先日ラジオを聞いていたら、ゲストの方が車椅子生活をされていて「車椅子で街にでるとどんなに不便か知ってほしい、その為に外出も控える様になり、世の中に遠慮をしながら生活してしまう」という話をしていた。

「それはベビーカーを押すママさん達にも共通しており、もっと道路を整備したり、世の中がそういう人達を自然に受け入れ、もっと優しくあってほしい」という内容だった。

車椅子やベビーカーでエレベーターや乗り物に乗ったり、道路を歩く時も「すみません」と頭を下げねばならない事も考えればおかしな事だ。
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私もベビーカー使用歴は長かったが、本当に体力を消耗する。出産したその日から、疲労の連続。

不安になるだけでなく、自分の事はろくにできない。子どもに目が離せない。抱っこなどで腰も痛くなるし、買い物に出るのも一苦労だった。

周りの人の協力が本当に大切。

ある日、ベビーカーを押しているママさんがスーパーを歩いていた。中年の男性がベビーカーをさっと避けてじっとママさんを見ている。

ママさんは軽く頭を下げた後、商品棚を見ながら買い物をしていく。

私が男性の横を通り過ぎる時、男性のつぶやきが聞こえた。
「チッ、最近の若いお母さんはろくにお礼もできんのか。こっちが善意でよけてあげたのに。」とぶつぶつ言っている。

「よけてあげたのに」「○○してやったのに」この言いかたは不快だった。

ママさんは会釈をしていた。それだけでは不足だったのか。

自分だって、自分の子どもだってそうやって育ってきたはず。お互い様だろう。
何故、子どもや母親、障がいのある人、老人に対して、「こうあるべき」を押し付けるのだろう。
子育てを全て奥さんに押し付け、偉そうにしているような昭和の古いおじさんたちは、「女のくせに」「母親のくせに」などとまだ言っている。

職業でも、命を預かる仕事なのに冷遇されている~保育士、介護士などは、誰もがいつかはお世話になる大事な大変な仕事。

保育士、介護士はもっと優遇されてもいい。今は男性もこの職業につく人が増えてはきたが、かつては女性の仕事と決めつけられ、差別されてきたからではないのかとさえ感じる。

日本はまだまだ遅れている。

ベビーカーも車椅子も、普通に堂々と歩いていい。卑屈になるのはおかしい。遠慮もいらない。
でも、まだまだそれを許さない人もいる世の中だということだ。

逆に対等であるからこそ、お互いにマナーも必要。

これは私の体験だが、スーパーで立ち止って品物を見ていたら、後ろから足にガツン!と何かが当たった。振り返ると車椅子のお婆さんが、狭い通路を無理やり通ろうとするところだった。

気がついたならすぐによけて、通れるスペースを空けたのだが、いきなり強引に突っ込まれて、びっくりした。
私だけではなく、そこには結構人が何人もいた。

車椅子のお婆さんは、「どけ!邪魔だ。ぼけが」と暴言をはきながら通って行った。

ぶつけたなら謝るところでしょと思った。今のは故意にやっていた。こういう人が私は車椅子だからと言ってこんな行動をとると、益々、周りは優しくなれなくなってしまうのではないかと不安になった。

車椅子でもベビーカーでもマナーは大事だろう。歩いている人も皆同じ。

マナーの部分と周りに協力を求めることとは全く違う。迷惑をかけるとか気にする必要はない。でも、今の世の中ではまだそれは無理な話なのだろう。

差別の無い世の中になってほしい。お互いが相手の立場になって思いやれる世の中になってほしい。