帰る前に母が何度も呟いていたこと。
「あ~。また現実に戻るわ~。明日からまた家事労働だわ~。」

頑固な父の世話、誰も手伝わない家の事。

病気であろうがおかまいなし。それが母のリハビリにもなるから良いのだが、精神的なストレスはどうも強い様だ。

弟夫婦が全く家事を助けない、掃除はしてあげたらいいのにと思うが、絶対しないし、台所も立たないから、術後の退院して帰宅したその瞬間から、母は家事をせざるを得なかった。
食事制限もあり、まだフラフラしていた状態で、父も弟も知らん顔だったらしい。

ましてやお嫁さんは顔も見せない。
退院日には、私は行けなかったが、弟夫婦がいるし、まさかこんなに冷たいとは思わず、退院の日くらいは、手をさしのべるはずと思った。
ELLY_yumeututu

そんなだから、母はうちに来て全てから解放され、夢のような時間を過ごした様だった。

帰ったら、また家政婦、どんなにしんどくても、誰も助けてくれないというストレス。

母も男尊女卑を感じて生きて来たのだろうが、今更それに気が付き抵抗しても無理なのだ。それが当たり前と思い込んできた父はかわらない。

弟もそれをわかっている。でも、自分たちは別らしい。全て父が悪いと言って終わり。
だからといって協力しようという気はない。

もし父が1人残ったら悲惨だろう。弟夫婦は父の世話はしないと思う。これまでさんざん両親を利用してきて今の優雅な生活があるとわかっていない。
少しは恩返しをしたらと思うが、弟自身は精一杯やっているつもりなのだろう。

弟から帰宅したと、お礼メールがきた。母が生き返った様に元気になったと言う。
そして、また行きたいと言っていると。次からは1人で行かせるよと。

弟にとっても現実から解放されて楽しかったようだ。

少しは二人の救いになったなら、それで良かった。無事、帰ったと聞いて力が抜けた。