親の認知症が進み、
頑固になったり、思い通りにならなかったりで
介護している側はついイライラして
怒鳴ったり、喧嘩になるのは、介護あるある話。

でも、後で後悔するから
怒りは抑えて我慢して
親の気持ちを受け入れてあげましょうと言われるのは理解できる。

自分も、後悔するかなと思っていたから
母はまだ認知はないし、
介護もしていないけど
母の事は我慢してきた。

今では、母が先が長くないというのに
我慢できなくなってきた自分がいる。

PPH_kuri-muderaito_TP_V

「このまま母とお別れになっても後悔しないか」
と自分に問いかけてみる。

今はまだ後悔しない気がするが、どうだろう、
いざとなったら後悔するのだろうか。

母は、口癖のように
「私はいつ何があるかわからないのよ」と言う。
だからどうしろと言うのだろう。
「先が短いから、もっと自分を大事にしろ、いう事を聞け」
と言いたいのだろうか。

世の中、何があるかわからないのは
誰だって同じ。年齢は関係ない。

そんな母を
これまで長い間我慢して受け入れて
今、我慢の限界にきてるのに
最期まで仲良しでいる必要があるのだろうか。

コロナでこのまま会えず、お別れになる
かもしれない。

父とこのまま会えないのは嫌だと思う。

父の事を思いやったり、
思い出を懐かしんだり、そんな事を
思いつかなくなるほど
母は父を悪人のように言い続ける。

自分だけを心配して自分だけを大事にするように
仕向けている。

母と話す時間が減ってきて
父の事を思う時間が増えた。

それだけでも私にとっては
母から離れたことは
良かったと言える。