知り合いに勧められて
「パパいや、メロン」(著者:海猫沢めろん)
という名の本を読んだ。
「父親が子育てして見つけた17の知恵」
とのサブタイトルで、
面白く読みやすい。

奥さんが産後1年で体調を崩し、実家で静養することに。
それで、旦那さんである著者が一人で子育てをした体験が書いてある。

父親が1人で子育てする為の色んなアドバイスや失敗談、
幼い子どもさんとの面白い会話、
男性に向けた父親としての在り方、
世の中の偏った考え方について
嫌みなく、謙虚に面白く書いてある。

これから家庭を持つ男性に向けて発信している本と言ってもいい。

私が読むには歳をとりすぎてしまったが
読んだ後は
これまで生きてきた中で
溜まっていた世の中への鬱憤が
少し晴れた気がした。

そして、これからいつか
家庭を持つであろう我が子たちにも
男女関係なく
読ませたい本である。

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男性は「女性は生まれつき母性があって
子育ても男よりうまくできて、適している」
と思い込んでいるのではないか。

それは違う。

女性だって、
初めて触る赤ん坊に戸惑うだけで
どうしたら良いのか不安でたまらないものだ。

ただでさえ、産後で辛い時に
「お母さんになったんだからできて当たり前」
「お母さんでしょ。しっかりしなさい」
と当然のように周りからの期待?
圧力?に押しつぶされそうになるものだ。

産後鬱になるのは当然な気がする。

「父親の協力」と言う言葉も実はおかしいのだ。

「協力ではなくて、そもそも、父親のあなたもやるべきこと」
と言う発想が大事。

特に乳児期は、母親は身体のダメージがある分、
父親が頑張るのが当然だろう。

男性は、子育てを自分がやって当たり前という意識で
いるべきなのだ。

この本では、
「とにかく3日間でいいから
父親が子どもと2人だけで過ごしてみたらいい。
気が狂いそうになるから」
「でも、やるしかないのだ」
「そうすれば産後の女性の苦労に共感できるようになる」
とある。

まあ、父親の仕事の環境もあるし
いざと言う時、協力してくれる実家があるとか
色々、条件にもよるが
こういう男性の考え方がもっと広がるべきだと思う。

共感するどころか
ぶちきれて子を虐待したり
奥さんと喧嘩になる人もいるかもしれない。

まあ、なかなか難しいよなあ、
うちの夫にこの本を読ませたら
「そうだよね。ふむふむ。当然の事が書いてある。
これを若い連中に俺様が指導してやろう」
と言いそうだ。

は?子育てが嫌で逃げだした奴が?
ともし、言ったとしたら

「自分は別。したくてもできない事情があったから。
家族の為にそうしたんだ。
そんな事もわからないの?ああ、がっかりだ」
と言うのだろう。

こういうどうしようもない人間もいる。

で、本の中に私が普段思っている事と
全く同じフレーズが出て来て感動した。

「僕がひとつだけ言いたいのは、
誰かの為に誰かの人生が犠牲になる世界はおかしい
ということである。」
子育てによって、誰かが犠牲になる世界は狂っているのだ」