つづき☟



墓参りにきたのに、掃除もしない二人。
私と足の悪い母が掃除してから、ゆっくり降りて来て、ささっとお参りしていた。

私は怒りで煮えくり返っていたが、我慢した。

帰りの車中では、今度は嫁さんは弟を怒鳴りちらし、ちょっとした運転のやり方に文句を言い、「あなたは全くダメな人ね、ねえ、お母さん?」と言うのだった。

彼女は「お宅の息子より、私の方が偉いのよ」アピールをする癖がある。
自分の夫の親に、「私を敬え」と期待することが理解不能。
それに、親として、自分の息子をけなされて不快にならないわけがない。ましてや嫁から。

母がどんな気持ちになるのかなんて、全くわかっていない。
自分だって子どもがいるのに。
自分が同じ事をされたら、おそらく激怒するんだろうな。
そして悪い事は全て弟のせいにするんだろうな。ため息がでる。
私と母は、車をだしてもらうという気がねがあるので、何も言えず黙って耐えていた。へたにお嫁さんに反論すると、その反動が弟に向かう恐れも感じた。


私より年上で、お婆ちゃんと言われてもいい年齢の人だから、性格はこのままかわらない。皆が諦めている。

最悪な気分の一日だった。
KZ1984016

勿論、だいぶ後になってから、この日の事は、母と怒りを吐き出し合い、二人で愚痴った。
だが、最後は母は弟夫婦には葬式で世話になるからとか、車をだしてもらうからとか、かばって終わる。

私の悔しさはいつも不完全燃焼で終わる。

その後、母の努力もあって、足はすっかり調子良くなっていた。
だから弟夫婦は、ほらみろと、だから心配しなくて大丈夫なんだ、と自分たちを正当化していた。


弟は、お嫁さんを嫌うより、親の世話を嫌う方に向かうというのは、元々夫婦が似た者同士だからかもしれない。
母は、どんな嫌な思いをしても、弟への期待はそのままで(近くにいるから仕方がないのだが)何があっても許し、どんどん弟夫婦との共依存が強くなっている。

それならそれで構わないが、私を騙すこと、私を踏みつけてストレス発散をし、弟夫婦の前では徹底して良い母を演じることはやめてほしいものだ。