予想通り、母から報告の電話あり。

心臓の検査しか聞いていなかったのに、色んなところを検査して、あちこち移動が大変で疲れたとのことだった。

どこを見ても、異常なし。心臓が少し老化しているが、大したことはないと。

母の年齢でこんなに異常の見つからない人、病歴の無かった人はいないのではないか。

なのに、どうしてこんな病気に?勿体ないとつくづく思う。

年齢だけで判断して、どうせ高齢だから手遅れだろう、治療もしなくていいんじゃないかみたいな、投げやりな、最初の医師の考えは、次第に変化してきた。

こんなにお元気でしっかりされてるなんて思ってなかったので…(-_-;)と、慌てている感じ。


悪いタイプのリンパ腫なので、手術してもすぐに(1~2週間後)再発、急変すると言われていた。

手術してから1カ月半、何の変化も無い。

でも、リンパ腫には変わりない。週単位で進行すると言われたが、まだどこも異常はなさそうだ。

良かった。でも、こうやってこれからずっと治療、検査の繰り返しの生活になるんだろうな。

同じ病気で闘っておられる若い方は、仕事しながら、子育てしながら…他、半年から1年ほどかけて抗がん剤治療を繰り返し、寛解されている。
薬がよくきくという。

寛解しても、検査しながら再発していないかをチェックして、これからの人生を頑張っていかれることだろう。若いから薬が強く、副作用もきついそうだ。

母は、高齢なので、残った時間をなるべく穏やかに過ごす事を優先している。
だから再発覚悟で、抗がん剤は弱く、1回だけ。
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人間いつかは寿命が終わる。どんな元気な人でも。どんなに治療しても。

そう思えば、自分なら母の年齢まで生きていたら、覚悟できると思う。母もそう言う。老化であり、旅立つ為の病気なのだと。

「もういつ天国にいってもいいと思ってる」と。

そうね。いつかは誰もそうなるんだものね。とそんな話になる。


ただ、苦しみながらこの世を去るのは嫌だと思う。

自分の理想の別れは、家で布団の上で、家族に見守られながら静かに…と思う。

誰もがそんな最期を夢見るんじゃないかな。

そう思っていると、今の母が元気で、まだまだ長生きしそうな気がして来る。

今のところの母は、近所の友人に、同情されたり興味本位に話題にされる事を嫌がっている。病気になった時、本当の友人がどの人かがわかるのではないだろうか。

色々そんな話をしていると、母の声が段々元気になってくる。

私は独身時代は、自分は30歳までにこの世を去るだろうと思っていて、生きることに執着がなかった。
子どもを産んで、「ああ、生きなきゃいけなくなった」とかなり心が重くなった。
責任感がわいたという事だろう。

今も、それはある。夫より先に逝けない。まだ早い、母の年齢までは無理だろうが、もう少し生きていたいと思う。