母の今の目標、楽しみは再び私の家に遊びに来ることの様だ。

普段は、病気になろうが全く関係なく父は何も手伝わず、母は家事に追われている。
リハビリになるし、日常を取り戻せた事は最高に良い事ではあるが、流石に無理はさせられない。
母は自覚していないのだが、検査結果はあまり良くない。

感染に注意しないといけないのに、掃除やほこりっぽい場所の片付けも母がやっている様子。

弟は車を出す事だけで、それ以外はしないし、母も遠慮して頼まない。

そのせいで年末年始は、いつも通り弟家族の家政婦状態になり、かなり疲れた様だ。

お正月の弟家族には本当に疲れたらしい。それ以来、母の電話の声に力が無い。
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2日間お客様でいっさい動かなかった弟嫁と孫娘と弟。

母が皆のお茶をだしたり、食事を作りながら「最近、肩が痛くて肩こりかなあ。疲れてるわ」と疲労をアピールしたそうだ。

そしたら嫁さんが「私も肩がこったわ。もんでちょうだい」と言い出し、ニート娘に肩をもませ始めたという。母には、あてつけに感じた。
嫁さんは毎日遊んで暮らし、家事や買い物も弟にさせている。

普通に考えて、お婆ちゃんを先に労わるのでは?
孫のニート娘も「まずはお婆ちゃんの肩をもんでからよ。」と言ったらいいのに。

よたよたしながら、全て1人で皆のご飯を作ったり配膳している癌の老婆。
それを横目に、座ったまま娘に肩をもませる嫁。

「私はあなた(母)の弱音は認めない。常に私が一番なの。あなたが病気であることも認めない。あなたは元気だから私は何もしなくていいの」

弟嫁の「そう思いたい」という心の中が言動に出ている訳だ。

自分に都合の悪い現実は否定して認めない、認めたら、自分がしたく無い事を(人を助けること)しなきゃいけなくなるから、そんな事実は無い。と自分でねじまげる癖がある。
人との会話がいつもそんな感じで、しらけてしまう時がある。

だから、母がいくら病気の話をしても、嫁は「いいえ、あなたは病気じゃないのよ」と否定していくのだ。

相手が誰であっても「大丈夫?」「私にできることがあれば言って」「お手伝いしましょうか」「私がやります」というようなセリフは意地でも言わないと決めているような感じというか。社交辞令でも絶対言わない。

そんな嫁をかばう為に、弟もしたくない事は、無かったことにする傾向がある。

流石に、母は腹がたったようで、嫁さんに「お手伝いをよろしくね」と言ったらしい。

すると嫁さんは「だったら無理しなきゃいい。無理するから疲れるのよ」と言い返し「あの人を使って」とあごで弟を指したとか。孫娘はお婆ちゃんを労わるそぶりもなく、ニヤニヤして動かず。

「私に無理させているのはあなたたちでしょ。」と母は心の中で耐えた。


だからこそ、我が家にくると当然母はお客様でいられるし、夫もいないし、気は使わないから楽しいのだろう。
でも、自宅の花の手入れや家の事が気になるしとかで、長くいる気にはならないらしい。

最近自分の寿命を感じ、人生を振り返ることがあるようで、

「息子の結婚相手がこの人だったことが悔やまれる。」と泣きそうに語っていた。
母なりの「老後の夢があったが、まるっきりぶち壊された」ということだろう。

娘(私)の結婚相手も失敗したけどね。

結婚生活を考えれば、母の方が基本的に幸せだと思う。


弟たちがそうなったのは母の甘やかしにも原因がある。
息子夫婦に好かれようとしていい格好して、心にも無い事を言ったりしたり、甘やかして奴隷みたいに尽くしてきたからそうなったのだ。
母の勝手な思い込みと期待のせいだ。

計算で動いたからそうなったのだ。

最初からそうなることは私にはわかっていた。
ほらね、言った通りでしょ。と今さら言ったって、母は聞いていない。
結局弟をかばうから。

彼等も家事を手伝うのが嫌なら、行かなきゃいいのに。

まあ、お嫁さんは良い相手と結婚したなと思う。似た者夫婦というか、洗脳しやすい相手を選んだ。

とばっちりがこっちに来るのが迷惑だ。

ここまで羨ましい位、ふてぶてしい女性は見た事がないので、こういう人の末路はどうなるか気になる。あまり付き合いたくないが、最期がどうなるか見てみたい気がする。