何となくそんな予感はしていたそうで

転職した頃、「私はあなたが出世して高収入になる人だと
思ったから結婚したのに、話が違う」
と良く言われたそうだ。

外交的な奥様は
趣味も多く、いつもお金が無いと愚痴っていたそうだ。

「だから尚更、経済的に子どもを持つのは無理だと思った」と言う元上司。

転職した時は、40歳前後。
奥様は子どもを産むにはギリギリの年齢で
そんな時、手術になった。

離婚調停になり、
奥様の言い分は
「結婚以来、ずっと経済的に厳しかった。
子どもが欲しかったのに、もっと早く産んでいれば
病気になっても後悔しなかった。
もう子どもを産めない。この人と結婚しなければ
普通のお母さんになっていたのに。」

と言われ、慰謝料請求されたそうだ。


元上司は、離婚はしたくないと抵抗したので
調停は長引いたそうだが
結局、慰謝料200万を払い、離婚したという。
SHI1987A027

全くそんな風には見えなかったのに

わからないものだなあ。

それから、再婚する相手も見つからず
ずっと1人暮らし。

数年前から難病を発症し、
薬で症状を抑えながら、
何とか仕事も日常生活も過ごせているとのこと。

健康であれば、違ったかもしれない。

病気は辛い。

実家に戻り、ご両親も見送ったそうで
「父が亡くなった時、後を追うつもりだった」と言う。

そこまで聞いていて、
私は、拒否反応がでた。

もう聞きたくないと思った。

そして、一旦、話題を変え
明るい話をしようとしたが
元上司は話に乗って来ない。

別人みたいに無気力な人になっていた。