母からの定期便。退屈みたいで毎日電話がくる。

今のところ副作用はなく、ご飯が美味しくて完食。リハビリもあり、それがとても楽しいのだそう。

「マッサージが気持ち良いし、廊下を歩くのも、点滴やチューブもなくて自由に動けて楽だし。」とのこと。

そして高層階の窓から見える夜景が綺麗で「まるで高級ホテルに宿泊してるみたい」だと。


2人部屋だが、今は1人でゆっくり過ごせると言う。

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それは良かった。でも、副作用は1週間後から3週間の間に出て来る。髪も2週間後に抜けるかもしれない。血液のほとんどが死滅するようなものだから、気分が悪くならないはずがない。

母も、その話をすると「そうみたいね」とわかっていた。

同じフロアの患者さんの多くが帽子をかぶっている事に気が付いて、自分もそうなるかもとやっとピンときたようだ。

検査でどこにも異常なしだった事と、体調が良かったので病気治療をしているという実感がなかなか無かったのだろう。話ししていると、こっちもそんな気分になる。

抗がん剤なんて打たなくていいんじゃないかと今でも感じるほど。

昨日、弟とお嫁さんが来たらしい。

お嫁さんと言うと、いかにも若い人みたいに聞こえるが、実は弟より結構な年上で、私よりも年上だ。

年齢的に、孫がいてもおかしくない。
見た目からして弟と夫婦には見えない。姉と弟か、伯母と甥っ子みたいだ。いかにも尻に敷かれている風に見えるし、実際そうだ。

母とは、約2か月ぶりだったろう。


昨日は、「私が○○をしてやったんですよ。」と何か買い物をしたことを言い出し、優しい言葉は相変わらず無かったとか。

弟に何か買い物を頼まれて一個買ってきた物の事らしい。

それで、母はお礼を言わざるをえないかったとのこと。いつも母が頭をさげることになる。
そこがなめられているのだろう。

何をしにきたんだろうと彼女が見舞に来るたび、思わされる。

気がむいた時だけ顔を出し「見舞にきてあげた。これ以上私に何かやらせようなんて考えるなよ」とアピールをしにくるというイメージしかない。


弟の前では、嫁の話題はタブーに近い。皆が彼女にストレスを抱えている。

私が実家に帰った時、弟と接することで刺激を与え、洗脳を解くきっかけになればよいが、無理だろうなあ。