟が反対したらそうはいかないんだよ」と私が言うのだが、ならばと遺言を書いたり、名義を書き換えておこうなどとは絶対しない。

「弟が先に亡くなったりしたら、もっと自由にはできないわよ。お嫁さんの意見もあるはずよ」と言っても、何も気にしない。
今だけ私の気を引く為にそう言っているだけだろう。弟が何もしない分、私を使えばいいと思っているから。

弟はケチで、気が利かない。お金の感覚がずれている。私よりもかなり裕福なのに、自分は貧乏だと思っている。
そして母も、親より裕福な弟に、「節約ばかりして可哀想」とお金を渡す。そのお金はパチンコや遊びに消えると知っていても、喜んであげている。我が家の一か月の食費と同じだと思うと悲しくなる。

弟に私の生活費を、本当の事情を話したらきっと驚くだろう。
「よくそれで生きていられるなあ」という事だろう。

母がお金を全て弟に任せていた時
「姉さんに買い物頼むんだけど、お金渡した方がいいね」と母に言ってから私にお金を渡した。

母の食事の買い物だから当然なのだが、母はわざわざ私に
「あの子が、あなたにお金を渡してあげようかと心配していたのよ。優しいよねえ」と言う。
「それ、お母さんのお金よね。弟のお金じゃないよね。」と言い返したが

とにかく弟をかばうことしか頭にない。
「当たり前の事を、感謝しろというのはおかしいよ、感覚がおかしくなっているよ」と母に言っておいたが、忘れているだろう。

弟夫婦は、人から頂きものをしても、お祝いをもらっても、お返しもしない。
当然、誕生日のプレゼントなんてしない。我が子には至れり尽くせりとしてあげているが、親にも私にも食べ残しのケーキを翌日持ってくるくらいだ。

それを見かねた母は、こっそり弟にお金を渡す。
「あなたがだした事にして、○○さんににプレゼントしときなさい」と指示。いい歳した弟もみっともない。ラッキーとばかりにその通りにして、自分がしてやったという顔でそのお金でプレゼントをしていた。


私はそんな事だろうと疑っていたので、わざと母に「弟が珍しくプレゼントをあげていた」と報告してみた。

すると「そう?やってた?」と確認した様な返事だけで、嬉しそうな顔をした。

それで母の仕業だとわかった。何もしらなければもっと驚くはずだ。そして「気の利かないあの子にしては珍しいね。」位は言うはずだ。

自分が仕組んだ通りに息子が行動し、人から評価された事に満足している態度が見え見えだった。

こんな母だから弟がそうなり、弟嫁がどんな人でも許され、そのストレスは私に吐き捨てられる。
母の子育ての失敗と弟夫婦の我儘の尻拭いは、私にくる。

私も、今後頻繁に実家にいくのは控えようかな。

とりあえず、大事な骨髄検査の結果がでて、治療方針を決めるのに来てほしいと言われたら、行くが、その結果しだいでは弟に任せようと思う。
その方が母も良いのではないかと思える様になった。

私が行く事で、弟夫婦に相続の心配をさせるくらいなら行かない方が良さそうだ。

急に家の権利書を探すなんて気持ち悪い。


親が本気で私の名義に書き換えるのではないかとでも思っているのか。私が親をそそのかすとでも思ったのだろうか。馬鹿らしい。維持費の方が大変でゴミを片付けるのもお金のかかる古い小さい家なのに。


考えられるのは、弟夫婦は、実家の葬儀や法事関係をやりたくないという。
人を自分の家に入れない夫婦で、自分ちのお祝い事も人の家に押しかけてやるような無神経な夫婦だ。

「仏壇は家におかない、法事で人が家に来るから。」と弟が言ってたと母が嘆いていた。

つまり、両親がいなくなったら、仏壇も置かず、いっさい法事もしたくないというのだ。

これは、根本的に、人に頭を下げたり、人の為にお茶をだすことが屈辱的な事に感じる弟嫁の影響だと思う。
普通なら、人を喜ばせる事は快感で、お客様が来たら接待するのが礼儀だが、嫁さんは、それは人の下につくことであり、自分がそんなしもべになるのはおかしい。自分は人から接待されるのが当たりまえだからという考えの人だ。

おそらく友人もいないだろうし、無神経な人と思われている。だから娘か弟しか相手がいなくて、自分の為に存在するようにコントロールしてきた人だと思う。娘はお金でコントロールされている。
親のお金で1人暮らし、自立する気も無い。

友人宅や親族宅には泊まりにいく。うちにも何回も泊まりに来て、自分ちには呼ばない。行こうとするときっぱり嫁さんが断ってくる。

そんな人なので、おそらく実家を残しておき、空き家に仏壇を置きっぱなしにすればよいと考えて居る様子。家も仏壇も放置したまま埃まみれにするだろう。

法事をしたい人、つまり私しかいないが、勝手に空き家の実家でやれば?ということにするみたいだ。

しかし、その為には、実家の権利を自分たちが持たないとそうはいかないと考えたのだろう。

権利書を預かり、勝手に親が娘名義に書き換えない様にとでも心配したのかと勘ぐってしまう。

そんな心配より、これからもっと大変な事が続くのに、それをちゃんとやってからでしょ。愚かな夫婦だなあとため息がでる。

それをわかってて甘やかす親も自業自得と思う。息子が良いならそれでよいと言うだろう。これが私の考えなら怒鳴りつけるはず。この差は何だ。


全て私の妄想であれば良いのだが。





母は、携帯を長く使っているが、使い方を覚えられず、電話した?と古い着信履歴を見て聞いてくる。

夜7時半頃、電話した?と家電にかけてきた。

入院するたび老化が進み、耳も遠くなり、人の話を頷きながら聞いていない。

そして、近所の友人のお婆ちゃんたちと外で長いお喋りをしている。同じ人たちと一日に何回も。

母が言うには、夕方5時半から7時すぎまで外でお喋りをしていたところ、父が怒鳴ってきたそうだ。

父が他人の前で怒鳴る事はこれまでは無く、むしろ「何も文句言わないおとなしいご主人」と近所に思われており、母もそのつもりで平気だったようだ。
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「いつまで喋っているんだ!」と怒鳴ってきて、母が「私から話しかけたのよ。」と友人をかばったが父は「いい加減にしてください!」とご近所さんに文句を言ったと言う。

昨日は老害と書いたが、この場合、父の気持ちが良くわかった。母は、父の事より自分の事しか頭にない。ご近所さんに嫌われたらどうしようとそればかり。

でも、私もその場にいたら怒ったと思う。

こんなに皆が心配して、感染に気をつけろと言い、まだ骨髄の検査結果はわからないし、病院から注意されているのに、本人は好きな事はお構いなしにやる。

料理する体力が無いなら、外で何回も長い時間お喋りしないだろうし、感染注意なのに埃をたてて物置から段ボールを投げてだし、部屋をゴミだらけに何回もしている。明日もやるという。

それに夕食時に、外で話し込むなんて非常識だろう。毎日何回も喋っているのだ。


老化を防ぎ、ストレス発散には必要だが、限度とマナーを守るべきだ。

父は、夕食の準備もそこそこに自分をないがしろにしている事にこれまでずっと我慢していたが、流石に、病気なのに何やってんだと怒りが爆発したのだと思う。

私が思うに、これは母の認知症の表れではないかと思う。

料理をしたがらない、時間の感覚、自分中心な行動、人の話を理解しない、忘れる。

入院して悪化した気がする。

身体がだるくない、何ともない、すぐ元気になると言って、ふらふらと外に出る。

自分の病名も、忘れているかもしれない。

何回も何を押し、確認して、母がわかってると言ってた事も全く覚えていない。

聞いていないのに、わかった、と理解したふりをされると困る。


PET検査で再発が無かったので、本当に初期で何ともないのかもしれないが、あの痩せ方は悪い病気に感じる。

自覚症状やだるさが無いというのも、脳がマヒしているのではないかとさえ思ってしまう。




わずか10日なのに、長く感じた。

自宅に帰るとほっとして、休まる。

実家にゆっくりできる自分のスペースさえあれば少しは違ったのだろうが。

母から電話がきて、置いて行った食材について聞かれた。5回は説明したはずだが、忘れている。

部屋の片づけをしたいと言う。たまった衣類などを捨てたいのだそうだ。

今回の件で、終活を意識したのだろう。私がいる時も、ごそごそやっていた。

「そのうちなんて来ないよ。今のうちにやらないと、やろうと思った時にはできなくなってしまうものよ」と以前から何度も話し、物を整理する様に言っていた。

そのうち、そのうちと聞いていなかった。結局そうなった。片付けたくなる時は、無理のできない身体になっている。

それを予想して、元気なうちに整理する人が多いのに、何故わからないのだろう。

でも、母は、まだ良い方だ。父は真逆だ。へたすると家をゴミ屋敷にしてしまいそうだ。


老化に伴い、おかしくなっている。物を整理しないと、と言いながら、増やしている。つまり自分の死を覚悟したら、自分の思い出の物を少しでも増やそうとするのだ。

こちらにすれば、家に物を残されたら処分する手間とお金を考えるとやめてほしい。

家を処分する為に、どれだけ大変な事になるのかわかってない。自分の世界だけに入り込み、次々と物を増やしている。


かなり古い家に、誰も住まないだろうし、売るにしても壊すにしても、今溜めこんでいる物は捨てることになると思っていない。

永遠に実家を保存し、自分の残した物は宝として子孫が大事に守っていくと信じている。

弟たちを見ていても、そんな子孫なんていないとわかりそうなものだが。

古い家は、修理代の方が大変だ。うちは県外だし、誰がこの荷物を片付ける?業者に頼むとかなりの費用がかかる。
母は、理解してくれるのだが、行動が伴わない。
父は老害に達している。

何を言っても、すぐに怒りだす。

誰にでも文句を言う。弟嫁だけには何も言わない。そこだけは我慢している(笑)

そんな事を考えていたら、こんな風に老化は進むのなら、自分は長生きしない方が良いかもなと思った。
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昨日は、両親の夕飯まで作ってから帰宅したのだが、「おいしかった!」と言ってくれた。

よく思い出すと、私が寝込んだ時、遠くから母が来て、手伝ってくれた。

不安気な私に「夕飯まで作っておいたからね」と言って帰っていた。


その事を思い出し、自分がしてもらっていた事をそのままお返ししているだけなんだ。と心の中で納得した。


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