りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

2019年02月

母親になって気が付いたことがある。


良く考えれば当たり前の事。今更何言ってるのと言われるかもしれない。


"誕生日は出産記念日"だということ。

勿論、誕生日を祝うのは、ここまで無事に生きて来れたというお祝いであり、この世に生まれて来た記念日だから本人が主人公になるのは当然だ。

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でも、それはお母さんが命がけで出産した結果だという事。


自分の子どもが1歳の誕生日お祝いをした時の事。

”新米ママの自分が良くここまで育てて来れたな”という安堵と疲労感。

出産前後のドタバタと感動と子育てへの不安を思い出す。お世話になった方々への感謝の気持ちも浮かんだ。

子どもの時、誕生日の主役は自分だった。誰でもそうだった。それが当たり前だった。

でも、出産して初めて気が付いた。

誕生日には、母親や出産する時にお世話になった方々へ敬意を払おうと。



今でも私の誕生日になると母から電話がくるが、自分が子どもを産むまでは「わざわざいいよ」とそっけなくしていた。

が、母にとっては~新婚時代の自分、子どもができた時の父の様子や名前を考えていた時の気持ち、出産した時の祖母の協力など、懐かしい思い出が浮かんでいたに違いない。

私はそこに気が付かなかった。

出産して、母親の寂しさみたいなものに気が付いた。

妊婦の時は、周囲の関心やいたわりは母親に集中し大事にされる。
だが出産すると全てが子どもに目がいく。疲労困憊しながら母乳やミルクをあげ、どうしてよいのかわからず、不安になる。

昨日まで労わってくれていた周囲の態度が「母親なんだから、しっかりしなさい」とがらっとかわる。

育児ノイローゼはそこから始まる気がした。

出産した日を境に、周囲が厳しくなり母親の孤独感と不安が増すのだ。

母親とはそういう立場を強いられてきた存在だと初めて知った。

愛おしいはずの我が子が、自分を責めて泣いている様に感じて涙がでる。

そうやって必死で育ててきた親の気持ちが、自分が体験して初めてわかった。

誕生日に思い出すあの日のこと。子を思う純粋な愛の原点に戻れるのが子どもの誕生日。
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かといって、我が子の誕生日には自分への感謝なんて期待しない。どこの親もそうだろう。

自分の子どもとして産まれてくれた事に感謝する日だ。(自分は申し訳なく思う)

出産記念日としてあの日の自分を思い出し、お世話になった人に感謝し、親としてどうだったかなと振り返る日にしている。

親としてどうだったかは~反省しか思いつかない。









弟から連絡があり、車を買い換えたと言う。


さぞ高い車を買ったのだろうなと思った。これまでがそうだったから。


中古の軽自動車に買い換えたらしい。意外だった。これまで新車の普通車しか乗らなかったのに。
私とは世界が違う、金銭感覚が違うと思っていた。
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私は軽自動車しか乗らない。乗れない。好きな車を自由に買える弟が羨ましいと思っていた。
買い換えたのは弟の車で、お嫁さんはまだ高級車のまま。

「老後を考えて、これからは節約する事にした」と言う。


これが私からすれば気に障る。弟は節約節約!と言いながら、実は趣味や遊びに相当お金を使っている。

一人っ子も県外で1人暮らしをさせている。
大学も出て、とっくに自立しないといけない年齢だが我儘を許し、仕送りを続け遊ばせている。子どもに使うお金は節約しない。服はブランド品ばかりだし、節約を考える必要なんて無いと思う。

表向きではさも貧乏しているふりをしている。お嫁さんや子どもの派手な生活ぶりを見ればバレバレなのに。

私の方が実態は弟に比べれば、何十倍も節約生活を普通だと思ってやっているのだが、その私に節約をアピールするからおかしい。私は貧乏アピールもしないし、明るくしているから弟は私が自分より贅沢していると思っているのかもしれない。

母と同じで、真の貧乏なんてありえないと思っている気がする。お金は誰もが持っているものというのが前提でいるみたいだ。本当に貧困とわかれば、軽蔑されそうだ。母などは、世間体が悪いから助けないし、縁をきると言いそうだ。


馬鹿な母は、そんな弟に「お金に困って可哀想に」とお金をやるのだ。毎晩夕ご飯のおかずを届けたり、食材を買ってあげたりする。私では無くて、裕福な弟に。

ひどい時は、母の看病の為に仕事を休んで帰省した私の夕食の食材まで弟夫婦にあげようとした事もあった。
流石にそれは酷い、と私は食事ももらえないのかと母を怒鳴ったが。何が悪いのときょとんとしていた。

弟は実は贅沢な暮らしをしていて、いつも食材は捨てている。買い過ぎて余らせている。

「あの子は子どもに仕送りがあるから可哀想に」と言う母。弟がお金に余裕があり、勝手にやっている事なのに。

母は、弟だけではなくお嫁さんにもお金をあげている。当たり前に受け取る夫婦。親よりずっとお金持ちな夫婦は、いまだにお小遣いを受け取る。

年金生活の親から貰うだけで、何もしない。お土産もプレゼントもあげない。非常識な夫婦。


完全に母は彼等に馬鹿にされていると思う。節約パフォーマンスは、母を騙す為にしているのかと思う位だ。

車を軽にかえても、嫁さんが高級車に乗っているから、普段はそれを使うだろう。

でも、母はまた弟が可哀想だと車代をあげるんじゃないかと思ってしまう。


母の話を、母と同じ年齢の方に話したら、驚いていた。

「あなたのお母さんはおかしいわよ。ありえないわよ。普通は娘を心配して助けたくなるもので、息子はちゃんと稼いでいるなら気にしないわよ。私も娘と息子がいるけど、娘の方が困っているからいつも気にかけているわ。あなた、可哀想ね。」と同情されてしまった。


私は貧乏や節約をアピールしない、節約の意識が無いから。これが当たり前だから。今は不安だけど生活できるだけで充分だと思っているから。
ただ、夫が父を騙して借金したまま遠くに逃げている立場の私は、何も言えないのだ。弟はそこまで迷惑をかけた事は無いのだから。親にとってダメな結婚をした娘より、世間体の良い弟の方が可愛いのだろう。


節約とは、お金のある人が使い方を考える意識で使う言葉に思えて来た。最初からお金が無い人は使い方を考える必要が無いもんね(笑)






母は、退屈になったり愚痴を言いたくなると電話をしてくる。

ばたばたと家事をしていたり、やっとじっくり観れると思ってDVDをセットした時に限って電話がくる。
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今から仕事に出ようと準備中でもかかってくる。

高齢なので、また父に何かあったかと思い、その都度慌ててでるのだが、「暇なんでしょ」「何していたの」「昨日は出なかったけど、どうして?」など勝手気ままだ。


「今から仕事だから時間無い!」と言っても延々とお喋りを止めない。


一度電話をとると、1~2時間は同じ話を繰り返し聞かされる。


大事な時間が束縛されるのは困る。「どうせ暇なんでしょ」「ろくなご飯作ってないんでしょ」と言われ、否定しても聞いていない。仕事に行く時間になったり、切りたくなったら強引に切ることにしている。

母は「私は毎日忙しいんだから」「この歳になったらいつ何があるかわからないからね」と自分の事ばかり言う。

これが高齢になったから仕方ないと思えるならいいが、実は若い時からずっと続いてきた。


私の家庭の事情も、暇ではない事もわかっているはずなのに、自分のいる世界以外の状況を想像できないようだ。そして自分のいる世界が一番正しいと信じている。

こちらの都合はお構いなしにふるまうのに、母自身はいきなりガチャッと電話をきる事が多い。

父が帰って来たとか、2階から降りて来た時に、いきなりきる。まるで私と電話をしている事が悪い事をしていると思っているみたいだ。父は娘と話す事を喜ぶ。怒るはずがない。

だが、母は勝手に切ってしまう。とても失礼なことだ。私の方が来客があろうが、電話は切ろうとしない。


最近の電話の内容は、「自分に何かあったら~○○を△△してほしい」という話が多い。

存続人は私だけでは無いし、大事な事なので、「私だけに言わずに弟や父にも話して」とか「紙に書いて残して」と頼むのだが、「面倒臭い」と言って聞かない。

「なら私には何もできない」と答える様にしている。何もかも私にやらせようとしているからだ。しかも内緒で。

弟にも父にも言えない様な内容を私にこっそり押し付ける。

もし私が「母がこれを望んでいた」と弟や父にいったところで、証拠もなく、聞き入れてもらえないかもしれないのに、なぜ私がそこまでやる必要があるのか、しかも相続権も私は冷遇されそうな感じだ。

裕福な弟にプラスの資産を全てを渡し、私は負の資産や嫌な仕事をこそこそ押し付けられる。そこまで娘を馬鹿にするものか。

「息子に迷惑かけたくないから言えない。あんたは娘だから何でも言える」と言う。

父や弟には嫌われたくない様だ。「娘にはどう思われてもいい。利用する為に娘は存在する」のだからと。

私は「親が先に逝くとは限らないよ。私たちだって毎日車を運転していればいつ事故にあうかわからないし、私の方が先にいなくなるかもしれない」といつも言い返す。

母が望む事も父がしている事も、残された子ども達の負担を増やしているだけで、世間一般の「終活」とは真逆の事をしている。

片付けるどころか物を増やし続け、管理にお金も労力もかかる負の資産を放置しているというか増やしている。
老後の貯金もその為に使っている。子ども達に負担を書けない様にしたいとは思わず、負担を頑張って引き継ぐのが当たり前だと思っている。
子どもには子どもの生活があるという事が頭に無い。特に娘に対して。

私は、ただでさえ生活が不安定、いつ夫が何かしでかすかもわからず、老後破産がありえる事を母は知っているのに、「そんなお金はどこにあるの」と言いたくなる様な事ばかりをやらせようとしているのだ。


両親には「自分達は貧乏で苦労した」と自慢気に聞かされてきたし、事実自分も貧しい暮らしで育ったが、それでも両親より私の方が悲惨な生活をしているのは確かだ。だから「私を頼らないで」と話している。

母の性格から考えて、知りたくない事は聞かなかったことにしているのだろう。

幸せな人だ。

私に比べれば、幸せな楽な結婚生活だったはずだ。
私は幼い頃は、「どこかに本当の母親がいるんじゃないか」と思っていた。

母に違和感を感じていた。今も子どもから「お母さんとおばあちゃんは親子とは思えない」と言われる。
顔は似ているが、全く母のDNAが入っているとは思えないほど、タイプが違うのだ。雰囲気が違うと言うのか。

以前、ご近所さんからも言われた事がある。「あの方がお母さんなの?想像と全然タイプが違ったわ」と。悪い意味でそう言われる。だから友人に母を見られるのがいつも嫌だった。


今お互い、親子で元気でいるからこんな事を言えるのだろうが、いざ電話で話す事も会う事も無くなったら寂しくなるのだろうか。

親の愚痴を言えるというのは、贅沢な事なのだろう。





やっと自分には縁が無くなったPTA活動。

役員を決める時は、全員くじ。欠席しても関係なし。だったらむしろ率先して引き受けた方が意外に楽。
何回か引き受けたが、そんなに大変でも無かった。学校の様子や裏話を聞けたりしてやればやったで良かったという感じだった。

とは言え、時代や校区で違っている様で、私の体験は参考にはならない様だ。

先日驚く話を耳にした。

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知人の若いママさんは、PTAの執行部で活躍している。


近隣の学校のPTA役員と会合で会う機会も多いそうで、お互い情報交換や交流を深めているそう。

「○○小学校の役員さんは、とても変わっていると有名なのよ」と聞き、「変わっている」の意味がわからずきょとんとしていた。

何と、役員のパパ、ママの婚外恋愛の場になっているとか。


そう言えば、自分が役員していた時にも似た様な話はちらっと聞いた事がある。その時はパパさん役員からさりげなく誘惑があり、ついのっちゃったという話だった。


出会いの場が、PTAというのが嫌じゃないか。子どもの事を話し合い、考える場で、そんな気持ちになれる人がいるということか。


シングル同士ならわかるけど、お互い家庭があり、遊びで?刺激を求めて?

「それがね、ママさん役員の方が積極的らしいのよ。何人も競い合ってて。パパさん役員に積極的に迫っていくらしい。」とその迫り方まで聞いて、吐き気がしてきた。


シングル同士のパパ、ママが役員活動で意気投合しお互い子どもと一緒に家を行き来し始め、いずれは再婚する予定だという話もあった。

そういう出会いならともかく、PTAをそんな事に利用しなくてもいいじゃないか。何の為の活動?一番は子どもの事を最優先する事だろうに。と、もう恋愛はこりごりなおばさんは今日もぶつぶつと呟くのだった(笑)






子育てに関する記事を読んでいて「子に嫉妬する親」という言葉がひっかかった。

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子どもがキラキラして幸せそうだと、「自分の時はそうじゃなかったのに」とその幸せに水をさす親がいるという。


親自身は子を心配して、子の為に嫌な事も言うのだと思っている。


これは、自分でも時にそうなのではないかと振り返る事がある。


自分も母親によって、やる気を出す度、ステップアップしようとする度、否定されチャンスを奪われた事があり、「母は私の幸せを邪魔する気だろうか」「私が不幸な方が良いのではないか」と感じた時もあった。

私が結婚して夫に苦しめられた時「世間体が悪いから帰宅するな」「娘ではないふりをして」と言ってきた。世間体とは、夫が転職したとか一流企業ではないとかだ。
娘が不幸になると世間的が悪いから嫌だ、でも幸せなのも許せない。という自分勝手さ。


高校生の時、髪にリボンをつけただけで(それも地味な)「色気ついて気持ち悪い」と言われた。

可愛くするな、地味にしろと言われた。私服も買ってもらえず、友人に遊びに誘われても着ていく服も靴も無く、用事があると嘘をついて断っていた。


私だけに冷たくされていた気がするが、母は「娘に躾けをしている」と言い訳していた。躾けなんてしてもらった記憶はない。むしろ母の方が行儀も悪く、いつも父に叱られていた。料理もできない、言葉使いも下品な母だった。恥かしくて母が嫌いだった。

父から注意される鬱憤を私に晴らしていたのだと思う。女性なのに女性差別をしているのは母の方だった。

彼氏も作るのも禁止と言ってきた。なのに「早く孫を産まないと世間体が悪い」とも言う。

大学入学がきっかけで親元を離れていなければ、自分はおかしくなっていただろうと当時から思っていた。

母は家をでるなと言っていたが、絶対的立場の父が自由にさせてくれた事で自分を取り戻せた。

大人になってから、やっと母には言いたい放題言うようになったが、もう遅し。


自分はそんな母親になりたくないと思っていたが、どうなんだろう。気をつけているつもりだが。


心配して口うるさくなる時もあるし、どこまでが嫉妬なのだろうと悩む。





男性からのDV,モラハラは良く耳にするが、女性からのDVもある。

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私の親族、友人の周りにも妻からのDVの話を聞く。
旦那さんの人生だけでなく親族まで巻き込む様な酷い話や、事件になってもおかしくない場合もある。


身体的、経済的にも、男性の方がいざとなると強い気がするが、世の中の優しい男性の中にはただじっと耐え、我慢する人がいる。そういう人がターゲットにされる様だ。

どんな目に合っているのかと話を聞くと凄い。恐ろしい。専業主婦で、経済的には旦那さんに頼っているが、家計を握っていて、旦那さんに1円も渡さない奥さんもいる。旦那さん自身が自分がDVにあっていると自覚していない人もいる。


香典も出せず、友人に借りたとか、友人とちょっと飲んで帰れば、1か月ご飯を作ってもらえず、お金も無いので近くに住む姉宅で食べさせてもらったとか、ストレスで胃潰瘍になったとか、聞いててどうして反発しないのかと歯がゆくなる。

離婚しても困らないだろうに。
私みたいな経済的理由とか、子どもを抱えているとかもないなら、怖いものは無いはずなのに。

「いい加減にしろと怒って見せたり、給与口座を変えて自分が家計を握るとか抵抗すればいい。」と周りの人は言う。

だがこういう旦那さんは、そんな事をしたら逆上されて何をされるかわからないという恐怖、仕事に支障が出ない様に気を張るだけで精一杯、現実から目を背けてしまう。「あなたはダメな夫」と言い続けられ、弱らせられ、洗脳されていく。


自分に置き換えても、他人から見れば「さっさと別れたらいいのに」と思われるだろうが、その夫婦関係それぞれ色んな事情があって、簡単にはいかないのだろう。

女性には駆け込み寺みたいな場があっても、男性には逃げ込むという場もないだろうし、なかなか信じてもらえないものかもしれない。

奥さんにたまに優しくされたり、いわゆるハネムーン期があるとそれで「本当は優しいいい妻なんだ」と思ってしまう。
自分から一目ぼれだったとか、好みのタイプだったりすれば尚更、縁を切る事は考えない。別れて1人になるのも寂しいし、次の相手を見つけるのも難しいし面倒だなんて思えばずるずると共依存だ。

この話は、また書きたいと思う。





嫌な夢を見た。

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夫がでてきた。夢には何かメッセージ性がある気がして、良い夢なら良いけど嫌な夢は目覚めが悪すぎる。朝から憂鬱になる。

夫がでてきても、いつも嫌な夢ではない。良い夢も見る。別人の様になって家族を大切にするみたいな内容のも見る。おそらく自分の願望だろう。

嫌な夢も、私が何か予感していたり不安を感じているから見るのだろう。


夢に出てきて欲しくない。忘れた頃に不意打ちに登場?されるのは嫌な事だ。


嫌な夢の時は、だいたいストーリーが同じ。

昨日の夢は~子どもと楽しく会話しているところに、突然夫が現れ、子どもの部屋を占領する。

私が、機嫌を損ねない様に優しく話しかけるが、何を言っても無視したり、被害妄想で怒鳴り返してくる。部屋を散らかし、暴れる。

私は「そんな事、誰も言っていないよ。~って言っただけよ。」と何回も説明して落ち着かせようとするが、声が出ない。必死で叫んでやっと声がでても、全く通じない。

夫は我が家を占領し、他人を家に入れ家族を追い出そうとする手前のシーンで目が覚めた。

自分の心に、そういう不安があるのだろうかと思ってしまった。


それとも、夢に見ることによって、気持ちを整理しストレスを発散しているのかもしれない。

良い方向に考える様にしよう。そして忘れよう。今日も一日頑張ろう。







女性患者へのわいせつ罪に問われた乳腺外科医の無罪判決の記事を読んで、複雑な気持ちになった。
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この事件は、(わいせつ行為を受けたと訴えた)A子さんも、外科医も被害者だと思う。

「術後せん妄」についてもっと研究が進み、現実かせん妄であるかの科学的判断、誰でも納得できる判断基準の様なものがもっと確立していればと感じた。

術後せん妄についてのガイドラインはある様だが、A子さんから訴えがあった時、すぐに専門家が対応していればここまでこじれなかったのではないかと思う。
警察はわいせつ事件と決めつけ、科学的証拠の扱いもいい加減だった事が2人の不幸を大きくしたのではないか。


現在もA子さんは「せん妄ではない、現実だ」と主張している。それほどリアルなものらしい。嘘はついていない。本人は現実だと信じているのだから。

看護師の色んな証言や、現場の状況を聞くとありえない事件だとは感じる。警察のわいせつ事件ありきの捜査が、A子さんの心情を更に煽ってしまったのではないか。

A子さんも不幸だし、医師も大変な痛手を負った。誰も悪くないから空しい。

私の知り合いにも、家族が術後せん妄で夜中に騒いだり、暴力を振るったりしたという人がいた。

その時はまるで別人だと。その事を本人は記憶していない。
「見知らぬ男が窓から侵入してきた。」と騒ぎだし、窓に向かって椅子を投げようとしたとか。ある時は、子どもに戻り、娘の顔を見て「お姉さんは誰?」と聞いて来たり。


看護師によるとA子さんの記憶にない、色んな行動はあったらしいが、この医師のせん妄だけは記憶していた様だ。

A子さんにとっては判決がでようと被害は現実のものと信じ、誰にも信じてもらえないと本人は辛く悔しい思いをしているに違いない。深く傷ついている事は確かなのだ。
せん妄のせいだと認めるにしても悲しい。

この事件には、他にも問題がある。


医師がまだ裁判を受けていない段階で、100日以上拘束され、社会的信用を失い、職を失い、ネットの悪意ある書き込みで家族まで傷ついたことだ。


警察のいい加減な科学鑑定に問題があった事も考えると、この事件に限らず、簡単に冤罪が起こりやすい状況があるのは恐ろしい。

事件とは関係ないが、SNSでは故意にデマを流しても、流した時点で被害者のイメージが世間に広まってしまう。
後にデマを認め謝罪して貰っても、ついたイメージはなかなか払拭できない。他人事では無い。自分もいつ当事者になるかわからない。







池江選手に続いて、堀ちえみさんの病気の公表…
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堀さんのブログを読んで、涙がでた。明日は我が身。他人事とは思えない。

彼女がデビューの頃からこれまで色んな荒波を乗り越え、頑張っているのを見て来た。

絶対に自分には真似のできないスーパーママ。


ご主人が良い人の様で、今が一番幸せなんだろうなと思っていた。なのになぜ?と思う。


これまでも大変な病気治療をしてきて、それでも仕事も家事も頑張っていた。そのパワーはどこからでるのと思っていた。実は無理していたんだね。

口を動かすのも痛いのに、テレビで笑顔で話し、ライブで歌っていた。

”「我が人生に悔いなし」と思った、このまま治療をせずに~と思った”というところ、自分ならどうだろうなと考えた。
「悔いなし」と思える堀さん、凄いなあ。病気以外は、全てを頑張って充実させて幸せな人生なのだろうな。

子どもさんの為に、病気と戦い、負けない!と心を決めたのは、同じ母親として共感できる。夜は辛いだろうなあ。朝の目覚めの気持ちとか、想像しても辛すぎてならない。


私は、「人生悔いだらけ」だ。彼女みたいに冷静に強くはいられない。

「まてまて、まだやりたい事があるんだよ~。絶対今は生き延びたいよ~」と泣きわめきそうだ。

舌癌というのも、他人事ではない。

私は3年前、舌に白いできものができて、歯科でレーザーで切ってもらった事がある。ほんの少し2~3ミリのできものを切っただけなのに、その後は何となく違和感が残り、話しにくい。


普段は気にならないが、舌がむくんだ時などは特に気になる。

刺激を与えない様に気をつけているが、寝ている時や、食事中につい舌を噛んでしまう時がある。

自分が癌になるとしたら舌癌かもと普段思っているので、堀さんの事は自分の事の様にショックが大きかった。





以前、夫が帰宅した時のこと。
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台所で家事をしていたら、子どもが「玄関に段ボールが置いてあるよ」と言う。

宅配便かなと思い、持ってきてと子供に言い、家事を続けた。子どもが段ボールを私の足元に置いた。


一段落したので、何かなと思い段ボールを見たら、宅配便では無く、蓋が開いていてスーツが無造作に入っている段ボールだった。


夫の荷物かなと思って、元の位置へ返そうと思ったその時、夫が血相を変えて段ボールを奪った。

「宅配と勘違いして、子どもに持って来てもらったの。今戻そうと思ったところよ。中を覗いただけで触ってないから。」と言うと、「嘘つくな。何を企んでいるんだ!」と真っ赤な顔で怒っている。


こっちは時間も無く、それどころじゃないのに何をむきになっているの?と子どもとキョトン。

もし、家族が見てはいけない物なら、封もしないで堂々と玄関に置かないだろう。

中は汚れたスーツがくしゃっと投げ入れてあっただけだ。
クリーニングにでもだそうとしていたのかなと思った。それだけの事。

別居先に送る荷物だった様だ。
見られたくないなら、一言「ここに置いとくから触るな」とでも声をかければいいじゃないか。

それに、帰るのはまだ先だったので、なぜ玄関に段ボールを置くのかさえ不思議だった。

それを伝えようとしたが、聞き入れない。
私の陰謀だと言い張る。(笑)

何でも陰謀論、被害妄想に走る癖のある夫は、私が誰かに頼まれて夫を探っていると思ったのだろうか。

「そんな暇も興味もないですよ」「監視するほど、あなたは重要人物では無いし」「自意識過剰!」と言いたかった。

だらしない夫は、物を無くすのは日常茶飯事なのだが、全て人のせいにする。

「誰かが盗んだ」「自分が無くす様に仕向けられた」と作り話をする。

そこまでして自分をかばう。誰も怒っていないし、誰に対して言い訳しているのと聞きたくなる。

前も書いたが、会社を解雇された時も、「自分に嫉妬する社長の陰謀だ」と言った。

別居先で無くした物を、私が盗ったのではないかと妄想し、問い詰めたりしてきた時もある。
場所も知らない遠い別居先で、どうやって私がそんな事ができるというのか。何の為に。

社長に私が頼まれて、夫を陥れようとしているスパイだと妄想していた。


妄想の異常さを指摘すると、冗談といって誤魔化し、絶対謝らなかった。「そういう事にしてやろう」みたいな感じ。馬鹿馬鹿しい。

そこまでして、自分の思いたい様に思い込むのは何故?
そこまでして現実から逃げたいのか、そんな事も受け止められないのか、器が小さすぎやしないか、と驚く。

私の想像だが、夫の頭の中には母親がいつもいて、何か失敗するたび、叱られ、否定され、兄と比較される言葉が聴こえるのではないか。

かといって、弱い人ではない。徹底して自分を守る強さは感じる。


しかし、そんな風にいつも陰謀論で頭が一杯なのは、自分を投影しているのだろう。

そもそもSNSで自分の行動や考えを書いたり、すぐに何でも個人情報を書くし、よく喋るし、自分から情報ばらして,パソコンもすぐウイルスにやられて、全く無防備なのに。

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