りんごの嘆き

人生の後半もだいぶ過ぎた主婦りんごの嘆き。これからは自分らしく生きる。最後は笑って終わりたい。

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ケイさんの人生

ミキさんがその後どの様に暮しているかはわからない。ケイさんは、数年後、再婚して子どもさんが1人おられるそうだ。ミキさんとのゴタゴタは、ケイさんとお母さんの心に今でも暗い影を落としているのは確かだと、友人が話していた。思いがけない結果になって、お母さんは

ショックな話を聞いた後で、引っ掛かっていた疑問が解決した。なるほど、そうだったのか。ミキさんはどんなにか辛かっただろう。責任の重さはケイさんも同等なのに、ケイさんの世間体の為に(それも個人的に歪んだもの)なぜ、ミキさんだけが犠牲にならないといけなかった

  その後、私も亜紀も結婚して引っ越し、すっかり疎遠になっていた。今はもう年賀状のやり取りだけになっている。なので、あれから年賀状や同級生からの噂で亜紀の様子は知る事はできたが、ケイさんの事は全くわからなかった。友人のお兄さんの事だし、わざわざ聞く事も無

ケイさん夫婦の子どもが生まれていた事件を聞いても、そこまで深刻な友人の家の話を聞いていい物なのか、当時のまだまだ未熟な私には受け止めきれず、あえて聞き流す様な態度でなるべく感情移入しないようにしていた。その後、私たちは就職したが、アパートを引っ越してお互

(亜紀のお兄さんの)ケイさんとお嫁さんのミキさんのお話に続きがある。ミキさんの逃亡騒ぎがあってから、亜紀のお母さんは体調を崩し入院した。お嫁さんに嫌われた事のショックがきっかけだった。別居しているし、祝福されて結婚式もあげて、まだ新婚なのにそこまで旦那さ

  ケイさんが結婚して1年が過ぎた頃、私は亜紀のアパートを学校の用事で訪ねた。実家のお母さんが来られていた。挨拶をしたがいつもと様子が違っていた。私は帰ろうとしたが、引き留められた。亜紀とお母さんは無理に笑顔を作っている気がした。居心地が悪くて私はテレビを

昨日久し振りに思い出した人の話。主人公は、友人、亜紀のお兄さん=ケイさんの遠い過去のお話。当時、亜紀からケイさんの話題は聞いていたが、人さまのお宅の事情に興味の無かった私は、ただ聞き流していた。亜紀も、そのせいか、全ては話さず、断片的に口にしていた。かな

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